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~鐚戦(Bita-Sen)~ Vita Record  作者: 尾生 礼人
8/11

依頼者:カーショ村落 共同体

“われらの住むジフン山に巨大 総合ダムが建設されることになり、期日までに山から立ち退くように と、領府から一方的な通達があった。このまま行けば、われらの村は わずかな立ち退き料と引き換えにダムの底に沈むこと となる。

当初の計画では、自然 破壊を避けるため、要所 要所に砂防ダムや貯水地・遊水池を設け、また、それらが水害で壊れても、容易に復旧 可能という話だった。

逆に言えば、手間がかかる割りに 建設費や維持費が低予算で済む為、派手な中抜きが出来ず、旨味がない。

それを面白く思わない者達が計画を強引に変更、様々な機能を合わせ持つ総合ダムを建設することにしたようだ。

現在、強制立ち退きに抵抗するため、村の若い者たちがバリケードを設置しているが、治安 部隊の手にかかれば ひとたまり も ないだろう。

たいした報酬は出せないが、あなた方を置いて頼れる相手も いない。

治安 部隊を撃退してくれ。”


前金  0圓

後金 8,000圓

作戦 領域 ジフン山 村落 入口広場

作戦 予定 時刻 2日後 10:00



「治安 部隊のメカを確認…… 広場から数十メートル」


『見えた』


『警棒と盾ばっかだな……』


見た限り、重火器を携行したメカはいない。

向こうも こちらを発見したのか、盾と警棒を構えるのが見える。


「今こそ!」

『トリ足の力!』

『見せる時!』


腰を屈め、足に装着した補助ホバー起動。


『『「ジェット ストリーム、クラ~ッシュ!!!」』』


「ウイング パンチ!」

『バード キック!』

『キツツキ アタック!』


ホバー走行と鳥足ジャンプを織り交ぜ翻弄。

ただし、パイロットのいる操縦席や、破壊すると撤退に支障を来たす脚部は狙わない。

狙うのは、あくまで頭・肩・腕だ。


(依頼は あくまで撃退……)


ヘタに重傷者を出せば、あの反 体制派がやられた時と同様、ガチの殺し合いだ。戦って負けることはないだろうが、手加減して勝てる相手でもない。


(罪のない公僕を 手に かけたくは ないしなぁ……)


治安 部隊とて、こんな時は我々ヴィータが出てくると分かっていた だろうに……。知らぬふりで軽装で来させるあたり、上に話の分かるタヌキがいるらしい。

ほどほどに やり合って、損害が無視できなくなった頃合いに撤退するつもりだろう。このまま 何もなければ、あとは政治の問題だ。


そう、何もなければ──


《こちら カラス、軍のメカを確認。狙撃型だ》


(やはり、おいでなすったか……)


利権のある所、暴力ありだ。


「了解。カラス、処理は任せる。あとで魚拓を頼む」


《分かっている。なかなか ない機会だからな……》

 

侯爵領から仕入れた最新のレーザー兵器、今回も投入してくると見込んでいたが……。


(ビンゴだな)


カラスたちが得意の近接戦で軍のメカを処理し銀 古印を接収。こちらは、それをジョーカー コインに魚拓させてもらう。


今回、損するのは軍だけだ。


(結果的にだが、おいしい仕事になったな……)

山と言ったら、富士山!

富士山と言ったら、静岡県!……と、山梨県。


静岡

→シズオカ

→カ・シズオ

→カーショ

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