鋲
依頼者:反魔導炉 団体 ナチュラル
“現在、沿岸部で建設が強行されつつある魔導炉だが、建屋の建設 現場に自称 反魔導炉派がテロ攻撃を繰り返している。
これまでも、週末になると どこからか集団で連れて来られては迷惑 行為を繰り返す、自称 '地元 有志' や、その迷惑 行為を待ち構えてフォーカスするマスコミなど、我々の評判を落とすための策略にウンザリしてきたが、今度という今度は極め付きだ。
知っての通り、魔導炉は人体や環境に悪影響を与える『呪波 汚染』を引き起こす。
元は公爵領で開発されたものだが、度重なる呪波 汚染の発生と反対運動の広がりで 自領内に売り先がなくなり、我らが男爵領に押し売り中、と言うわけだ。
残念ながら大多数の住民は迷惑料に目が くらんで推進派に与しており、我々の支持者である反対派 住民に対し、圧力や暴力、嫌がらせなどで翻意を迫っている。現在、心ある市民の大半が他 地域への移住を余儀なくされており、我々の運動は まさに風前の灯と言ったところだ。
本来ならマスコミの協力を仰ぐところだが、彼らの大半は既に餌付けされており、あちら側の存在だ。
しかし、だからと言って、黙ってテロリストの汚名を着ることを良しとはしない。
魔導炉 推進派による自作 自演のテロを、なんとしてでも阻止してくれ。”
前金 0圓
後金 5,000圓
作戦 発動 時刻 ??:??:??
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「そこだ!」
'ドコン!'
とっときの一発が、テロリスト側 最後のメカを行動 不能にする。
『……やれやれだったな』
『ああ……。 あと一発でも支柱に喰らったら、建屋が崩壊し──』
「──!」
'──バシュゥウ!!!'
どこからか放たれた光の柱が、建屋の支柱を直撃。
ドォオオオ!
『ヤバい!?』
「離れろ!」
『チィイ!!!』
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『ありゃあ、男爵軍が最近 伯爵領から仕入れたってぇウワサのレーザー兵器だぜぇ?』
「本命 控えさせとくたぁ、念入りなこって……」
『利権が絡むとコワイねぇ』
……元は、苦し紛れの数合わせだったのかもでつが、敵対者の自作自演に悪用されるようになったのかなぁ?
バスとかバンとかで連れてこられて、メシとかドリンクおごられて、地元有志ゴッコの挙げ句、狼藉 三昧……。
真の地元民に迷惑かけまくってるらしー……。
(客でもないのに集団で押し掛け、『トイレ使わせろ!→汚しまくり』らしー……。)