感想欄での批判は8割作者が悪い
批判問題でみんないろいろと言っていたけど、批判が感想欄に書かれるのは、私は「8割作者が悪い」と思っている。
理由は簡単。
作者のコミュニケーション不足だからだ。
まず大前提として、批判するもしないも読者次第というのが一般的な小説サイトのシステムだ。
「小説家になろう」の場合も、「作者を傷つけないよう」「丁寧な言葉で」「理由を添えわかりやすく」書くように指導されているが、批判を書くなとは書かれていないのだ。まぁ、どこでも似たような物だろうけど。
つまり、批判するのは読者の権利であり、認められるべき行為である。
この段階では、批判の是非は5分5分で、どちらが悪いという話では無い。
しかしながら、批判的な感想を書かれる事とは、作者にダメージが入る事でもある。
読者側の善かれと思ってか悪意を持ってかは別にして、批判は作者にダメージ、小説の投稿が滞りかねない傷を負わせる可能性がある行為である事も間違いない。実際、批判が嫌で投稿を止めた人も大勢いる。復帰した人もしない人も、本当にたくさんだ。
投稿停止。エタ。
そう考えると、批判が悪いように思えてくる人いるだろう。
だが、待って欲しい。
感想欄への書き込み、批判というのは読者が自発的に行う行為だが、そこに作者の意図が介入する事は不可能ではない。
あらすじや後書きなどでの呼びかけだ。
「作者豆腐メンタルなので、厳しいご意見は遠慮します」「~~はご都合主義だと思われるでしょうが、批判は無しでお願いします」などといったコメントを一言添えるだけで、多くの読者は批判を書き込む事を止めるだろう。
なろうの読者はそういった気遣いができる人が多く、善意ある批判者はそこで「何もしない」を選ぶのだ。
作者が一方的に書かれるだけという事は、実はあまりない。
作者が何も言わないから読者が権利を行使しているだけ、というのが実情である。
結論としては、作者側の、読者側への歩み寄りの足りなさが駄目なんだと思う。
読者の過半数は感情のまま動く動物では無く、理性ある人間なのだ。言葉はちゃんと通じる。
言ってくれなければ読者も分からないのだ。
そして、言ってみれば分かってくれるのだ。
感想欄を閉じて批判から身を守る人もいるだろう。
しかし感想欄を閉じる前に、作者としてできる事が本当に無いのか、今一度考えて欲しい。
「批判などいらない」という考えを捨てろとは私も言わないが、それ以外の感想を切り捨てて欲しくないとも思っている。
双方、歩み寄れないものなのか。
感想欄という意思疎通が、より豊かであって欲しいと、私はそう思う。
余談ではあるが、悪意全開の愚か者はブロックするしか無いのも現実。
悪意の有無については文面から判断して欲しい。