第39章『無王』
次の日。
「覚悟はできてるな……」
「ええ」
「はい」
「オッケーだよ……」
「じゃあ早速、魔王城へ突撃だっ」
「「「オー!」」」
ここは魔王城のふもと。
魔王城は、一応城だが、塔のようになっていて、その半径は役25mと巨大。そして高さは500m。計り知れないほど巨大な塔だ。その最上層に魔王は住んでいるという。全てで50階。そして10階に1人の割合で四天王がいる。
第10階層には大王タコ。でかいタコ。その大きさは2階建ての一軒家くらい。
第20階層にはザーラガス7世と呼ばれる先祖代々魔王に従える人間の騎士。その強さは世界で1番強い騎士をも超える。
第30層には無王。無王が生まれたのは今から約500年前。今日は無王の童話を聞かせてあげるよ。
◇
昔々、あり所に、とても小さな王国がありました。そこの王様はとても優しく、豊かな国を作っていました。ですが、その王様はある日突然死んでしまいました。その為、その王様の弟が時期国王となり、王様になりました。
ですがその王様は、とても意地悪で、自己中でわがままな王様でした。
時には国民の食べ物を全て自分の物にしたり、時には不老不死の薬を作らせ自分を不老不死にしたり、様々な命令をしては、国民に嫌われていきました。
そんな中、国民は貧乏に成り果て、半分はお腹が減って死んでしまい、もう半分は国から逃げ出してしまいました。結局、王様の国はたったの20年間で滅びてしまったのでした。
誰にも手入れされなくなった畑はあれ、土地は不安定な砂漠に成り果ててしまいました。
雨なんて1年に1回降るか降らないかで、家も全て壊れはて、永遠と続く砂漠の真ん中に、ポツリと王城が立っているだけでした。
王様は何度も死にたくなりました。お腹が空いてのどが渇いて。ですが王様だけはどうしても死ぬことはできませんでした。不老不死だからでした。
王様は弱虫で、臆病なので、王城の外にはきっとずっと砂漠が広がっている、等と思い込み、決して王城の外に出ようとはしませんでした。
そんなある日、もう王様が100歳くらいになる時、とある黒魔術師に言われました。
「あなたに豊かな生活と絶対的な力を保証します。なので魔王様の手下になってくれませんか?」
「な……我が手下……⁉ ありえん! そんなの嫌だね」
「それならずっとここで過ごして頂く事になりますが……」
「……わかった。ではその魔王とやらを連れてくるのだ。詳しい事はそいつに直接聞く」
「わかりました。では明日再び参ります」
王は全て失い、無になりました。無王と呼ばれ、バカにされました。ですがダリアタルと名乗った美人な黒魔術師は違いました。
次の日。魔王が無王の所に訪れました。
「貴様が魔王とやらか」
「そうです。我が魔王です」
「我を手下にして、一体どうするつもりだ?」
「それは我を守って頂きます。我は力には自身がありますが、絶対死なないとは限りません。そして殺す事が好きな方に敵を殺して頂き、我を守っていただいているのです」
「なるほど。だが我は別に殺すのが好きといった覚えはないぞ」
「殺したいでしょう。あなたを捨て、1人旅だった国民たちを」
「それは……そうだな」
「それに1度殺してしまえばもう殺す事をやめる事は出来なくなる」
「……わかった。なら必ず我に豊かな生活を保証し、上から目線な態度でバカにするのはやめろ。そっちも命令口調で話す許可は出す。ただ条件を1度でも破った場合はすぐに逃げ出す。わかったか」
「バカだなぁ……逃げ出せるわけがないのに」
魔王は小声でそうつぶやきました。
「なんか言ったか?」
「いや、言っていない。ではまずここに魔王の城を建てる」
「わかった」
◇
こうして無王は誕生した。魔王に武術を教わり、果てしない力を手に入れた頃には、もう殺す為の兵器に成り果てていたが。
はい! 今回は何となく長めです。無王、それは実は極龍と同じくらい強い最強の兵器です。
そんな敵を倒すのは果たして__!?
と言う事です。
明日からは四天王『魔王』編なので是非読んでください。
それではまた明日っ。




