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第二百五十六章 コスモス、地球で悪戯する

コスモスは久しぶりに内緒で地球へ来て、以前地球で悪戯した事が面白かった為に、何か悪戯しようと思いましたが、同じ悪戯をすれば直ぐにばれると思い、別の悪戯をしようと考えていました。

以前地球で、恐竜図鑑で見たティラノサウルスに変身すると大騒ぎになった為に、これは大きさが地球人と違いすぎた事が原因だと判断して、図書館で地球人と殆ど同じ大きさの面白そうな何かに変身しようと、色々と調べていました。

毎日図書館に通っていると、“妖怪に化けると面白いかも知れないわね。でも人が大勢いる場所で想像上の生物が現れると、また問題が発生しそうだわ。人の少ない場所で出る妖怪は何かないかしら。あっ!雪女やカッパ・ミイラ・ドラキュラ・ホウキに乗った魔女などが良いかもしれないわね。”などと思いながら毎日調べていると、受験生らしい真面目そうな女子高生が声を掛けて来ました。

「あなたここで最近良く見るけれども、年齢からして、あなたも受験生ですか?」と話しかけてきました。

コスモスは、「受験生って訳じゃないのだけれども、一寸調べたい事があってね。」と返答しました。

その女子高生は、「お互い何かと大変ね。お昼どうしているの?何処かに一緒に食べに行きませんか?私は、伊藤京子です。よろしく!」と自己紹介しました。

京子は、コスモスが肉しか食べず、野菜や果物を食べなかった為に、好き嫌いしないように注意しました。

京子は、「コスモスさん、野菜も食べないと血が止まりにくくなるとか色んな病気の元になりますよ。人間は肉食ではなく草食だから。」と忠告しました。

コスモスは、「血が止まりにくくなるって血友病とか?」とどんな病気なのか確認しようとしていました。

京子は、「血友病は、男子が発症する遺伝病よ。」と返答しました。

コスモスは、「何故男子のみなの?女子は、その病気にならないの?」と不思議そうでした。

京子は、「血友病因子はX染色体に含まれるからよ。今は野菜を食べる話をしているのよ。」と返答しました。

困った肉食のコスモスは、「人は肉も食べるじゃん。レストランには肉のメニューもあるし・・・」と何とか、誤魔化そうとしていました。

京子は、「何を屁理屈言っているのよ!肉は食べても生肉は食べられないでしょう!リンゴでもトマトでも、野菜や果物は生でも食べられるでしょう!これは草食動物だからですよ。」と説明しました。

コスモスは、「さすが受験生だけあって良く知っているわね。それじゃ昔の恐竜でティラノサウルスは恐竜図鑑に肉食と書いていましたが、肉食だと何故解るの?誰もティラノサウルスが食事している様子を見た事ないでしょう?」と話を説教から、肉食か草食かの話に上手く摩り替えようとしました。

京子は、「それは歯の形で解るのよ。動物を突き刺し易いように、先が尖がっていれば肉食よ。動物は抵抗するから、殺し易いように、そのような歯になっています。確かに生きているティラノサウルスを見た人はいませんが、化石から色んな事が解るのよ。例えば最強恐竜だと言われているのは、他の恐竜に比べて鋭い歯が一番大きく長く、顎からも噛む力が一番強いと思われるので、ティラノサウルスは最強恐竜だと言われています。話を摩り替えようとしても駄目ですよ。好き嫌いせずに野菜や果物を食べないと体に悪いわよ。特に野菜を食べないと、病気になるわよ。」と忠告しました。

コスモスは、「御免、心配してくれて有難う。今朝野菜を食べ過ぎたので、昼食は、肉だけで良いの。」と誤魔化しました。

まさかコスモスは生野菜が食べられない肉食だとは言えなかった為に、何とか誤魔化しました。

食後再び図書館に戻り、暫く調べ物をした後に京子が、「コスモスさん、女同士仲良くしましょう。今日、私の家に遊びに来ない?」と誘いました。

コスモスは、「良いの?」と初対面で厚かましいかな?と心配していました。

京子は、「人は一人では生きて行けないのよ。最強恐竜のティラノサウルスも、狩をする時は群れを組んで狩をしたらしいわよ。」と誘った理由を説明しました。

コスモスは、「それじゃ少しだけお邪魔します。」と京子の家へ遊びに行き、京子の親にも紹介されました。

京子の親は介護師で、老人ホームで仕事をしていました。休みの日は、看護師の免許も持っていた為に、老人ホームに入居しようかどうか迷っていて相談に来た人の中で、体が不自由な人の家をボランティアで回り、援助していました。

京子は、「訪問看護師と、“無料でそんな事をされると、私達も値引きされて困ります!それとあなたは何故看護師ではなく、介護師の仕事をしているのよ!”とトラブルになる事もあるそうです。」と母の事を説明しました。

コスモスは、「私もそれは不思議でした。何故?」と不思議そうでした。

京子は、「詳しくは知りませんが、母は医療ミスで患者を死なせてしまい、それ以来怖くて医療行為ができなくなったそうです。」と説明しました。

雑談していると、コスモスはマジシャンで、一人で修業の旅行している事に京子は気付いて、「今日はここに泊まってマジックを見せてほしい。」とせがまれたので困りましたが、京子に押し切られて、結局泊まる事にしました。

コスモスは、「介護師は給料が安いと聞きましたが、親子二人で生活できるの?」と疑問に感じました。

京子の母親が、「私の親は資産家で、小さい時から自由に生きていました。今は亡くなりましたが、親の財産があるので、親子二人で生活できますよ。」とコスモスの疑問に答えました。

コスモスは、「京子はそれでも良いかもしれませんが、他の人はどうなの?そこに就職しようとする人はいるの?」とどんな人が同僚なのか興味があるようでした。

京子の親は、「主人が仕事をしている主婦や結婚前の独身女性が多いですね。男性は中には他に就職できないような碌でもない人もいる事は確かですね。」と返答しました。

コスモスは、「そんな人は解雇しないの?」と不思議そうでした。

京子の親は、「オムツ交換などプライバシーの関係上、カーテンを閉めて介護師が対応する為に解らないのよ。老人が何を言っても、“認知症だとかボケていると言われて、傾聴して説得するのよ。何かあっても、解雇した後の人材確保も困難な為に、お偉さんが説教して終わりよ。余程ひどいのは、確かに解雇される事もあるわよ。」と返答しました。

コスモスは、「老人が何を言っても説得されると言っていましたが、老人によっては喋れない人もいるのではないですか?」と内情を知りたそうでした。

京子の親は、「確かに失語症で喋れない老人もいます。介護ミスで怪我をさせても知らんぷりしている介護師もいるわよ。以前ベッドで寝ていた老人が骨折していた事があったのよ。その老人は動けない為に、ベッドから転落してもベッドに戻る事は不可能です。寝ているだけで骨折する事はあり得ません。誰かが離床、つまり起こそうとして骨折させたと考えられますが、そのままにした介護師がいたのよ。その他には、老人の部屋に家族の許可を得てカメラを設置すれば、オムツ交換に来た介護師が、オムツ交換もせずに、その場を離れた事や暴力をふるっている様子が映っていた事もありました。」と返答しました。

結局コスモスは、その日一日だけ京子の家に泊まり次の日、肉食のコスモスは、野菜の朝食は食べられない為に、朝食を取らずに出て行きました。

コスモスは次の日曜日に動物園に行き、トラの檻の鍵を開けてトラを逃がすと、家族連れやカップル等が悲鳴を上げながら逃げ惑っていました。

その様子を見てコスモスは面白がっていましたが、子供がトラに襲われそうになり母親が、「誰か!助けて!」と慌てていました。

コスモスは“ヤバイ”と焦って、トラに体当たりして、トラと子供を引き離して、子供を抱きかかえて、確かトラは木に登れなかった筈だと思いながら、近くにあった木に登りました。

その後、係りの職員がトラを捕獲して、騒ぎは収まりました。

トラに襲われそうになった子供の両親は、コスモスがトラの檻の鍵を開けて、トラを逃がしたとも知らずに、感謝していました。

新聞には、“飼育係の鍵の掛け忘れが原因”と報道されました。

その記事を見て、コスモスは悪い事したな・・・と思いつつ、怪我人が出なかったので、そんなに重い罪にはならないだろう。まっ良いか。と軽く考えていました。

次の夜、今度はホウキに乗った魔女に化けて、ビルの谷間を飛んでいました。

黒い服に黒い三角帽子なので、昼間と違い夜は見付かりにくいだろうと思っていると、ビルの下に人が大勢集まっていて、警察や消防の他、マスコミも来ていた為に、“ヤバイな、数人なら兎も角、こんな大勢の人に一度に目撃されると、大騒ぎになるかもしれないわね。先日サクラさんから、もう助けないと忠告されたし。”と反転しようと思いましたが、ビルの屋上から飛び降り自殺しようとしている中年男性に気付いてコスモスが、あっ!と思った瞬間に飛び降りたので、ホウキに乗った魔女の姿で中年男性の方へ飛んで行き、途中でコスモスが受け止めました。

コスモスは、「受け止めたわよ。そんなに命を粗末にしないで!困った事があれば、相談に乗りますので、どうしたの?」と優しく頬にキスしました。

その中年男性は、「詐欺に引掛り、女房に逃げられました。もう駄目だ!」と周りを見渡していました。

暫くすると我に戻り、「えっ?!宙に浮いている。君は何者?その服は、もしかして魔法使い?でしたら、あなたの魔法で何とかしてくれるの?」と絵本から抜けだしたようなコスモスに驚いていました。

コスモスは、「詐欺の事を教えて下さい。私に何とかできるかもしれませんが、人の心は魔法ではどうにもなりません。詐欺の一件が解決したら、あなたが説得に行って下さいね。」と力を貸す事を約束しました。

その一部始終をマスコミのカメラが捕らえて、「魔女は実在した!」などと報道されて大騒ぎになり、助けられた中年男性は、「魔女にキスされたご感想は?」などと聞かれていました。


次回投稿予定日は、3月23日です。

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