第二百七十八章 敵戦艦との決戦
アヤメが、「博士が発見されないように念を押したのに、モミジでも、そんなドジをする事があるのね。」とマーガレットの事
で頭が一杯で失敗したのかな?と感じていました。
フジコは、「女神ちゃん、モミジさんは発見されても只では引き下がらず、敵に攻撃された時に、そのデーターを調査してくれ
た為に分析した所、スケバングループの艦隊では敵わない事が判明しました。勿論ハリアット号やヴィツール号でも同じです。
マーガレットちゃんが拉致されている可能性は否定できない為に、話し合いをするしか方法がないわね。」と提案しました。
モミジが、「話し合いは、私が母親としてマーガレットを助けに行きます。」と提案しました。
フジコが、「敵の動きは止まっています。私達には戦う意思がない事を理解して貰う為に、艦隊の出撃は避けた方が良いでしょ
う。しかしマーガレットちゃんを救い出した後で、戦いになる可能性を考慮して、宇宙戦艦で行きましょう。ハリアット号は損
傷が激しくワープエンジンも損傷している為に、ヴィツール号で行きましょう。敵は大型特別艦を調査しているようなので、今
回は避けましょう。大型探査艦の探査結果を常時ヴィツール号に送信するようにセットするので問題ないと思います。もし戦闘
状態になれば、敵の戦艦は陽子さんの大型特別艦と互角だと思うので、その時は陽子さん、お願いします。モミジさんが敵の探
査範囲を確認してくれたので、探査範囲外で待機していて下さい。」と提案したので、モミジ・アヤメ・フジコがヴィツール号
に乗り込み出撃して行きました。
モミジが、「私は敵と遭遇しています。敵の事は私が一番詳しい為に、ヴィツール号の意思波を私に切り替えて!」と提案しま
した。
アヤメは、「それだと私のする事がなくなる。」と文句を言いながらも納得して意思波をモミジに切り替えました。
モミジは敵の位置を確認して接近し交渉を開始しました。
「私は宇宙戦艦ヴィツール号艦長モミジです。応答願います。」と呼び掛けました。
「俺達の存在を、よく確認できたな。一戦交える気か。」と応答がありました。
モミジは、「私達には戦う意思はありません。その証拠にこれよりスクリーン解除します。話し合いましょう。」と敵に提案し
ました。
敵は、「何を話し合うのだ?」とモミジの提案に警戒していました。
モミジは、「私の娘のマーガレットがあなた方に拉致されているでしょう。返して!」と要求しました。
敵は、「母親の一念で俺達の存在を確認したというのか?母親の子を思う力は凄いな。しかし調査船ではなく宇宙戦艦で来て、
戦う意思がないと言っても説得力に欠けるぞ!とても信用できない。返した途端攻撃するのか?」とモミジの提案は信用してな
い様子でした。
モミジは、「この艦ではあなたの艦には敵わないわ。それはあなた方も解っているでしょう。ここに来るまでに宇宙海賊に襲わ
れた時の事を考慮して宇宙戦艦にしました。できれば直接話をしたいので、そちらに行っても良いですか?」と敵の懐に飛び込
もうとしていました。
敵は、「内部に入り攻撃するつもりか?」と油断できないと警戒していました。
モミジは、「娘を人質に取られているのでそんな事はできません。話し合いたいだけです。」と何とか入りこもうとしていまし
た。
敵は、「俺達の事を調べていた、この娘がお前の娘だという証拠は何処にもない。この娘の仲間で転送した途端に二人で攻撃す
るのではないのか?」と油断していませんでした。
モミジは、「娘は捕まっていて私一人で何ができるのよ?」と交渉を続けました。
敵は、「解った。俺達も人質が増えると何かと都合が良いのでな。これからお前だけをこちらの艦に転送させる。」と提案しま
した。
モミジは、「了解しました。」と通信を切断しました。
転送される前に、「私は最悪、敵艦で娘と自爆します。もしマーガレットを転送可能であれば、マーガレットだけでも助けます
。意思波は三十分後に女神ちゃんに切り替わるようにしておきました。」と説明しました。
アヤメが、「モミジ一人に行かせられない!」と焦っていました。
フジコに、「ヴィツール号は三十分後に意思波が女神ちゃんに切り替わります。女神ちゃんがいないと、ヴィツール号は動きま
せん。モミジさんはそこまで計算して女神ちゃんを三十分間ヴィツール号に足止めしたのよ。女神ちゃんを助ける為にね。」と
止められました。
アヤメは、「技術者の博士がいれば、そんなの解除できるでしょう!」と反論しました。
フジコは、「私もそう思い、先程調べましたが、ロックされています。女神ちゃんがいないと、ヴィツール号は宇宙を漂流しま
す。秘密調査官は、そんな事まで教育されているのね。兎に角、そのロックは女神ちゃんでないと解除できないのよ。」と待つ
しか手がないと伝えました。
アヤメは、「何とかならないの博士!」と頼みました。
フジコは、「通信機も武器も戦闘艦や小型UFOも三十分間、使えない!不良グループは、女神ちゃんのお父さまが警察を動か
して壊滅させたので、残るはあの戦艦だけなのよ。モミジが最悪自爆するっていったのは、・・」と説明しているとヤメが、「
もういい!要するに三十分間はどうにもならないのね!」と確認しました。
フジコは、「ええ、その通りよ、モミジさんは三十分以内に決着させるつもりのようですね。」と待つように促しました。
アヤメは、「モミジ!死なないで!」とその場に泣き崩れました。
三十分経過しても変化がなかった為に、アヤメはロックを解除してヴィツール号でモミジを助けに行こうとするとフジコがそれ
を止めました。
「敵戦艦の位置は私の艦から送信されてきたデーターで確認可能な為に、その付近をスキャンして、一寸した変化も見逃さない
ように。」と助言しました。
数分後、モミジの意思波を察知して、攻撃ポイントと方向が解り、フジコが陽子の長距離砲に合わせて主砲発射するようにアヤ
メに指示しました。
アヤメは、「あの艦内には、モミジとマーガレットがいるのよ。副砲で充分でしょう。」と確認しました。
フジコは、「敵の防御力はヴィツール号以上です。一発で敵の機動力を奪わないと、逆に攻撃されて御陀仏よ。全力で攻撃して
も足りないくらいよ。モミジはその一発をタイミングにして敵が怯んだスキを突いてマーガレットを救い出そうとしていると思
われます。手を抜けば、モミジは先程言ったように自爆するわよ。モミジさんを助ける為にも最大出力で主砲発射して!」と説
得しました。
アヤメは納得して陽子の大型特別艦に連絡して、長距離砲発射と同時に主砲を最大出力で発射して、敵艦に命中してバリアを破
り、敵戦艦は炎上しました。
再びモミジからの救助依頼の意思波を察知した為に、モミジとマーガレットを転送し、スクリーン最大にして交戦しながらスケ
バングループの艦隊と陽子に、「マーガレットを救出して、現在敵と交戦中!今なら敵の機動力は半分以下なのでチャンスです
。攻撃を開始して下さい。」と連絡しました。
陽子とスケバングループの艦隊が応援に来て敵戦艦と交戦中にモミジから連絡を受けたテレジア軍と警察が到着して不良グルー
プのボスとその参謀を逮捕しました。
アヤメ達が地球へ戻り、先日捕まえた新鮮な食料を食べようと地下室へ行くと、もうありませんでした。
アヤメは、「コスモス!私が苦労しながら敵と戦っていたというのに、お前一人で、あのやくざ達を食ったのか?」と不満そう
でした。
コスモスは、「違うわよ。今回はフジコさんに頑張って貰わないといけないので、フジコさんに食べて貰ったのよ。でも聞いた
所によると、一番頑張ったのはモミジさんらしいじゃないの。私を悪役にして悲劇のヒロインになったような言い方をしなくて
も良いでしょう。」と疑われて不満そうでした。
サクラが、“仕方ないわね、また喧嘩を始めて。しかし食料を食ったのは博士だから、博士に火の粉が飛んでこないように、話
題を変えた方が良さそうね。”と思いながら、「女神ちゃん、敵の残党がいないかどうかスケバングループの艦隊に調査させて
。今回天才参謀がいたらしいので博士、調査に協力してあげて。私達は折角地球に来たのだから、陽子さんと渚さんがテレジア
星に住むかどうかの話をしましょう。」と提案して話題を変えました。
スケバングループの艦隊がフジコの大型探査艦を護衛しながら、敵の残党がいないか暫く地球の近くや銀河系内部の調査をして
いました。
フジコは不良グループの残党調査を終了させて地球へ帰還し、その間に陽子と渚の話も進んでいだ為に、陽子達とテレジア星人
とで打合せしました。
フジコは、「調査の結果、少なくとも銀河系には不良グループの残党は存在しなかった為に、女神ちゃんの指示でスケバングル
ープの艦隊はテレジア星に帰って行きました。」と報告しました。
マーガレットはその報告を聞いて、「銀河系担当秘密調査官の私の立場がない。」と不満そうでした。
渚が、「マーガレットさん、博士の調査と何処か違うの?」と確認しました。
マーガレットは、「全く同じです。」と不愉快そうでした。
モミジは、「それだったら問題ないでしょう。博士は、軍とは関係ないので、マーガレットが軍に報告すれば立場の問題はない
でしょう。」と助言しました。
フジコが、「そうよ。私は陽子さん達が安心できるように調査しただけです。今回偶々あなた方が秘密調査官だと判明しました
が、本来誰が秘密調査官なのかも秘密なのでね。」と助言しました。
次回投稿予定日は、6月16日です。




