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第二百六十九章 コスモス、泉の孫になる

サクラが泉の友達として間に入り、二歳児の少女に変身したコスモスを連れて来て、泉の娘と養子縁組して、泉の孫の美子として生活していく事になりました。

コスモスは事情を知っている泉と良く話をしていた為に家族は、「美子ちゃんはお婆ちゃんっ子ね。」とコスモスの事を見ていました。

泉は色々とコスモスに用事を頼んで扱き使っていましたが家族は、「おっ!美子ちゃん、お婆ちゃんの世話をしているのかい。えらいね。」と感心していて、誰もコスモスが泉に扱き使われているとは気付きませんでした。

コスモスは菊子とは違い、地球に住む気もなく、泉が亡くなればテレジア星に帰ろうと考えていた為に、菊子のように親友を作ったり、不良退治をしたりなどはせずに、トラブルは見て見ぬ振りをして、学校では大人しくしていました。

高校生になった、そんなコスモスを見て、お淑やかな女の子だと声を掛けて来る男子もいましたが、軽くあしらっていました。

クールな女の子だとのイメージも追加されて、華やかな場所へは一切出なかった為に、学校の裏マドンナとして、水面下で人気を集めていました。

隠れファンも多く、ストーカーされる事もありましたが、透視力で気付いていた為に、家に帰るまでの途中でいつも何処かで姿を消していて、家まで辿り着いたストーカーは一人もいませんでした。

家までストーカーする事に成功した生徒に、隠れファン達が資金を出し合い賞金を賭ける事などもしていて、そのような事は美子に変装しているコスモスの耳には、入らないように秘密にしていましたが、テレジア星人の能力で、コスモスは全て知っていました。

段々と騒ぎが大きくなって来た為に、困っていました。

そんなある日、美子をストーカーしていた男子生徒が、美子に気を取られ、やくざとぶつかってしまい、因縁をつけられていました。

コスモスは例によって、そのまま帰ろうとしましたが、やくざが刃物を取り出した為に、止むを得ず助ける事にしました。

やくざが生徒を脅迫する為に、ちらつかせていたナイフを持っている右腕を掴んでコスモスは、「そんな物を振り回していると、危ないわよ。」とそのやくざの左腕を刺しました。

コスモスは、「ほら、だから危ないって言ったでしょう!人の忠告を聞かないからよ。」と笑っていました。

頭にきた、やくざ達は一斉にコスモスに襲い掛かりましたが、逆にコスモスにやられて逃げ出しました。

残る一人にコスモスは、「彼奴らは、お前の子分か?女子高生一人にやられた上、親分を見捨てて逃げるとは、躾の行届いた立派な子分ですね。」と馬鹿にして笑っていました。

やくざの親分は、プッツンと来て、「貴様、ぶっ殺してやる。」と拳銃を懐から出して引き金を引いたまでは良かったのですが、銃弾が装填されていませんでした。

コスモスは、「あらあら、親分は親分で、おもちゃの拳銃を持ち歩いているとは、ご立派ですね。」と笑っていました。

最後に木刀に仕込んだ日本刀でコスモスに襲い掛かりましたが、結局コスモスの膝蹴りで蹲ってしまいました。

コスモスは、「あらあら、今度は腹痛ですか?良い子だから、胃腸薬でも飲んで、家でゆっくりと、お寝んねしなさいね。」と笑いながら去って行きました。

拳銃の銃弾は、やくざとコスモスが争っている時に、コスモスが拳銃の銃弾を気付かれずに抜き取っていた事は誰も気付きませんでした。

この話は翌日直ぐに学校中に広まり、運動クラブ、特に格闘技のクラブから、連日勧誘を受ける事になりました。

コスモスはクールなイメージで柔道部・空手部には、「子供のお遊戯には興味ありませんので。」と断り、剣道部には、「子供のチャンバラごっこには興味ありませんので。」とそれぞれ断りました。

クラブの部員は、「何処が子供や!馬鹿にするな!」と切れました。

コスモスは、「私を倒せれば、その言葉を取り消してあげるわよ。」と睨みました。

各クラブの部員は、「それじゃ、今から試合をしよう!」と柔道部から試合を始めました。

まず一年生が相手しましたが、全員コスモスに倒され、二、三年生も同様の結果でした。

コスモスは、「あなた方、来週試合があるのでしょ?確か五人の勝ち抜き戦でしたよね?そのメンバー決まっていれば、順番にかかってらっしゃい。」と試合しましたが、やはり同じ結果でした。

柔道部員は、「もう一度!」と再度試合しましたが、矢張り結果は同じでした。

柔道部員は、再び、「もう一度!」と挑戦しようとしました。

柔道部顧問の元柔道オリンピック金メダリストの先生が、「辞めろ!お前ら、彼女に手加減されている事が解らないのか?お前ら五人とも息切れしているが、彼女は全然息切れしていないのが解らないのか?彼女が本気で相手をすれば、お前ら全員病院行きだぞ!」と止めました。空手部・剣道部との試合も同様の結果でした。

この試合の事は学校新聞で取り上げられ、クラブからの勧誘に対して、「子供のお遊戯やチャンバラごっこに興味はありません。」と断った事が記載されました。

最後に美子のコメントとして、「もし、私を倒せれば、そのクラブに対し、子供のお遊びとの言葉は取り消した上で、入部します。」と記載されました。

各クラブとも美子獲得作戦として、修業して、一ケ月に一度試合を申し込みましたが美子には敵いませんでした。

学校で誰かが虐められていても、助けようとしなかった為に中には、「何処かの時代劇に、“あっしには、かかわり御座いません。”なんてセリフがありましたが、丸でその主人公みたい!あの時代劇って、一宿一飯の何とやらってのがあるのでしょう?美子さんに何かをしてあげると、その恩返しに何かしてくれるのかな?」と噂する生徒もいました。

別の生徒は、「美子さんは、成績優秀で、格闘技も強い為に、一体、何を助けるのだ?」と噂する生徒もいました。

美子の隠れファンが、今度は美子の困っている事や何かして欲しい事はないのかを調べ始め、以前のように賞金まで賭けました。

コスモスの通っている高校では、毎月学習発表会を行っていました。それぞれ五人ずつのメンバーを毎月変える事により、クラス全体のコミュニケーションを図り、発表の内容は各班が自由に決めることにより、生徒の好奇心を高める事を目的としています。今回、コスモスは虐められっ子の男子生徒と同じ班になりました。

同級生達は彼が虐められている事に気付いていませんでしたが、コスモスは透視力で、それを知っていましたが、助けようとしませんでした。

あまりに可哀想になって、彼は帰り道もよく虐めっ子に待ち伏せされていた為に、コスモスは帰りに図書館に行って、学習発表会の事について調べる事を提案しました。

虐めっ子も美子が一緒でしたので、その日は彼を待ち伏せする事を諦めました。

虐められっ子は、学校の中でも、打合せと称して、可能な限り美子の傍を離れないようにしていました。

それで、一ケ月間は虐められずに済みましたが、学習発表会当日、発表後、次の班が決められ、美子と別の班になりました。

虐められっ子は、帰りに校門を出るとダッシュで逃げ帰りました。

虐めっ子に追い駆けられて、裏通りの路地で挟み撃ちにされ、咄嗟に近くの店に逃げ込みました。

虐めっ子は店の中まで追い駆けてきて、店の中で、揉めていると、その店員二名の中の若い店員に虐めっ子達はやられ、追い出されました。

その間に中年の店員が手当てして、「おやおや、あなた先日図書館で美子と一緒に学習発表会の調べ物していた子じゃないか?そうか、虐められるので、美子の傍にいたのね?それだったら、美子!この子アルバイトとして雇わない?」と提案しました。

若い店員が振り向き、「何、言っているのよ!泉さん、もうこれ以上ややこしくしないで!」と言った店員を見て、虐められっ子は「あっ!美子さん。ここの店員だったのですか?」と驚いていました。

コスモスは、「店員というか扱き使われているのよ。」と説明しました。

泉は、「人聞きの悪い事を言わないでよ。あなたは、私の可愛い孫なのだから、そんな事する訳ないでしょう!それに、元々はあなたの蒔いた種なのよ。」と反論しました。

コスモスは、「もう、泉は二言目には、それなのだから!で、どうする。ああ言っているけれども、ここでバイトする?」と聞きました。

虐められっ子は、「母は死亡していて、父と二人暮らしですが、父は出張が多い為に、いつも僕一人で家にいます。是非ここでアルバイトさせて下さい。」と虐めっ子から逃げられると喜んで頼みました。

学校帰りは一緒に帰り、なんとか虐めから逃れる事ができました。

虐めっ子達は、学校で虐めようとしましたが、コスモスは透視力で直ぐに気付いて、「家の従業員に何をするの!」と虐めっ子達を追い払っていた為に、虐めっ子達は男子トイレで虐め始めました。これにはコスモスも困り、男子生徒に変身し、虐めを止めました。


次回投稿予定日は、5月9日です。

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