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第二百六十四章 泉、事件に巻き込まれる

先遣隊は撃破しましたが、本部に手を出すのは危険だとして、暫く様子を見る事になりました。

暫く平和が続いたある日、ゾンビの噂から助けた泉からコスモスの携帯に連絡があり、「同僚の目付きがいやに冷たいので、その理由を親友に問い質すと、彼は、その時のゾンビの写真を持っていました。彼は告訴される事を警戒して、親友には、ただ写真を見せているだけだと言ったそうです。その写真を見た人は、私がゾンビに何かされたのじゃないかと噂しているようです。助けて!」とコスモスに助けを求めました。

コスモスは困りましたが心配させないように、「大丈夫、私に任せて下さい。今忙しいので、折り返し電話します。」と一旦電話を切り、サクラにどうすれば良いのか助けを求めました。

サクラは、「自分の蒔いた種だから、自分で何とかしなさい。泉さんを助けるだけで悪戯はしないでね。陽子さんにも相談してみればどうですか?」と自分で解決するように促しました。

仕方なく、コスモスは陽子と相談しながら、泉の相談に乗る事にしました。

コスモスは、「名誉毀損で告訴して、そんな彼とは早く別れて、というより、そんな彼が在籍している会社自体、本当は辞めたほうが良いのですが、OLの場合は何か資格か経験がないと、再就職は困難ですが、何か資格は持っていますか?」と確認しました。

泉は、「私は、看護師の資格を持っています。以前看護師として勤務していましたが、勤務していた個人病院が医療ミスで廃院に追い込まれて、その医院に勤務していたというだけで、看護師としての再就職が困難でした。その後OLとして勤務しています。」と返答しました。

コスモスは、「解りました、医療関係者に知人がいるので相談してみます。また連絡します。」と相談に乗る約束をしました。

コスモスは陽子と芹沢外科医院の菊枝に事情を説明して相談しました。

菊枝は、「あなたがゾンビなんかに化けて悪戯するから、厄介な事になるのよ!更に、逞しい青年に化けて近付くから、一目惚れされて、益々厄介になって!もう、仕方ないわね。」とこれに懲りて悪戯しないように促しました。

コスモスは、「しかし、そのおかげで、泉が窮地に立たされている事に気付けたのでしょう?折角気付いたのだから、なんとか助けてあげてよ。」と説得しました。

菊枝は、「物は言いようね。暫く看護師としてのブランクがあるので、ここで働いて経験を積んで、どこかの病院に就職すれば良いですよ。その時は病院を紹介しますから。」とコスモスを助ける事にしました。

陽子が、「コスモスが困っているので、私も力を貸します。時間が取れる時には、私がここで久しぶりに看護師のボランティアをします。私がその子の様子をそれとなく見ておきますので、安心して。」と協力する事にしました。

コスモスはホッとして泉に伝えると、泉は会社を退職して彼を告訴しました。

裁判で事実関係がはっきりし、彼は賠償金を支払い、会社は左遷されました。その後、泉は芹沢外科医院をコスモスから紹介されて、陽子が時間の取れる時に指導し、コスモスが、”大日本医療大学の伊藤京子先生と谷口小百合先生を良く知っているので、個人的に私が良く頼んでおきます。院長先生に大日本医療大学を紹介して貰って下さい。”と菊枝の紹介で大日本医療大学付属病院に看護師として、再就職しました。

大日本医療大学付属病院もエスベック病の手術も可能な今迄にない凄腕の世界的名医である伊藤京子助教授の推薦でもあり、就職も決まり、第一外科に配属されました。

コスモスは自分の悪戯で、信じきっていた彼の正体が判明し、泉を助ける事ができたと自負していました。

しかし泉に惚れられ、結婚して欲しいと迫られてコスモスは困り、「あなたは、まだ、私の事を良く解っていないと思います。それで、簡単に結婚という言葉を口にしているので、あんな詰まらない男性に引っ掛かるのですよ。」と上手く躱しました。

すると泉は、「あなたの事を知る為に、付き合って欲しい。」とコスモスに迫りました。

コスモスは、敵の動きも最近全くない為に、テレジア星や陽子とも相談して、地球には陽子がいるので、テレジア星に帰る事にしていたので、「残念ですが、私は来週から海外に赴任します。携帯で話は可能です。」と伝えてテレジア星に帰り、テレジア星の科学力で、地球の携帯電話の電波を送受信可能にしました。

コスモスは、これでそのうちに、諦めるだろうと安心していました。

そんな中、泉が置き引きに遭い犯人を追い駆けて道路に飛び出した所を犯人の仲間が運転する車にはねられ、意識不明の重体になりました。

付近を自転車でパトロール中の警察官が、警察無線で、轢き逃げ事件発生と救急車の手配を依頼しました。

置き引きされたカバンの中に、身元を証明できるものが入っていた為に、身元が不明で困っていると、泉のポケットから携帯が見えて、着信履歴から一番通話が多いコスモスに電話しました。

コスモスは驚きましたが、ここは我慢して、「彼女は大日本医療大学付属病院第一外科の看護師で、世界一の名医として名高い伊藤京子先生のお気に入り看護師ですので、そこに連絡して搬送して下さい。泉の身元はそこで確認可能です。」と返答して、意思波で陽子に連絡して、心配でしたが地球へは、行かない事にしました。

陽子の緊急手術で一命を取り留め、意識が戻った泉は、警察から轢き逃げされた事を告げられました。

泉は、「置き引きされ、犯人を追い駆けていて、仲間の車で逃亡しようとした為に制止すると、その犯人の仲間の車にはねられました。」と証言しました。

警察は容疑を轢き逃げから殺人未遂に切り替えて、担当も交通課から、刑事課に変更されました。

泉は、刑事からコスモスが直ぐに大日本医療大学付属病院の看護師だと教えて頂けて、名医の伊藤京子先生に連絡して頂いていたので、病院を捜さずに、直ぐに搬送できて、伊藤京子先生に対応して頂けたので、一命を取留めた事を聞きました。

病院到着がもう少し遅ければ助からなかったと伊藤京子先生が言っている事も聞きました。さらに、刑事事件なので、全ての関係者から事情を聞きたいので、コスモスの事も聞かれました。

泉は、「コスモスは今、海外に赴任しています。話を聞きたいのでしたら、私もお礼が言いたいので、刑事さんから電話して頂けませんか?病院は携帯禁止の上、私は公衆電話まで動けませんのでお願いします。」と刑事に携帯を渡しました。

刑事が何度かコスモスに電話していると、不思議な事に気付きました。

コスモスへの電話は、携帯からは繋がりますが、固定電話からは繋がらない現象に気付いて、電話局と、電波管理局の協力で携帯電話の電波を調べると、宇宙へ向かっていて、太陽系の外だと判明しました。

通話時間に遅れがなかった為に、太陽系内の土星でも数分間の遅れが発生する筈ですが、何度調査しても、電波の方向に星はありませんでした。

天文学者の協力のもと、観測所から何度か電話して確認すると、「恒星ではないので、はっきりしませんが、その方向には、アンドロメダ星雲の巨大な惑星があると考えられている場所です。しかし、通話に時間的遅れがない事は不明です。」との事でした。

これ以上の調査は不可能だと判断して、直接確認しようとした所、逆にコスモスから泉の携帯に着信がありました。

「殺人未遂の犯人逮捕に、何故海外にいる私の話がそんなに必要なのですか?」と不思議そうでした。

刑事は、「海外にいるのですか?アンドロメダ星雲の間違いじゃないのですか?」と確認しました。

コスモスは驚いて、「何故そんな事を知っているのですか?地球の科学力では解らない筈ですよ。」と思わずアンドロメダ星雲だと仄めかしてしまいました。

刑事は、「矢張り、そうですか。携帯電話では通じて、固定電話では通じなかった為に不信に感じて、携帯の電波の方向を調べると、アンドロメダ星雲だと判明しました。」と説明しました。

サクラが、「ドジね。コスモス、アンドロメダ星雲と電話なんかできないと惚けれいいのに。電話替わりました。サクラです。電話で話をするより直接話をした方がよさそうですね。今からコスモスを連れて地球へ行きます。」と直接説明する事にしました。

刑事は一瞬来て貰ったほうが良いと思いましたが、アンドロメダ星雲との距離を考えて、「アンドロメダ星雲から地球までどれだけの移動時間が掛かると思うのですか?銀河系の端から端まででも光の速度で何十億年も掛かるのですよ。それがアンドロメダ星雲からとなると天文学的な時間が掛かります。そんな時間を掛けて来ても、意味ないですよ。関係者は寿命の関係で、全てこの世にいないでしょう。」と説明していると、刑事課の天井から、流動体の物質が垂れて来ました。

刑事達が驚いていると二人の人間の形になり、「刑事さん、サクラです。アンドロメダ星雲から地球までは、テレジア星の科学力を使えば、一瞬で移動可能です。こちらがコスモスです。」と紹介して、サクラがテレジア星人から始まって、ゾンビ騒動まで全てを説明しました。

刑事が、「コスモスさんもお困りのようですね。あなた方は、体の大きさや形を自由に変えられるということですが、体温も自由に変えられますか?」と確認しました。

コスモスが、「説明不足で御免なさいね。色や形以外に体温も変えられます。」と返答しました。


次回投稿予定日は、4月22日です。

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