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第二百六十三章 先遣隊を撃破する

暫く平和でしたので、短気のアヤメはいらいらして、「陽子!このまま受身では事は進展しない。先遣隊が同時に襲って来たらどうするの!今の間に、少しでも撃破しておかないと、どうにもならなくなるぞ!直ぐに出撃しよう。」と提案しました。

サクラが、「女神ちゃん、落ち着いて!何故、モミジさんがいないか解りますか?」と質問しました。

アヤメは、「そんな事、知るか!敵が来ないので何処かでのんびりしているのよ!あんなのは放っておいて、直ぐに出撃しよう!」と出撃しようとしていました。

サクラは、「モミジさんは女神ちゃんとは違うわよ。敵の現在位置、進行方向などを調査に行っています。その報告を待ってから作戦を立てます。もうそろそろ戻って来ると思います。」と説明しました。

アヤメは、「モミジは宿無しの不良だと言っていたくせに、二人でこそこそしやがって!何故私に話さない!」と切れました。

サクラは、「まさか、あのモミジさんが秘密調査官だったとは知らなかったわ。女神ちゃんは敵をじっくりと調査する事は苦手でしょう?出撃する時は、お願いしますので、落ち着いて。」と慌てないように促しました。

渚が、「サクラさんは噂通り、各人の性格を把握して上手に役割を分担されているのですね。何かあればサクラさんに聞けば解るわね。フジコさんだと実戦は全てアヤメさんに任せていたので、フジコさんに聞いても解らなかったけどね。」と感心していました。

アヤメが、「あのな~、アネゴ、私も考える時は考えるから変に取り仕切らずに、ちゃんと教えてよ!」と怒っていました。

サクラが、「そんな言い方をすれば、女神ちゃんが馬鹿ではないみたいに聞こえるじゃないの。他の人が聞いたら誤解するでしょう。間違いの元よ。ほら、モミジさんのハリアット号が月に到着したわよ。直ぐに来るから、作戦会議を開きましょう。」と心を切り変えるように促しました。

アヤメが、「何だと!もう一度言って見ろ!ぶっ飛ばしてやる。」とサクラに襲いかかろうとしていました。

到着したモミジが止めて、「女神ちゃん、仲間割れしている場合じゃないわよ。アネゴもアネゴよ。そんなトゲのある事を言えば、女神ちゃんがプッツンするのは当たり前でしょう。女神ちゃん、アネゴはね、そんな言葉でぷっつんしていたら、敵にからかわれるだけだと女神ちゃんに教えたかったのよ。でも、もっとトゲがない言葉はなかったの?」と諭し、”本当に女神ちゃんは裏表のない性格ね。”と二人を落ち着かせて、その後モミジの説明で、太陽系方面に向かっていない先遣隊の指令艦隊は後回しにして、太陽系方面に向かっている先遣隊の指令艦隊に向かって、大型特別艦で出撃する事になりました。

モミジが、「その先遣隊の指令艦隊は囮の可能性もあります。太陽系方面に向かっていない先遣隊の指令艦隊が急に太陽系方面に進路を変更する可能性は否定できないので、充分気を付けてね。」とモミジとアヤメと陽子が大型特別艦で出撃して行きました。

大型特別艦が交戦中、モミジが予想した通り、別の先遣隊の指令艦隊が突然、太陽系方面へ進路を変更しました。

サクラ達が戦闘態勢で待機して、レーダーで敵指令艦隊を確認した所、今迄見た事のないような艦隊でしたので、コスモスは驚いて、「サクラさん、宇宙戦艦四隻でこの艦隊と戦うのは無理よ!」と焦っていました。

サクラは、「大型特別艦の陽子さんには連絡しておきました。陽子さん達が応援に来るまで頑張って!その陽子さんから伝言があります。“コスモスの墓はテレジア星と地球のどちらにするの?菊子のように分骨して、両方に墓を立てるの?考えておいてね。”という事です。」と冷静に伝えました。

コスモスは、「一寸待ってよ。今、墓の話なんかしないでよ!」と焦っていました。

菊子も、「私は生きているわよ。」と切れました。

サクラは、「陽子さんは、コスモスが冷静かどうか確認したかったのではないですか?陽子さんは、今、返事を聞かせてくれとは言っていませんでしたよ。“考えておいてね。”と言っていましたよ。つまり、返事を聞くまで死なないでという意味ではないですか?」と補足説明しました。

コスモスは、「確かに、それはそうかも知れませんが、墓ではなく、別の話題にできなかったの?」と不機嫌そうでした。

サクラは、「コスモス、これで悪戯された人の気持ちが解ったでしょう。これで解らなければお仕置きすると言っていましたよ。」と陽子の真意を伝えました。

コスモスは、「最近は人の迷惑になるような悪戯はしていないわよ。先日も雪崩に巻き込まれそうになった人を助けたのだから。」と説明しました。

サクラは、「陽子さんが言っていましたが、助ける時に何故雪女の姿だったの?悪戯しようとしていたのでしょう?悪戯を辞めさせようとして菊子が雪崩を起こしたから、その姿で助けに行ったのでしょう?雪女は空を飛べる事になってしまったらしいわよ。童話を勝手に変えたと怒っていたわよ。陽子さんのお仕置きは怖いわよ。以前、亡くなったマリさんを皆の前で強制的に失禁させたらしいわよ。お仕置きに備えてオムツを準備しておく事を勧めるわ。」と笑っていました。

一方、交戦中の陽子が、「アヤメさん、この艦には長距離砲が装備されています。銀河系から、アンドロメダ星雲の特定の敵を攻撃可能です。銀河系内ですと充分届きます。レーダーで特定の場所を拡大可能なので、戦力に余裕があれば、長距離砲のテストを兼ねて、今、太陽系に向かっている先遣隊の指令艦隊を攻撃して下さい。」と助言しました。

アヤメが、「陽子、それは本当か!何故今迄言ってくれなかったのだ?」と不思議そうでした。

陽子が、「今迄は必要なかったからよ。しかし、今、太陽系に向かっている艦隊は、サクラさん達では無理です。長距離砲で援護するか、この艦隊を早く撃破して応援に行くかのどちらかしかありません。長距離砲のテスト後、どのようにするかは、実戦経験が一番豊富なアヤメさんに任せます。」と判断を任せました。

アヤメは戦闘が一段落した時に長距離砲を使用して、コスモス達の援護をしました。

コスモスは驚いて、「何、今のは?偶々敵艦隊に命中し、一部の艦隊が吹っ飛んだ!」と驚いていました。

サクラは、「あれが噂の長距離砲か。思った以上の破壊力ですね。」と感心していました。

コスモスは、「サクラさん、何か知っているのですか?その定規砲っていうのは、レーダー上で定規でも当てて、攻撃するのですか?情報は共有するものよ。」と聞きました。

サクラは、「何、馬鹿な事を言っているのよ。そんな訳ないでしょう。あれは長距離砲で、遠くの敵を正確に攻撃可能です。秘密調査官の最新鋭艦に搭載されたと聞きましたが、陽子さんの艦だったのね。」と説明しました。

コスモスは「嘘!そうなの?陽子さん!今の攻撃は陽子さんの長距離砲なの?そんな遠くから攻撃可能なの?」と陽子に問い掛けました。

陽子は、「ええ、そうよ。銀河系から、アンドロメダ星雲の敵艦隊を正確に攻撃可能よ。実戦担当のアヤメさんに余裕ができれば援護しますので、もう少し頑張ってね。ところで、私からの伝言は聞いてくれましたか?駄目でしたら、コスモスの墓はテレジア星だけで良いですよね。」と説明しました。

コスモスは、「その墓の話題から離れない?」と同じ話ばかりでうんざりしていました。

陽子は、「敵はこれ以外にもあり、総司令部はもっと強力だと思われます。墓の話をしなければならないほどの状況だと考えて下さい。」と説明しました。

コスモスは慌てて、「サクラさん、先程の話と違うじゃないの!」と焦っていました。

サクラは、「状況は変わるのよ。陽子さんも敵と交戦して状況が変わったのではないですか?あなたの悪い所は、そこよ!Aさんが言ったとか、Bさんが言ったとか人のせいにする所よ!色んな状況を分析して、もっと主体性を持ちなさい。まず手始めに、墓の事についてコスモスはどのように考えるのよ。人に頼らず自分で考えなさい。人を頼れば、コスモスは、その人を追い越す事は一生できないのよ。」と説明しました。

コスモスは黙ってしまい、アヤメの援護の元でサクラや菊子、マーガレットと協力して、先遣隊を撃破し、陽子も先遣隊の総司令部には苦戦しましたが、アヤメの天才的な攻撃力で、先遣隊の総司令部も撃破し、銀河系から、敵は姿を消しました。

モミジが、「先遣隊でこれだけ苦戦したので、本隊との交戦はこちらも体制を整えないと勝てません。女神ちゃんのスケバングループを総動員する必要があります。」と助言しました。

渚は、「スケバングループ?テレジア星の軍隊じゃないの?」と不思議そうでした。

サクラは、「それは博士が地球人に恩を着せようとして、スケバングループの軍隊をテレジア星の軍隊だと説明していたのよ。秘密調査官はテレジア星の軍隊の所属ですが、それ以外は全て女神ちゃんのスケバングループよ。テレジア星で作戦会議が開かれるので、私達は一旦テレジア星に帰還しますが、その間に敵が攻めてくる可能性もある為に、陽子さんを地球で待機させておきます。コスモス!何かあったら陽子さんと頑張ってね。」と言い残して、サクラ達はコスモスを地球に残し、テレジア星に帰り、陽子は再び丸東組で生活し始めました。


次回投稿予定日は、4月19日です。

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