第二百六十一章 フジコの陰謀、発覚する
コスモスは引き受けたものの、指令部隊なので心配になり、アヤメに応援を頼みました。
アヤメは、「出撃した振りをしてハリアット号まで来い。」と指示しました。
実戦経験豊富なモミジが応援してくれるのかな?と期待してハリアット号まで行きました。
ハリアット号にはアヤメもいて、“暗黒星雲などは存在しない。”と説明を聞いて驚いていました。
アヤメが、「今、最強の秘密調査官が博士の言った指令部隊の位置に向かった。その報告を待とう。」と助言しました。
コスモスは、「博士も不思議がっていましたが、何故母ちゃんは極秘の秘密調査官の動向と調査内容を知っているの?」と不思議そうでした。
アヤメは、「コスモスが知れば秘密ではなくなるでしょう。知らないから秘密なのよ。深く考えない方が良いわよ。」と誤魔化しました。
モミジが来て、「今、陽子さんから連絡がありました。確認した所、思った通りよ。私達と敵対していた不良グループでした。テレジア星から来た警察が逮捕しました。博士が関与しいると自供したらしいので、テレジア星で博士の自宅等を家宅捜索して証拠を押収します。私は博士が逃げないように、地球へ行き、話をして来ます。只、不良グループの一部を取り逃がしたようなので、地球の攻撃をしないように女神ちゃんとコスモスちゃんとで見張っていてね。」とモミジは地球へ向かいました。
地球ではフジコが黒幕だとは誰も知らなかった為に、モミジはフジコと二人っきりで、お茶でも飲みながら、ゆっくり話をしようとしていました。
フジコはモミジが自分の事を色々と調べていた為に、今回の件を気付かれたと思い、モミジの飲んでいるお茶に毒薬を入れました。
モミジは、フジコが、まさかそこまでするとは思わず油断していた為に、お茶を飲み苦しみ出して、「博士、あなた何をしたの?」と油断したとフジコを睨みました。
フジコは、「モミジが私の周辺を調査していた事は知っていたわ。どこまで調べたの?あなたが生きていれば困るのよ。」と陰謀が露見したとは気付いてない様子でした。
フジコはモミジが死んだ事を確認し、死後硬直が始まったので、“死後硬直が始まれば、行方不明の少女でないと、生き返らせる事は不可能ね。”と安心していました。
テレジア星では、秘密調査官全員の意思波は常時監視していた為に、モミジの意思波が途切れた事に気付いて、モミジが懐刀として使用していたアヤメに緊急連絡しました。
アヤメは驚いて、秘密調査官に変身して慌てて地球へ行くと、モミジが死んでいました。
博士が渚達に、暗黒星雲の謎の敵が現れて、モミジが私を守ろうとして殺されたと状況説明していました。
アヤメはそれどころではなく、モミジを泣きながら抱き締めると、アヤメの体が光出しました。
フジコが、秘密調査官のフードを被っているアヤメに、「もう死後硬直も始まっていてどうにもならないわよ。」と助言しました。
その後モミジの体まで光出して、何が起こったのかと博士が驚いていると、その光で死後硬直が溶けるようにしてモミジが生き返りました。
モミジの腕がアヤメの頬を優しく撫ぜるとフードが外れて、アヤメの優しい眼差しが表わになりました。
モミジは、「有難う、女神ちゃん。生き返ったわ。」と優しい眼差しでアヤメを見つめていました。
フジコが、「女神ちゃんが秘密調査官だったの?何故生き返るの?」と驚いていました。
モミジは、「これが、死人を生き返らせる事ができる能力よ。行方不明の少女は女神ちゃんの事よ。女神ちゃんは幼女の頃、その能力を発揮し、それを見た人が、他の人を呼びに行っている間に女神ちゃんはいなくなったのよ。誰もスケバングループのリーダーが優しく美しい心を持っているとは気付かず、行方不明だという事になったのよ。女神ちゃんのお母さんは、地球でその能力を発揮したのよ。お母さんが女神様だとされたのは、色々な事があったけれども、この力で決定的になったのよ。地球の童話に出てくる女神様は光っているでしょう?あれは、女神ちゃんのお母さんをイメージしているのよ。この力は菊枝さんや陽子さん、渚さんにも遺伝しているけれども、地球人の血の方が多いので、死人を生き返らせる事は不可能ですが、死なないように命を繋ぎ止める力はあるのよ。名医の本当の理由はこれなのよ。他の医師が執刀しても、渚さんが助手として何もしなくても、手を患者に入れているだけで、どんな困難な手術も成功するわよ。」と説明しました。
皆驚いていましたが、渚がふと我に戻り、「モミジさんを殺した暗黒星雲の敵は何処?」と敵を確認しようとしていました。
モミジは、「そんな敵は存在しないわよ。私は博士に毒殺されたのよ。博士が言っていた先遣隊の指令本部は、女神ちゃんの不良グループと敵対している不良グループだったわ。先程全員逮捕しました。」と説明しました。
アヤメは、「博士!親友のモミジを殺そうとしただなんて、許せない!」と電撃を力いっぱい出すとフジコは倒れて、「先遣隊が来た時も、弱点を教えて何とか乗り切れるように調節していたのよ。確かに暗黒星雲の謎の敵は、不良グループよ。女神ちゃんが地球へ良く行っているので、秘密基地を地球に作り、地球人を味方にして不良グループを叩き潰そうとしていると言っておいたので、先手を打って地球を攻めに来るわよ。もう太陽系の近くまで来ている筈よ。」と告白しました。
モミジが出撃しようとしましたが、アヤメが止めて、「モミジ、生き返ったばかりよ。無茶しないで。コスモス、最強の秘密調査官が助けてくれるから、頑張りなさい。私は博士とモミジを連れてテレジア星に帰りますから、後の事は頼んだわよ。」と帰還して行きました。
コスモスは焦って、「一寸待ってよ。その秘密調査官とはどうすれば連絡が取れるのよ!」と秘密調査官に助けて貰おうとしていました。
アヤメは、「コスモス、必要があれば秘密調査官の方から連絡がありますから、大丈夫ですよ。」としか言いませんでした。
コスモスは仕方がないので、再び京子と天文観測を始めました。
コスモスは、「京子、暫く見なかったけれども、旅行?良いわね学生はゴールデンウイークが長くて」と心の中では、“死ぬか生きるかの瀬戸際で大変な時に呑気に旅行とは、何も知らずに良いわね。先日時間がなくてヴィツール号に乗せた時に説明したのに、何も解っていないみたい。学生は所詮学生ね。”と何も期待していませんでした。
京子はコスモスに頼み戦闘艦で宇宙に飛び出して、天体望遠鏡で写真撮影もしていました。
宇宙では大気がなく、鮮明な写真が撮影可能な為、よくコスモスと写真撮影に行っていました。
そんなある日、京子が、「コスモスさん、また流星群を見付けましたが、以前のように艦隊があの中に潜んでいるのかしら?」と聞きました。
コスモスが慌てて確認をすると、敵艦隊を発見したので、テレジア星に連絡しました。
アヤメが、「秘密調査官からの連絡によると、敵艦のアンテナは上部ではなく最後部にあるので、そこを攻撃すると、乗組員は自分の意思がないので、全て機能停止します。そこを生け捕りにして下さい。」と助言しました。
コスモスが指示通りに攻撃すると、流星群は、そのまま通り過ぎましたが、敵艦隊はそのまま、そこに停止したので、全員、転送装置でヴィツール号に留置して、アヤメにその事を報告しました。
アヤメは、「コスモスもやればできるじゃないの。秘密調査官からの報告によると、思考力と記憶は、薬で化学的に奪われていて、回復可能です。回復させる方法を電子データーで送信して来たので、転送します。」と伝えました。
その後、コスモスは電子データーに従い回復させて事情を聞くと、子供は何も知りませんでしたが女性に確認すると、謎の帝国が地球に向けて発進したとの事でした。
コスモスは慌てて、テレジア星に応援を依頼して、地球へ戻り丸東組にも全面的に協力依頼しました。
京子は、「悪いけれども、私は何もできないので、皆さんの邪魔をしないように、夏休みは旅行に出掛けます。」と帰って行きました。
コスモスは、アヤメに秘密調査官について教えてほしいと、依頼しました。
アヤメは、「解りました。今回は緊急事態なので連絡します。現在秘密調査官は、大型特別艦で、敵を迎え撃つ準備をしています。名前は、“ヨウコ”です。呼掛ければ、返答可能な状態であれば、返答してくれると思いますよ。」と陽子の事を教えました。
コスモスは直ぐにテレジア星の通信で、「大型特別艦ヨウコ艦長、応答願います。」と連絡を取りました。
ヨウコから返答があり、「コスモスさん、何か用ですか?」とコスモスとは裏腹に冷静でした。
コスモスは慌てて、「用ってもんじゃないわよ!今、強力な敵艦隊が地球へ向かっています。どうすれば良いのですか?」と確認しました。
ヨウコは、「落ち着きなさい。今、別の秘密調査官が、敵艦隊の戦力を調査中です。その調査報告を待って対策を立てます。それまで、戦いに備えて、ヴィツール号の点検など、色々とする事があるでしょう?今は焦っても仕方ないですよ。肝心な時に疲れて何もできなくなりますよ。」と助言しました。
次回投稿予定日は、4月11日です。




