第二百六十章 コスモス謎の敵と交戦する
コスモスは調査結果が出るまでの間、フジコに色々と話を聞きました。
「先日言っていた、大型特別艦はどうしたのよ!」と心細そうでした。
フジコは、「何?その大型特別艦て?」とフジコも知らない様子でした。
アヤメが、「銀河系に秘密調査官を数名増員して、その中の一人が大型特別艦の艦長です。今、地球で待機中です。」とコスモスを安心させようとしていました。
コスモスは驚いて、「嘘!それじゃあ、何故今回は助けてくれなかったの?それに大型特別艦って何?先日の話では凄い艦みたいだけれども・・・」と大型特別艦の事を知りたそうにしていました。
アヤメは、「そうね。宇宙戦艦より戦闘能力は高く、大型探査艦より探査能力が高く、接近戦で私は一度取っ組み合いをしましたが、負けました。今回はコスモスで対応可能だと判断したようね。いざとなれば助けてくれるわよ。」と安心させました。
フジコが、「トッピー星人と連絡を取りましたが、暗黒星雲の謎の帝国については撃破に一切協力しないと宣告されました。」と伝えました。
コスモスは、「戦争を放棄しても攻められれば応戦するのでしょう?トッピー星も標的の一つにされているのだったら協力してくれないの?」と不安そうでした。
フジコは、「トッピー星人の説明によれば、本隊は惑星を征服すれば、そこの住人を研究して、薬などの化学的方法とか手術などの外科的方法とかで、今までの記憶と思考力を奪い、完全に支配されるそうです。力仕事は男性で、戦艦の操作などは、力は不要ですので、あどけない子供や可愛い女性が乗組員らしいです。コスモス、あなたが今、撃破した敵戦艦もそうなのよ。トッピー星人はとても戦えないと言っています。以前、海坊主の大ボスが漂流した無人の惑星に、トッピー星人が住んでいたらしいです。あの時は、何故科学力の優れた住人が移住したのか不明でしたが、そういう理由で戦えずに移住したらしいです。」と返答しました。
アヤメは、“私のスケバングループにそんな酷い事をする者はいないから、博士が何処かの不良グループと手を組んだのかな?ぶっとばして白状させてやりたいが、モミジが証拠を掴むまで待てと言っていたしな・・・”と短気のアヤメはイライラしていました。
フジコが、「あっ!流星群が近付いています。流星群の中に敵戦艦発見。約二十隻の艦隊です。コスモス、トッピー星人の説明を聞いたあなたに、撃破できる?」と確認しました。
コスモスは、「相手が、女子供でも、地球を守る為には戦うしかないでしょう!」と返答しました。
フジコが、「解りました。私がトッピー星人から聞いた先遣隊の情報によると、正面からの攻撃の防御は完璧ですが、横からの攻撃に弱いらしいので、敵は我々が気付いているとも知らずに、流星群に潜んで接近して来ているので、真横から攻撃して下さい。中心より、少し後ろ側です。」と弱点を教えました。
コスモスはヴィツール号を敵の真横の攻撃しやすい位置へ移動して、チャンスを待ちました。そして攻撃し敵艦隊を撃破しました。
フジコが、「コスモス、今後、襲ってくる敵先遣隊の戦艦乗組員を生け捕りにできないかしら。」と依頼しました。
コスモスは、「そうすれば元に戻せるの?」と期待しました。
フジコは、「今の段階では何とも言えないわ。調べてみないと・・・もし、元に戻せれば、敵の正体を暴けるかもしれないわ。」とコスモスに期待しました。
大型探査艦で付近を確認しましたが、流星群や敵艦隊らしきものは確認できなかった為に、取り敢えずコスモス達は地球へ戻りました。
その後、何度か先遣隊は来ましたが、コスモスは撃破する事で精一杯で、とても敵戦艦の乗組員を生け捕りできませんでした。
コスモスは相変わらず京子と天文観測をしていました。
京子は一度、UFOから天文写真を撮りたいと言ったので、小型UFOで、宇宙空間から天文観測もしていました。
京子は、“流星群を発見したのも先輩達ですし、天体観測には慣れている先輩達を連れて行けば、見落としが少なくなる。”と考えて、ヴィツール号から撮影した写真を、先輩達の目に着くように置きました。
ある日、案の定その写真が天文クラブのメンバーに見付かり、“鮮明な天体写真の撮影ポイントを教えて欲しい”と頼まれて、コスモスに相談しました。
コスモスは、「ドジね、そんな写真は地球上からは、撮影不可能よ。ヴィツール号は重力発生装置を搭載している為に、人工衛星の高度で待機させて、そこまで戦闘艦で行くっきゃないでしょう!地球から、戦闘艦で一瞬の間で移動可能なので、一瞬体が宙に浮くような感じがしますが、完全に浮くまでに到着可能なので、エレベーターだと思わせるしかないわね。」と誤魔化す方法を考えていました。
京子は、“ドジのコスモスにドジと言われるとは思わなかったわ。コスモスも自分一人で抱え込まずに、うまく先輩達に助けて貰おうと思わなかったのかしら?”と効率を考えないコスモスを助けようとしていました。
コスモスは、「戦闘艦から外は見えないようにして、ヴィツール号から地球や月を見えないようにすればなんとか誤魔化せると思うよ。ったく手が掛かるのだから。」と提案しました。
京子は、「有難う、それじゃ皆に知らせて来るわね。戦闘艦を海に浮かべといて、秘密の乗り物で、秘密の場所へ行くと言って、連れて来るので。」と天文クラブのメンバーの所へ行きました。
当日、予定通り、宇宙空間に出た京子達は、ヴィツール号にバリアを張り、ヴィツール号の外で写真撮影をしました。全員満足して、その日は帰って行きました。
京子は、“上手くいったわ。今後も、この方法で行くか。どうせ先輩達の事ですから、この一回で満足する訳もないし、満足されると、折角苦労してお膳立てした意味がなくなるし。”と思っていました。
次の日、天文クラブのメンバーから、「昨日は有難う、おかげで、凄い写真がとれて大変満足しています。秘密の場所を教えて頂けないのでしたら、近いうちに、もう一度連れて行って下さい。」と頼まれました。
京子はコスモスと相談して、「下手に断ると、色んな所でこの話をして、場所を捜そうとするかもしれないので、連れて行かないと仕方ないですね。」と、この事は内緒という約束で、天文クラブのメンバーをよく連れて行きました。
そんなある日、天文クラブのメンバーをヴィツール号に乗せて、天文観測中に、敵の先遣隊が接近して来ましたが、矢張り、今迄の先遣隊と同じく、ヴィツール号では確認できませんでした。
偶々、天文クラブのメンバーが、「流星群がこちらに向かって来る!」と伝えました。
コスモスも、その言葉で気付いて、天文クラブのメンバーに、「流星群が近付いているので、中に入って下さい。」と誘導しました。
流星群の一部はヴィツール号に衝突しましたが、バリアを張っているので、天文クラブのメンバーにばれないように、コスモスはヴィツール号を移動させませんでした。
しかし、地球にいると錯覚させる為に、地球の小型UFOで受信したテレビやラジオの電波を増幅して、ヴィツール号へ送信し、ヴィツール号が地球と月の間に停泊しているにもかかわらず、テレビが見られるようにしていた事をすっかり忘れていました。
皆は高層ビルに流星群が衝突したと錯覚しました。
先輩達は、“こんな大事件はテレビニュースで報道するだろう。”とテレビニュースを見て驚きました。
ニュースでは、「流星群が地球と月との中間を通過して、その時に、大型のUFOらしき物体と衝突した。」と表現して、その時の写真がテレビ画面に映し出されました。
メンバーは京子に、「ここは秘密の場所って言っていましたけれども、ここ何処?まさか今テレビで報道していた宇宙空間って事ないよね。」と確認しました。
京子は、“コスモスもドジね。テレビは壊れている事にすれば良いのに。”と思いながら、「宇宙空間でしたらテレビは映らないわよ。」と誤魔化しました。
コスモスが、「艦隊発見!」とアヤメに連絡していると攻撃されました。
コスモスがヴィツール号を後退させると、地球が見えたのでメンバーは、「矢張り宇宙空間?これどういう事?」と京子に詰め寄りました。
京子も言い逃れできなくなり、テレジア星人の説明をして、今迄の経緯を説明しました。
メンバーの中の一人が、「逃げているだけだと、撃墜されるだけではないですか?敵艦隊の乗組員が女子供だとは言いきれませんよ。」と助言しました。
コスモスが、「力のある者は、力仕事に従事させられています。艦隊の乗組員と言っても、操縦や攻撃機器等の操作で、レバーを引いたりボタンを押したりなどの機械の操作には、さほど力を必要としませんので、女、子供である可能性が極めて高いのよ。」と説明しました。
このままではどうにもならないので、攻撃を開始して撃破後、全員にパニックになるのでと口止めして地球へ戻りました。
コスモスとフジコが丸東組で今後の対策について菊枝達を交えて打ち合わせしていました。
フジコは、「新手の敵先遣隊が地球に向かっています。軍からの情報によると、秘密調査官が撃破の上、全員を生け捕りにして、医学的に調査の上、元に戻しました。彼らの情報によると、暗黒星雲の謎の帝国については不明ですが、先遣隊の指令部隊が確認できました。」とコスモスに銀河系の中心部付近に先手を打つ事を提案しました。
次回投稿予定日は、4月6日です。




