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第6話 今日は学校?

 今日は月曜日。


 今はみんなで朝ご飯を食べているところです。 ちなみにご飯はおじいちゃんの作ったロボットが作ってくれました。


 ご飯作るロボットってノーベル賞もんじゃね? なんてことは思わないでください。


 みそ汁を飲みながら、僕は目で周りを見渡します。 いつもは静かなうちの食卓も、人数が増えた今日は、とても賑やかです。


「おかわりはまだか!!」


 ドックフードを過剰に要求してくる狼のポチさん。


「コウジさん。 これは何という食べ物ですか?」


 色々なことを聞いてくる好奇心旺盛な美少女、マリアさん。


「………」


 黙って僕のおかずを盗む無口で無表情なレンちゃん。


 おそらくおじいちゃんの機械が完成すれば、この賑やかで楽しい朝ご飯は二度と食べられなくなるはずです。 少しの間だけかもしれませんが、この貴重な時間を楽しまないと!


「コウジ、もう学校の時間じゃないのか?」


 ぼーっとしていた僕は、おじいちゃんの声で覚醒します。


 そういえば今日学校だったっけ。 なんて思いながら時間を確かめるべく、時計をちらりと見ます。


「ってもうこんな時間!? 早く食べないと! ってない!? レンちゃんまた僕のご飯全部食べたの!?」


「………」


 無視!? ってこんなことしてる場合じゃなかった!


「行ってきます!」


 僕はカバンを掴み、家を飛び出します。


 家のことはおじいちゃんがいるから大丈夫だと思います。 …いや、逆に大丈夫じゃないかもしれない…






 そして走ること10分。 僕はなんとか遅刻せずに学校に着くことができました。


 僕の通うこの学校の名前は、西条(さいじょう)高等学校。 通称西高。 普通の県立高校で、学力は並。 校舎は『口』の字型に建っていて、三階建て。 クラスは1〜8組まであって、僕は1年2組です。


 それと、普段なら立入禁止で開かないはずの屋上のドアのカギが、先日誰かによって壊されてて今は行き来自由らしいです。


 でも屋上にはいつも、我が物顔で居座っているカップルがいるらしく、誰も行こうとはしないそうです。


 カップルなんてみんないなくなればいいんだ… と、モテない僕は日々思っています。


「邪魔だ」


 教室の扉の前でぼんやりしていると、後ろから誰かに声をかけられました。


「ぁあごめんなさ一 ってなんだアキヒトか」


 後ろを振り向くと、両手をズボンのポケットに突っ込んだ、目つきの悪い少年がけだるそうに立っていました。


「なんだアキヒトか。 じゃねぇよ! こんなとこで何してんだ?」


 この少し言葉づかいの悪いやつは、吉田(よしだ) 明人(アキヒト)


 身長は僕と同じくらいで、(ちなみに僕は172センチ) 髪は少し茶色がかっている。


 つまりどこにでもいるヤンキーだ。 絶対そうだ!


 そして大切なのがこれ! アキヒトはめちゃくちゃモテる。


 確かに見た目は悪くない、とゆーよりカッコイイし、運動神経も抜群。 そしてこの悪ガキっぽいオーラが、女子に人気がある理由らしい。


 そーいえば昔、ここらへんでは有名な危ないグループみたいなのに入ってたらしいし。 あんまり知らないけど。


「おい!」


 いきなり怒鳴るアキヒト。 目つき悪…


「な、なに?」


「いい加減にどけ、見ろよこの行列」


 そう言ってアキヒトは体を少しずらします。 するとそこにはあら不思議、いつのまにかヘビのような長い行列ができていました。


 しかもよく見るとうちのクラスじゃないやつまでいる!? なんで!? 列があったらならんじゃうタイプですか?


「とりあえず邪魔」


「あいて」


 アキヒトに軽く蹴飛ばされ、僕は扉の前でしりもちをつきます。 そしてアキヒトは僕の上をまたいで教室の中に入って行ってしまいました。


「ちょっとアキヒト! 何するん一」


「門が開いたぞぉ!!」


 立ち上がろうとすると、列の一番前に立っていた人がいきなり叫びました。 それに続いて後ろの人達も雄叫びをあげます。


 へ? 門って… もしかして僕のこと? なんでみなさんテンションが上がってらっしゃるんですか? まさか、そのまま中になだれ込んできたりはしないですよね?


「いぃちばぁぁん」


 先頭にいた男子が一人、目を見開き、不気味な声とともに教室に足を踏み入れます。 すると、二番、三番と、次と人が教室に入ってきました。


「ちょっと待って!? みんなよく見て! 目の前に人がいるよ? そのままくると僕が潰れちゃう! 待って! ストップ!! 本当にあぶなグバァ!!」






「ハァッ!?」


 目を覚ますと、僕はさっきの場所で倒れていました。


 どうやら誰かに踏まれそうになって、そのまま気を失っていたみたいです。


 立ち上がり、周りを見ると今は授業中のようです。 みんな机にむかって必死に黒板の内容をノートに写しています。


「先生ー」


 クラスメートAが手を上げて先生を呼びます。


「ん? どーした?」


 返事をする先生。


「コウジくんが起きました」


「そうか。 じゃあ全員マスク付けろー」


「ぇえ!? どーして僕が起きたのを合図にみんなマスクを付けるの!? ってぁあ! みんなそれガスマスクじゃないか!? 僕が汚いとでも言いたいんですか!? 先生! これはどーゆーことですか!?」


 半狂乱に叫びながら、僕は先生(ガスマスク装備)に迫ります。


「うるさい!」


「へ?」


「今は授業中だ! 邪魔をするなら帰れ!」


 どーして僕が切れられてるんですかぁぁぁ!?


「わ、わかりました… 今日は帰ります…」


 と、見せかけて実はこれは演技!! フッ、こーゆーと人は必ず『待て!』と言うんですよ先生。


「待てコウジ!」


 ヒット!!


「なんですか先生?」


 だがまだ暗い顔で返事をして演技を続行します。


「その… チャック、空いてるぞ?」


 少し頬を赤く染めながら言う先生(35歳 独身)。


 なんだよそれぇぇぇ!!! しかもチャックなんか空いてないじゃないか!?


「もういいです! 帰ります!」


「待ってコウジくん!」


 僕が帰ろうとしてまわれ右をすると、クラスの女子から僕を引き止める声が!


「なんだいクラスメートB!?」


 お願いだから引き止めて!! このまま帰ったらなんかカッコ悪いから!!


「あのね、今日は先生の誕生日なの。 それでみんなちょっとテンションが高いだけなんだよ」


 そ、そーだったのか…


「だからこの間貸した100円返して?」


 だからなんだよそれぇぇぇ!!! 意味がわからないよ!!


「だからって何!? 始めのくだり絶対に必要なかったよね!? それに僕は君にお金なんか借りていない!!」


 僕がそう女子に叫ぶと、その女子は大袈裟にため息を付き、


「そーゆーことにしといてあげるわ」


 と言った。


「なんでそんな上から目線なの!?」


「もうわかったから早く帰って。 絡みずらい」


「なぁ!? くそぅ!! みんなして僕をいじめやがって! もう帰るからね!」


 そう言って僕は教室から一本外へ踏み出します。


 ちらっと後ろをみてみると、みんなは何事もなかったかのように授業を再開しています。


「ほ、本当に帰るから!!!」


「………」


「誰か返事して!?」






 とまぁこんな感じで今日は終わりました。


 え? あのあとの続き? 聞かないでください…

コ「やっと更新したね…」


作「あぁ、やっと更新したね」


コ「どーしてこんなにも更新が遅れたの?」


作「他の人の小説を読んで、自分に自信をなくしたから…」


コ「なるほど。 でもそれはただの言い訳なんじゃ…」


作「うっさいなぁ〜 コウジのくせに」


コ「くせにって何!? 僕ってそんなちんけな存在なの!?」


作「ではまた次に会える日まで!!」


コ「だいたい無視するタイミングがつかめてき一

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