表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
何も無いよ。  作者: 苔煉瓦
1/19

怠い朝

読んで頂けたら幸いです。

鬱屈とした曇り空の下の午前六時。古い木造アパートの一室。布団から顔を出す。

「早起き癖直らないなあ。」とか独り言を呟きながら少年は起き上がる。特にやる事も無いので、カーテンを開け窓を開け本を開く。

神崎要次。十六歳。彼は高校に行っていない。

高校受験の前に厄介事を起こして、どの高校にも煙たがられた。

今は親の仕送りを受けて、アルバイトをしながら生活をしている。

学歴に幸福を見出すような性格でも無かったが、それでも勉強をしたかったようで、時折外を大声を出しながら通る学生達を少し寂しそうな目で見て、そう言えば僕はあんなに騒ぎながら学校に行く様な人種でもないなあと考えて表情を元に戻す。又小説の文章に目を走らせる。


これからもこんな風に淡々と日々を過ごすのだろうなぁと一人で呟いた。

しかし、彼がそんな事を言う程彼の世界が狭くないのは、本人が一番よく分かっている。


これは不幸を味わった少年とその周りを取り巻く人々を描いた物語。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ