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五話 召還者

「頭を上げよ、異世界の者共よ。」


まあ、早い話が俺たちは異世界にいた。いや、召還されたという方が正しいのだろうか。

俺たちは頭を下げていないが・・・日本人らしく会釈した。

召還された後王国の使者に案内されて現在大国「エヴァルド」の王室へと導かれた。そして現在に至るわけである。


昔読んだ事がある異世界への転生や召還は大抵1人や2人がよく描かれていたが・・・本物って大人数なものなのか?Aチーム計253人全員が王室へと整列している。


というか・・・俺はなんでこんなに冷静なんだ?


「主らは礼儀作法も知らんのか?」


あ、やべ。王様の額に青筋が浮んでいるのが見える。やはり日本の様な会釈は駄目だったか?じゃあ・・・敬礼か?いやここは騎士道みたいな礼の方が・・と悶々と俺は考えていた。


「失礼ながら王様、私がこの軍団【レギオン】の代表者でございます。ビスマルク王にはご機嫌麗しゅう。」


「ほう・・・私の幼名を知っているか・・・我が名はそなたらの世界にも知られているかの?」


と一人の男が俺たちの列より一歩前に出て深々と礼をした。

やはり騎士の礼で合っていたのか。まあ、出来ても俺は出ないけどね、だって何か失礼な事があって切り捨てごめんされたら嫌だもん。

ビスマルク王はなんだか小学生ぐらいの身長で踏ん反りかえって玉座に座ってる。服も合っていないのかだぶだぶで・・・ちんちくりんな格好をしている。

けれどあの礼をした人見たことあるなあ・・・前の人が邪魔でよく見えない。


「さて・・・本題にいくかの。そなたらは何故召還されたか分かるか?」


ビスマルク王という王は頬付きをして俺たちに聞いてきた。ここで主張する者はいない、王の威厳と言うかオーラみたいなものがこの場を支配してる。それを皆感じて本能的に主張しないほうがいいと考えているのだろう。


「恐れ多い事ながら、分かりませぬ」


代表者と名乗った人がそう答えた。


「ふっ、無難な答えを言いよったな。大分昔の召還者は大分強欲な奴だったが、今回の者共はなかなか敏い者のようだ。ヴィルグ説明してやれ。」


ヴィルグと呼ばれた中年太りしたおっさんが玉座の近くまでやって来て洋紙のようなものを自分の顔の前に出した読み始めた。


「汝らは”波”に対抗するため召還された。”波”とはこの世を破滅させようとする悪しき魔物どもが集団で各都市を攻撃してくる事である。我々の戦力は今のところ対抗できるものが少ないのである。そして近年は被害のほうがますます大きくなり・・・」


要約するとこうだ。


1000年ほど前魔王が誕生した。最初の頃はこの世界にも勇者がいたが約500年前から勇者が誕生しなくなったのだ。このままでは世界が滅んでしまう。ならば代わりに他の世界から召還してみてはどうか、と当時の王は発案した。

だが全く勇者は召還されなかった。存在魔力が高く、剣術も出来、即戦力となる者というハードルが高すぎる条件だった。そこである流れ者が王に言った。『質よりも量を』と、その言葉で白羽の矢がたったのが地球だった。魔法で地球の戦争を見たとき魔力を使わず少人数で大人数を倒す事はこの国にとっては驚異的なことなのだそうな・・・そこで毎年地球から軍隊を召還し”波”に対抗してもらっているそうだ。


500年前・・・鉄砲の開発や大量生産がその時代ぐらいになるな・・・

で俺たちが今回の召還に与ったわけで・・・。


ん?


俺たちは軍隊じゃないぞ・・・?

いつもご愛読ありがとうございます。

現在模試で忙しく2月ぐらいにバンバン上げていこうと思います。


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