エピローグ
『おめでとうございます!抽選の結果、あなたは「リアル鬼ごっこ」に参加することになりました!』
そう始まった差出人不明の手紙は、どうやら招待状のようであった。
手紙には場所や日時が事細かに指定されているだけで、それ以外にめぼしい情報はない。強いて言えば、賞金が5億出るという事だろうか?
賞金に釣られる者、ゲーム自体に興味を持つ者、自分の意思とは関係なく支持されて参加を強制される者、様々な想いを抱えた者達が招待状を受け、指定された場所_館へと辿り着いた。
館の前に到着すると無機質な音声がスピーカー越しに聞こえてくるだろう。
『この館には招待を受けた「参加者」の中には「鬼」が存在します。「鬼」と各階の説明はのち程いたしますので、先ずはロビーの階段を上がった一階の居住スペースへ移動してくださいませ。居住スペースには人数分の部屋がありますので、皆様は1人一室ずつお好きな部屋をお使いください。
館の入り口が開き、中央に階段がある壮大なロビーが見える。中は掃除が行き届いており、人の気配はまるで無いものの、館自体が貴方達を歓迎しているようである。
足を踏み入れた貴方達はこれから何を思い、どう行動していくのだろうか。それぞれの想いを胸に秘めながら、今ゲームの幕が上がる。




