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白い部屋
視界にもやがかかりました
明るい光が私の荒んだ心を穿ちます
ここは天国ですか
光の世界は答えない
白い塊がありました
それは食べ物だった
何日も光の中にいました
記憶が固まり、自覚が芽生えました
疲弊していました
変わらない日常
つまらない色
抜け出したいと思いました
白い食べ物がそれを止めた
白い壁がそれを止めた
白い光はそれを止めた
無限の光に照らされて私の内部には影ができました
私は気づいた
これは偽りの光
新しい光は禁断の闇の向こう
真の光を求めて私は口の中で赤い塊をかみました