再会・・・再会?
「ケーゴ!?」
俺のことを見た若い女性冒険者が驚いたように立ち上がった。
この街で俺のことを知ってるのはもちろん・・・
「リ・・・・・・誰!?」
マジ誰?
なんか、日焼けしたショートカットの女の子だ。
リコじゃない。
「あたし、あたし。憶えてない?」
え?
ほんと誰?
小柄で可愛い子だ。弓士かな。
転生した後、女子と話したのなんて、リコとマディソン商店の人ぐらいのはずなんだけど・・・。
でも、なんか微妙に見覚えがあるような・・・。
まさか!
前世で会ったことある人か!?
「ケーゴ君であってるよね? ほら、こないだ会ったじゃん。」
じゃあ、前世の知り合いじゃないじゃん。
誰?
やだ、怖い。
こっちだけ憶えてないのって失礼やん。
彼女は俺のほうにつついと近づいてきた。
あ、尻尾だ。
よく見ると頭にもおっきな獣耳が生えてる。
獣人の女の子は俺の近くまで寄ってきて自分の顔を指さした。
「ほら、ヤミン! ヤミン!」
ああ!
誰!?
マジ、解らん。
「憶えてないかー。ま、しょうがないか。」
ハードル下がった。
ありがたい。
「商隊の護衛でランブルスタに行ったとき、リコと一緒に居たじゃない。」
「あ!・・・ああ??」
記憶にない。
何か話したっけ?
「憶えてないでしょ?」
「ごめんなさい。」
「素直でよろしい!」
女の子はそう言うとグイっと俺に体を寄せて、伸びあがって下から俺の目を覗き込んで来た。
近い!
近い!
照れる!
照れるから!
「リコを追いかけてきたのよね!」
「ええと、ええと、冒険者になりにきました!」
「まあ、リコに会いに来たのね! 素敵!」
「いや、冒険者になりに・・・。」
「うん、うん。リコと一緒に冒険者になりに来たのね!」
あ、こいつ話聞かない系の人と見た。
「ええと、リコは?」
「気になる? 気になる?」
「知らないならいいです。」
「つれないなぁ。リコはお仕事中だから今はこの街にはいないよん。」
「そうですか・・・。」
残念。
「リコとパーティー組むのよね?」
「それは分かんないですけど・・・。」
組めりゃ組みたいけど、パーティーバランスが悪いとスキル上げで足を引っ張る可能性がある。
「リコは魔法剣士3レベルくらいですよね?」
「今、彼女、剣士5レベル。魔法戦士は2レベルのままよ?」
おお、剣士に絞ったんだ。
「アドバイスしたの君でしょ? そのおかげでリコ、あっという間に5レベルだよ。君がアドバイスしてくれなかったら彼女行き詰ってたかも。」
「そ、そうすか。」
そう言われるとなんか嬉しい。
「リコはいつ戻ってくるんですか?」
「ん? 気になる? 気になる?」
ヤミンがまた寄って来る。
近いってば。
目線が貧乳の隙間を目指そうとするのをどうにか抑えて、ヤミンの目を見返す。
ヤミンはめっちゃキラキラした目で俺のこと見上げてる。
「・・・気になるので教えてくれますでしょうか?」
「数日中には戻ってくると思うよん。今は隣町にちょっとした調査に出てる。」
良かった。
そのうち会えそうだ。
「ところで、ケーゴ君。」
俺の顔をニヤニヤと眺めていたヤミンが少し真顔になった。
「はい、なんでしょう?」
「君さ、リコが戻って来るまで冒険者になんないでくれるかな?」
は?




