二つの怪盗団と五色星魔法石
綺麗な物はいつまでも見ていたい。
じっと見つめて、愛でる。
そして長い間見たら、それを返す。
そんな勝手な僕たちの盗みを、どうか許してほしい。
どうも。リラ・クリスです。先日ミランダ先生と一緒にお祭りに飾る魔法石の準備をしたり、魔法石を届けに行った国の人たちといろいろあったけど最後にはその国の人たちと一緒に盛り上がって楽しい日を過ごしました。そして帰ってきた私は、ミランダ先生のところにいたときに思いついた五色星魔法石という魔法石を造った。そこまではよかった。
「……」
だけど問題が発生した。その問題とは、怪盗団のソロとコソが私の造った五色星魔法石を盗りに来たということ。だがそれについてはクダラが二人を気絶させ、遠い安全なところへ置いてきてくれたことにより終わったはずだった。
そう、はずだったのだ。だがしかしそれで問題は終わらなかった。
クダラが二人を置いてきてくれたその日の昼に、五色星魔法石が消えた……ということで犯人を見つけるため、今私はフルノエラという町へと来ています。
「クダラ。気配は感じる?」
『まったく』
「そっか」
んー。犯人はあの二人ではないと思うけど、もしもってことがあるしね。それに一見変な人たちだけど、凄腕の怪盗かもしれないし。私たちの目を欺いたってこともあるかもしれない。
『……いた!』
「どこ?」
『あの赤い旗の右側を歩いてるスーツ着てる二人組だ』
「わかった。ありがとう」
私はクダラの見つけた二人組に静かに近づく。そして
――腕を思いっきり掴み魔力を紐のようにして自分と二人を繋ぐ。もちろん逃げられないようにだ。
「な、お前は……!」
「どうも」
二人は私を見て目を丸くしている。
「これを外すんだ! 仲間だろ!」
「無理です。それから私はあなたたちの仲間になった覚えはありません」
「あ、ソロ! 駄目だ! 見失った!」
「なんだと!?」
「また盗られる! あいつらのような怪盗は捕まるべきだ!」
「……は?」
二人の会話についていけず、ぽかんとしながら聞いていたが……聞き逃すことのできない言葉に私の口から音が漏れ出た。
「は、でない! 俺たちはあいつらから宝物を守らなければならないんだ!」
「お前も怪盗なら知ってるだろ! あいつらがお宝を闇オークションに出してるのを!」
「いや、あの私怪盗じゃないし。その辺のことは知らないかな」
「な、んだと……!? お前、怪盗じゃないのか!?」
「うん。違う」
「……そうか」
「ならばお前はこれ以上関わるべきじゃない」
「「悪い怪盗を捕まえるのは俺たちいい怪盗の仕事だからな」」
そう二人はいい顔をして言い切った。




