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 どうも皆様。リラ・クリスです。パンドラと話が終わって元の空間に戻った瞬間、ユキちゃんが私を守るようにパンドラとの間に入って私が無事かどうか確認してくれた。そしてユキちゃんにパンドラとの話について伝えたけど、なぜかユキちゃんとパンドラはバチバチに火花を散らしていた……。なんでだったんだろう。でもそのあとどうにか話がまとまって安心した。


 ルカくんが起きてから話をして、ルカくん本人の了承も得て私の家へと来てもらったけど……。


「……」


 ちょっと虚しさを感じ始めた今日この頃。無口な青年ことルカくんと二人っきりの生活も、今日で四日目。なぜ二人っきりなのかというと、ユンさんはまだジャンたちに捕まっていて帰ってきていないから。だからルカくんと二人っきりなんだけど、未だ私を警戒しているのか近づかせてもらえない。


「……はあ」


 さっきもルカくんの隣を通ろうとしたら、私の動きにあわせて私と距離をとっていたし。その距離が遠いから淋しい。この三日間のことを思い出すと本当に切ない。この状態じゃ生まれてきてよかったと思ってもらえないかもしれない。それは嫌だ。私はルカくんが生まれてきてくれて嬉しい。幸せになってほしいし、たくさんの好きや楽しいを見つけてほしい。そのために私ができることはなんだろう。


「ん……?」


 視線を感じてそちらを向くと、ルカくんが無言で私の動きを見ていた。


「んー」


 見られている場所に穴が開くんじゃないかなってくらい、見られている。


 ルカくんが離れてしまわないようにその場から動かず話しかける。


「ルカくん、どうしたの?」


「……」


「お腹空いた?」


「……」


「あ、もしかして暇かな? なにかする?」


「……」


 ど、どうしよう。早くも話題がなくなってしまった。ルカくんはなにを思って私を見ているんだろう。えーと、どうすればいいかな。ご飯ではなさそうだし、暇なわけでもなさそう。んー。ここは私もルカくんを見つめて、ルカくんが話してくれるまで待つのがいいのかもしれない。


「……ラ」


 ん。今、ルカくんがなにか言った気がする。


「……リラ」


「なに?」


 やった。名前呼ばれた。


 嬉しさから声のトーンがいつもより明るくなる。


「……なんでオレに構うの?」


「え? ルカくんと仲良くなりたいからだけど」


 あれ、もしかして迷惑だからやめてとか言われるのかな。あー、それは嫌だな。


 少し遠いところを見ながらそう思った。


「……」


「……」


「……リラは変な人だね」


 うん、地味に傷ついたよ。胸にグサリと刺さった槍みたいなのが痛かった。


「……でも、リラのこと嫌いじゃない」


「それは普通ってことでいいのかな?」


「……違う。好き」


 首を横に振って、そして私をまっすぐ見つめてはっきりと伝えられた。


 うひゃあ、キュンときた。個人的にすごくキュンときた。


「……リラはオレのこと好き?」


「うん、好き! 大好きだよ!」


 なんか気まぐれな猫みたいで可愛いな。ワシャワシャって頭を撫で回したくなる。


 そう思いながら少しずつ近寄ったら、ルカくんが少しずつ後ろに下がっていく。


「あ」


「……リラを傷つけたくないから、オレに近寄らないで」


「え、やだ」


 ルカくんの言葉に即答したら固まってしまった。

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