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「アンタは青いなにかを拾う」
それがウーロンで知り合いの占い師さんに占ってもらった結果だった。この占い師さんはよく当たると評判だ。評判というか絶対に当たる。当たるから知るのが怖いときもある。
「……」
それにしても、毎回結果を教えてくれるときにカッと目を見開いて言われるのには慣れない。
……目の開きかたとかが怖いのだ。ちょっとしたホラーである。
「それは闇を抱えていて、アンタの選択次第で光へと変わる」
「選択次第……それで、私はなにを拾うの?」
占い師さんは私をじっと見つめ、瞬きを一つ。そしてゆっくりと口を開いた。
「なにを拾うかはその時にわかる。ま、悩まずに普通に過ごせばいいさ」
「普通にって言われても……」
「それじゃあ、いつ拾うかだけ教えてやる。だからウジウジ考えなさんな」
「はい」
「拾うのは、今日だよ」
「今日……!?」
おおう、考えていたよりも早い。まさかの今日とは。
んー。ウーロンの祭りは夜通しやるから、今日は商店街に帰れない……と言うことは、ウーロンでなにかを拾うってことだよね。
気づけるサイズかな。でも拾うって言われたから気づけるはず。
「ほら、ウジウジ考えないで遊んでおいで。休憩中なんだろ」
いろいろ考えていると、占い師さんに背中を押されてお店の外に出される。
「っ、まぶし……」
いきなり外に出たから目がシバシバする。慣れるまで細目になってしまう。
「リラ……」
「ん、なに?」
呼ばれたから返事をしたら、占い師さんはハッとして目を見開いていた。
「あ、いや、なんでもないよ」
「そう?」
なにかを言いかけてやめたのは、なんとなくわかった。だけど無理に聞くことでもないと思うので、今は聞かない。
「またなにか占って欲しければアタシのところへおいで。アンタならいつでも大歓迎さ」
「うん。ありがとう」
「それじゃあ楽しんでおいで」
「はい!」
占い師さんに見送ってもらって歩き出す。
よし、とりあえず青い拾い物ってなんだろう。




