表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
龍神の花嫁 八俣遠呂智編(ヤマタノオロチ)  作者: 霜月 如(リハビリ中)
5章 常陸の大鯰(おおなまず) と 逆さハルカス
130/328

5-21 大落雷と火災旋風


大鯰(おおなまず)を強制に起こすなんて、何て無茶苦茶(むちゃくちゃ)な!


前回大鯰(おおなまず)を倒したのは、小鳥遊(たかなし)兄妹だった為。大鯰(おおなまず)の怒りの矛先は、必然的に小鳥遊(たかなし)兄妹へと向けられる。



となると、残った龍の少女は、僕の担当になる訳だが……これがまた厄介な相手であった。


龍の少女は、身体に(まと)った闇を球体にして全身を包み込むと、そのまま僕へ突っ込んで来る。



この闇の術は、僕が初期によく使った術と同じモノだ。見た目は地味だけど、何でも()かす闇に包まれている為、攻守(こうしゅ)()ね備えた効率の良い使用方法だった。


だが、全身を闇水で(まと)うには、大量の水が必要となる為、水量の在る川やダムなどが無いと使用できず効率が悪い。だからこそ、少量の水で使える術を開発していったのが、今の僕である。



しかしながら目の前の少女は、近くに真水(まみず)の貯まったダムも無いのに、この闇水を(まと)っていると言う事は、自分で水を生成(せいせい)出来ると推測できた。



僕は持っている水の薙刀(なぎなた)を急ぎ闇水に変換し、闇の球体に(つつ)まれた少女を待ち受ける。


最悪、闇に触れても術反射があるから大丈夫だと思うが、僕以外で闇を(まと)って戦う者が居なかったため、今回が初めての試みであり、本当に大丈夫という根拠は無かった。


間合いのタイミングを見計らい、闇の薙刀(なぎなた)を振りかぶり、大きな闇の球体目掛けて手振り下ろすのだが――――――


「なっ!? 刃がすり抜けた!?」


此方(こちら)の刃は、吸い込まれる様に闇の球体へ沈んでいき、そのまま球体の後方へと抜けてしまったのだ。


僕はバランスを崩し、右半身を闇の外側へ触れてしまったが、()けたのは服の部分だけだった。


身体自体は術反射が効いているので無事だ。


つまりは最悪頭から飛び込んでも、服だけが()ける程度で済むだろう。


そう考えて居ると、考えを読んだ天照(あまてらす)様が念話で――――――


『待て待て待て、御主……頭上に座る(わらわ)の事を忘れては居るまいな? 今のは右半身だけじゃったが、(いささ)(きも)を冷やしたぞ』


『すみません、すっかり忘れてました。でも、太陽神ならその身体から出る光で、闇に触れても平気なんじゃありませんか?』


『あのな千尋(ちひろ)……(わらわ)は10分の1だけ本体から切り離している状態なのじゃぞ。流石(さすが)(わらわ)でも、今の力では無事で済むかどうかは、あやしいモノじゃ』


天照(あまてらす)様と念話していると、避けられた闇の球体が、空中で()を描いて戻って来る。


さすがに、この国の最高神である天照(あまてらす)様を、一部分とはいえ()かしてしまう訳には行かず――――――


天照(あまてらす)様、先に謝って置きます。すみません!!」


そう言って頭上に鎮座(ちんざ)する、手のひらサイズの天照(あまてらす)様を(つか)んで振りかぶると、そのまま(たける)さんに向かって投げたのだ。


千尋(ちひろ)おおおおぉぉ、御主と言うヤツはぁぁぁ」


だから謝ったのに……


(たける)さんは、飛んでくる天照(あまてらす)様をキャッチすると、頭の上に乗せた。



妹の小鳥遊(たかなし)先輩の方にしなかったのは、最高神を人間が直接触るだけでも、どうになるか分からないと言うのがあったからだ。


中には直視するだけも、人間の目が潰れる神様も居るので、大事を取っての処置である。


兄である(たける)さんの方は、神器である草薙剣(くさなぎのつるぎ)を使う為に、疑似的に神性を付与する、櫛名田比売(くしなだひめ)(くし)を挿しているので、女体化し半神的な状態だからこそ、そちらへ天照(あまてらす)様をお願いしたのだった。


これで心置きなく……え?


振り返ると、戻って来た闇の球体は、すでに回避不能な距離まで(せま)っていた。


いまさら小細工は間に合わない。


闇の刃が、すり抜けて効かないと言うのなら――――――


僕はその場で左足を軸にし、身を(よじ)って回転をする。


そのまま遠心力を乗せて、尻尾を使い球体の横っ腹へ叩き込んだ。


球体の外側にある闇の部分の感触は何も無かったが、球体の中央部分に硬いモノがあり、それを尻尾で弾き飛ばした。


「きゃああああ!」


闇の術が解けて、木々をなぎ倒し吹っ飛ぶ少女。


自分でやって置いて何だけど、さすが龍の尾撃(おげき)……かなり痛そうだ。



だが思った通り、攻撃が単調で読みやすい。僕より高いスキルや術を持っていても、戦い慣れをしていないのが(うかが)える。


此方(こちら)は、クローンオロチに始まり、東北で執事(セルジュ)と対神器戦まで経験しているのだ。


そう簡単には負けはしない。


少女が鬱蒼(うっそう)(しげ)った木々の中へ消え、戻って来ないので。小鳥遊(たかなし)兄妹の方へ目をやると――――――


彼方(あちら)はずいぶんと苦戦していた。


それもそのはず、海底洞窟に居た時は、要石(かなめいし)石柱(せきちゅう)により動きの一切を封じられていたのに、今はその封印から解き放たれているのだ。


さらに(なまず)の身体が小さく成った事で、当たり判定も厳しくなり、その機敏(きびん)な動きで小鳥遊(たかなし)先輩の使う帝釈天(たいしゃくてん)の真言を避けている。


しかし小さく身軽になった分、大した術は使って来ないみたいで、攻撃方法は主に体当たりと言った感じだ。



もう一つ不利な事は、建御雷(たけみかづち)様が戦闘に参加できないと言う事。


天照(あまてらす)様の助力で、すっかり傷は()えたのだが、いまだ貧血状態であり。


あれでは草薙剣(くさなぎのつるぎ)の中へ入っても、雷神剣草薙(らいじんけんくさなぎ)を撃つことは出来ないだろう。



僕も其方(そちら)へ助けに加わろうとして、(きびす)を返すと――――――


「待ちなさい! 瑞樹千尋(みずきちひろ)! まだ勝負は終わってませんよ」


そういって草木を()き分け現れたのは、先ほど吹っ飛ばした龍の少女だった。


……まったく、頑丈な身体だな。



しかし闇を全身で(まと)ったのに、服が()けて居ないと言う事は、あの少女の服も鱗を変換させた自分の身体の一部と言う事か?


前にセイや赤城さんが言ってたっけ? (うろこ)を服に変換できるって……


僕には、そんな高度な事出来ないので、こうして闇に触れた部分の服は、()けて露出してしまっている。


まったく勘弁してよ。O阪へ私服で行って、そのまま着て来ちゃったんだから……



龍の少女は脇腹(わきばら)を手で押さえているので、尾撃がかなり痛かったのだろう。


(あざ)に成ってるかな? 可哀想な事をした。まぁ、向こうも龍なら再生で直ぐ治るだろうけどね。



いまだに敵意剥き出しの目で(にら)んで来る少女へ――――――


「ねえ……僕達初対面だよね? はっきり言って恨まれる筋合いは無いと思うんだけど」


そもそも初対面ていう時点で、恨まれるとか以前に、少女との接点が無いのだ。


「……恨まれる筋合いが無いですって? 気に入らないわ」


「はい?」


「気に入らないって言ってるのよ! 希少種ってだけで龍族の中で一目置かれる貴女がね!!」


そんなの知らねーし……


だいたい、ウチの淤加美(おかみ)様は、僕の事を基礎が出来ないと(なげ)くぐらいだ。


(ほめ)められた事なんか一度も無い。


というか、自分で水を出せないという弱点を克服する為に、色々とやって来たので。普通の龍神とは違う方向へ、成長過程が進んで居るだけだ。


進まざるを得なかったと言う方が正解かな?


術の開発をしなければ、すでに消滅して、この世に居なかったかも知れない。


それを希少種だからと簡単に言われても……ねえ。


「キミだって、闇を纏えてるじゃないか!? その闇術は、他の龍神でも術者自身が融けてしまい、再現は無理なのに、キミは再現した。それは誇って良いのでは?」


「駄目よ……これは貴女の猿真似にすぎないもの……それに、一番許せないのは母様が貴女を褒めたのよ!! それが一番許せないわ!!」


あ~もぅ、面倒臭い娘だな。そんな理由で恨まれる方の身にもなってよ!



まぁ、建御雷様を傷つけて、要石を抜き、大鯰を復活させるなんて事をしたんだ。少しお灸を据えないとね。



再度、闇を纏い直す龍の少女だが、その術は既に効かないと分かっているだろうに……


それとも、他に手持ちの術がないのか?


僕は、闇薙刀の闇を解いて水に戻すと、一部を水素に分離させ始める。


そんな僕に向かって再度突進してくる龍の少女へ――――――


「悪いけど、少しお灸を据えさせてもらうよ!」


「何をしようとしているのか分からないけど、この闇水を纏って居れば、私にはダメージが通らないわ!」


「知っているよ。でも叩きつけられた衝撃は、受けてるみたいだからね」


水素と酸素の混合気を創ると、圧縮着火を行う。


「瑞樹千尋、一体何を!?」


「ちゃんと受け身を取ってね! 水素(ハイドロゲン)爆発(エクスプロージョン)!!」


水素が弾けると同時に、辺りが光に包まれ、轟音と爆風で砂埃が巻き上げられる――――――


はずだった!


だがどういう訳か、爆縮する寸前の状態で、水素の塊が少女の前から消え、僕の前に現れたのだ!


まさか!? これは術反射!?


僕の目の前で爆発しようとする水素の塊だが、僕も術反射を持っている為。もう一度少女の目の前に移動する。


術が行ったり来たりして、反射合戦に陥るかと思いきや、少女の纏う闇に水素の塊が触れてしまい、闇に融けて消えてしまった。


そのまま突進してくる少女を避けると、自分の馬鹿さ加減に頭痛がする。


アホか僕は!?


少女が何でも融かす闇を纏っている時点で、僕と同じく術反射がある事ぐらい、容易に想像できたはず。


だとしたら、あの少女を倒すには、術以外の物理ダメージしか無いのだ。


とは言え、融けずに闇の球体を貫くには、神器クラスの武器が必要である。


少女の闇の球体を避けながら、天照様へ念話を飛ばす。


『先程は、すみませんでした。実は天照様に折り入ってお願いが……少しだけ、助力をお願いできないでしょうか?』


『仕方ないのぅ、何をしたら良い?』


余程、高天ヶ原が退屈だったのか、戦闘の参加にワクワクしながら答える天照様。


『では、尊さんの持つ神器に入ることは出来ますか?』


『うむ。やってみよう』


そう言って念話が切れた直後、尊さんの持つ草薙剣が眩い光を放ち始める。


さすが太陽神、輝き方も半端ない。


『そのまま少女の方をお願いします。神器でなら物理攻撃なのでダメージが通る筈です。代わりに僕が大鯰に向かいます』


『心得た! こちらは任せて置くのじゃ』


そう言って互いのターゲットを交換する。


何も相手の思惑通りの相手と、戦う必要は無いのだ。


僕は、鯰と対峙している小鳥遊先輩と合流し、宙を飛んでくる鯰に跳び蹴りをお見舞いする。


「千尋ちゃん、この鯰は物理で倒せないわ! 海底洞窟に居た頃と同等の再生を持っているもの」


そうアドバイスをくれる、小鳥遊先輩の息はかなり乱れていた。


無理もない、O阪の逆さハルカスでも、あれだけ術を連発していたんだ。息も上がるに決まっている。


寧ろ人間の身で、よくあれだけ術を連発できるものだと感心した。


まぁ聞く処によると、小学生の頃から住職である父の書斎に入り、真言を覚えては修業に明け暮れたのだから、その修業の賜物だろう。


そんな先輩も、帝釈天の雷撃を当てようと頑張ったみたいだが、海底洞窟内の様に要石の石柱で封じられている訳でもないので、動きが素早く殆ど掠り傷程度しか当てられてない様だ。


こんな時に限って、麒麟の角は持って来てない。


相手が土氣なので、相剋は木氣……木氣かぁ……


「そう言えば先輩。天狗の団扇は? あれ木氣ですよね」


「持って来ているわ、でもね……相手が風船の様に風に乗って飛ぶだけで、ダメージが与えられないのよ」


練習すれば、鎌鼬も作れそうだけど……と悔しそうに呟ていた。


それは仕方ありませんよ。何しろ天狗の団扇を手に入れたのって、5時間ぐらい前だし。


やっぱり、僕が何とかするしかないか……


まだ一度も使った事が無い、理論上の術だけどね。


上手い事に、今夜は雲があるので。この術を使うには、お誂え向きだ。


水素爆発に一部を使った為に、短くなった薙刀と、腰に付けた残りのペットボトルの水を全部使って、空へ飛ばす。


「千尋ちゃん、一体何を?」


鯰の攻撃を避けながら僕に問いかけてくる先輩に――――――


「先輩、雷ってどうやって出来るか知ってます?」


「え? 雲の中で発生するとしか……」


「実はね、氷の塊がぶつかり合った時に生じる静電気で発生するんですよ」


僕がそう答えると、上空でゴロゴロと雷の音が鳴り出したのである。


「じゃあ今さっき、空に飛ばした水は……もしかして」


「正解。氷の塊を創る為に飛ばしたんです。そして雷の発生を促すためにね」


そこまで言い切ると、今度は音だけでなく、雲の間から光が見えだしたのだ。


たぶん天候を操る淤加美様なら、こんな遠回りなやり方でなく、直接雷雨を呼んで雷を落とすだろうが、僕はそう簡単には行かない。


だから雷の素を創るので精一杯であり。大体の落とす場所は指定できても、完全に個人を指定して落とすのは無理なのである。


「千尋ちゃん、雷を創れるなんて凄いじゃない!」


「あはは、何せ初めて使う術なので、命中が天任せなんです。先輩、当たったら済みません」


「なによそれ! 洒落に成らないわよ!!」


先輩と二人して地面に伏せると、辺り一面が光に包まれたのだ。


古来より、雷は金属とか高い場所に落ちるのだから、身体を低くして居れば、僕らに当たる確率はだいぶ低くなる。


雷が当たって欲しい敵さんは、宙に浮いている分、僕達より高所に成っているので、必然的に其方へ落ちる。


此処で地面に伏せた僕らに、雷が当たるぐらい運が悪いなら、一度お祓いする方が良いだろう。


雷光より音が遅れてやって来るが、その時には既に、鯰は真っ黒に焼けていた。



落雷の轟音が過ぎ去り、辺りに静寂が訪れると同時に立ち上がり、周りを見渡す。


どうやら木々には雷が落ちたりせず、火事には成っていない様だが、一カ所煙が燻っているのに気が付いた。


マズイ。もし火事になっても、手持ちの水は全部使ってしまったのだから、消す事もままならない。



火が出る前なら、土を掛ければ何とかなるかもと、草木を掻き分けて煙に向かって行くと――――――



其処には髪をアフロヘアにした、セイが横たわっていた。


「セイ……お前は何をやっているんだよ!」


「痛てて……何って、妻に戦わせて置いて、夫が何もしない訳にいかないだろ?」


「見てただけじゃねーか!」


「飛び出すタイミングを計ってたら、突然雷に打たれたんだよ! 仕方ないだろうが」


そう言って手のひらサイズに変化すると、僕の頭の上に乗るアフロ龍。


天照様に定位置を奪われてたのを、ようやく取り返したと満足そうに笑みを浮かべている。


暢気な奴。


まぁ、一緒に居たいっていう気持ちは嬉しいけどね。


セイは、アフロになった髪を手櫛で直しながら、俺……水氣で良かったと呟いていたが、なかなかアフロは戻らなかった。


確かに、セイが水氣でなく土氣だったなら、単にアフロに成るだけじゃ済まずに、鯰と同じく真っ黒だっただろう。



周りに、落雷での火事はなさそうなので、先輩と合流しようと黒焦げの鯰の処へ戻ろうとすると――――――


突然前方で、火柱が上がる。


「どう? 炎の俱利伽羅剣(くりからけん)と風の天狗(てんぐ)団扇(うちわ)を使った合わせ技。火災旋風よ。動き回ってた時には上手く当てられなかったけど……怖い合わせ技だわ」


自分で技を使って置いて、怖いもへったくれも無いモノだ。


この火災旋風と言う技を見た処、竜巻に炎を乗せる凶悪な技であるみたい。



実際に、火災の熱により上昇気流が発生し、自然発生した例は世界にいくつもあるのだ。


その温度は1000度を超えると言われており、自然に出来た場合、危険極まりない災害なのである。


事もあろうに、それを俱利伽羅剣(くりからけん)天狗(てんぐ)団扇(うちわ)で再現するとは、先輩……恐ろしい人だ。


さすがの大鯰も、火災旋風の中では再生が追い付かなかったらしく、今度こそ石に成って、長き眠りに落ちたのだった。


真っ赤に熱せられた鯰の石を見て、セイが――――――


「食材を乗せたら、石焼きになって美味そうだな」


「おまっ! つい数時間前に、O阪で串カツ食っただろうに!」


「いやいやいや、甘い物は別腹って言うだろ? ここら辺の名物で、芋があるじゃん。馬鈴薯(ばれいしょ)じゃない方」


別腹って何だ。胃が4つある牛じゃあるまいし……まぁ甘いモノが欲しいというのは、分かる気がする。


「あ~、石焼きイモね。確かサツマイモの生産量は、全国2位だったはず。ベニアズマか……それも良いねぇ、時期的に10月だし丁度いいかも」


そんな暢気(のんき)な事を話していると、(あきれ)れ顔の先輩が――――――


「ちょっと、お二人さん。戦闘中なのをお忘れなく」


すみません、思いっきり忘れてました。



気を取り直して、龍の少女へ視線を戻すと、(たける)さんが善戦していた。



さすが、天照さまの御霊入りの草薙剣である。


そんな光る草薙剣を持つ尊さんと合流しようと、僕らは其方へ向かって行くのだが、果たして……神器以外を融かす、闇の球体をどうしたら良いか、それが問題であった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ