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君を毎日待つあの男は、、、?

作者: 七瀬



私の名前は、 『三藤 あおい』22歳、飲食店の店員をしている。

職業柄、いろんな人と会う事も多く。


それがお客さんなのか、、、?

友達なのか、、、?

仕事関係の人なのか、、、?


分からなくなる事が多い、、、。



たまに、顔は知っているけど、、、?

名前が思い出せないとかよくある事だった...。


私は、昔から人の名前が覚えられないで凄く困っている!

最近では、顔を見ても名前を言われても覚えていない事もあるぐらい、、、!

物覚えが相当悪い、、、。



そんな私の前に、ある男性が私に声をかけてきた。


『やあ~久しぶりだねぇ~あおいちゃん!』

『...えぇ!? あぁ、お久しぶりです!』

『えぇ! 僕の事覚えてない? なんだか他人行儀じゃない、、、?』

『...えぇ!? そうですか? そんな事はないと思いますよ~』

『まあ、いいや~ また会えるかな?』

『...えぇ、会えると思いますよ!』

『じゃ、またね~!』

『えぇ、』



私は、この男性の事をまったく覚えていない!

顔も見覚えがあるような、、、ないような、、、。


相手の男性は、私の事をよく知っているようだったので私が相手に

合わせた感じだが、、、誰なのか未だに分からない、、、!




でもあの日を境に、、、。

この男は、私に頻繫に会いに来るようになった!


『あおいちゃんって? ここで働いているんだねぇ~』

『あぁ! どうも!』

『なかなか? あおいちゃんと会えないから、僕から会いに来たよ~!』

『...私、ここで働いている事、貴方に言いましたっけ、、、!?』

『えぇ!? 覚えてないの、、、? なんかガッカリだよ~』

『いえ、こちらこそごめんなさい! 私、貴方にここで働いている事を

話しているんですね!』

『まあ~忘れる事はよくある事だよ~』

『...私、物覚え悪くって、、、。』

『いいよ~いいよ~気にしなくって!』

『...ありがとう。』




気がつけば、、、?

毎日のように、この男が私の働いている店に来るようになっていた!


店の仲間や店長にはこう言われる。


『本当に、アイツ! あおいちゃんの知り合い、、、?』

『アイツ! 毎日、あおいに会いに来てるよ~』

『見た感じは、、、悪そうには見えないけど、、、?』

『あおいと何処で知り合ったの、、、?』

『...それが、全然覚えてなくて、、、!』

『ひょっとして、、、アイツ! ヤバい奴じゃないの、、、?』

『まあ~今は危害も加えてないみたいだから、何にも言えないけどな、、、!』

『あおい、ちゃんとアイツの事、思い出しなよ~!』

『うーん、やっぱり思い出せないよ~!』




ある時、この男に私がこんな事を言われた!


『あのさ~あおいちゃん! 今日、バイト終わったらご飯でも一緒に

食べに行かない、、、?』

『...えぇ!? 二人でですか、、、?』

『いやいや~バイトの子達もみんな連れてきなよ~』

『あぁ~! じゃ、みんなに聞いておきますね!』



...私はバイト先のみんなに報告する!


『先さ、あの人にバイトが終わったら、ご飯に行かないかって言われた

んだけど、、、?』

『えぇ!? やめときなよ! 二人はやっぱりヤバいでしょ~』

『いやいや、そうじゃなくて! みんなもどうかって、、、?』

『俺たちも行っていいって事、、、?』

『...ううん! そうみたいなんだ~!』

『俺がアイツにガツンと言ってやるよ~』

『うんうん、私も行くわ~』

『分かった! じゃ、行くって言うね!』

『うん!』




私とバイトの仲間も店長も一緒に来てくれた。


『いや~どうも! じゃ~みんなでご飯でも食べに行きますかー!

全部、僕がお金出すんで~! みんな好きなモノ食べていいですよ~』

『マジで!? アンタいいやつじゃん! 俺、焼き肉がイイな~!』

『ワタシは、お寿司がいい!』

『焼肉に決まりだな~! さあ~行こうぜ~』



この男の名前は、 『城野堀 高貴』35歳で、歯科医師をしているらしい!

親も医者で自分の病院を持ち、お金持ちらしい、、、!


愛想もよく、人懐っこい感じでみんなとも直ぐに友達になった。

特に店長とは、、、?


歳も近いせいか、物凄く仲良くなっていた、、、!




この日から、みんなが公認でこの男が私に会いに来るようになった!


『ねえねえ? あおいちゃん! 今度は二人きりでご飯行かない、、、?』

『もぉ~ まだ駄目ですよ~! いつか行きましょ~』

『あぁ~まだダメだったか、、、残念だな~!』

『今日も、みんな呼んでますから何食べに行きますか、、、?』

『それじゃ~みんなで決めておいてよ~』

『はい。』




【プルルルル~ プルルルル~】


『もしもし、久しぶりだねぇ~ みく!』

『高校卒業して以来だね、、、!』

『そう言えば、、、? 高校の時のあおいのストーカーだった男いたじゃん!』

『...えぇ!? 私のストーカー、、、?』

『ウソあおい!? 覚えてないの? 確か名前は【城野堀 高貴】って男よ!』

『えぇ!? 嘘でしょ!? 私、、、全部忘れてた、、、!?』

『なになに? どういう事、、、? あの時のあおい! 相当ダメージ受け

てたみたいだしね! 記憶の中からあの男こと! 忘れたかったんじゃないの?』

『あの男、私のストーカーだったんだ、、、! 何で忘れてたんだろう、、、?』

『...あおい? あおい、どうしたの、、、?』






最後までお読みいただきありがとうございます。

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