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屋根裏部屋の花たち  原作VCアンドリュース 1987年アメリカ映画  極私的映画レビュー

作者: 舜風人




注意、、私のレビューはネタバレ全開ですのでご了承ください。

注意、、。小説版ではなくて映画のレビューです。







原作  VCアンドリュース



Flowers in the Attic

製作年 1987年

製作国 アメリカ

監督  ジェフリー・ブルーム








ダークなゴシックホラーです。

一種の監禁モノ系のホラーですが、

子供たちが実の母に監禁されるという

おぞましさが怖いですね。


監禁モノホラー映画って最近は結構あるんですが

それらは不条理系でして

ある日気が付いたらどっかの独房に監禁されてた、、っていうのが多いんですね。

監禁したのが誰かも不明ってやつですね。


でもこの映画は実の母が実の子を監禁ですからすごい気分悪しです。

というわけで、、

すっごい後味が悪い映画です

もし見るなら心してみてくださいね。


まあ「ガールネクストドア」ケッチャム作、、よりはマシですが、、それでもかなり後味は悪いですね。






あらすじ、、、(映画版ですので小説とは若干違います)


幸せな一家にある日突然不幸が、、

出張中の父が事故死したのだ。


それがために、母と残された4人の子はその家を売り払い

17年間も音信普通だった実家に仕方なしに帰ることになる。

母は実は勘当されていて帰れなかったのだ。

高校生の長男と長女、そして年の離れた9歳の双子兄妹

この長女役がクリスティ・スワンソンです。

「デッドリー・フレンド」のあの女の子です。


すごいいなかにバスに揺られて長旅をするとやっとたどり着いたその家はすっごい

お屋敷、、まるでお城みたいな大豪邸です。

それが周り中が人家のないいなかに忽然と聳え立っているのです。


そこにたどり着くと祖母が冷たい態度で出迎えてくれる。

そして早速子供たちを一室に閉じ込めてしまうのだ。

母親は誤解を解いて相続復活権を手に入れると子供たちに諭す。


それまで我慢してくれと懇願するのだった。

だが実はなぜ勘当されたかという衝撃の事実が初めて公開されるのだ。


母は、、、父の弟、つまり叔父と禁断の関係になって家出してしまったということが祖母から暴露される。

近親相姦です。

「血のけがれた悪魔に呪われた子供たち」祖母はののしるのだった。


それを聞いた年上の高校生ぐらいの長男長女は

「俺たちでも奇形でもないし正常だよ」というのだが

監禁は続く。


やがて母も次第に子の監禁部屋に来なくなる。

どうやら祖母に洗脳されたしまった?らしいのだ。

そして子供なんか最初からいなかったことにして

なんと祖母の差し金で母はどっかの紳士と結婚話が進んでいたのだ。

邪魔になった子供たちは祖母がヒ素を飲まして殺害しようとする、、

怖いですね。

一番下の子はヒ素で殺されます。

もうこれ以上危険だというので、

上二人の子が決起して祖母を殴り倒して、

遺産相続の書類を見ると

そこには最初の結婚でできた子には相続させないと書いてあったのだ。


おりしも結婚式が行われている大広間に駆けつけて相手の男と

花嫁衣裳の母に「俺たちはあなたの子供だ」

と、、突きつけるのだ、

うろたえた母は「あなた誰?こんな子知らないわ」

と、、、しどろもどろ、あくまでしらを切ろうとする。


問い詰める子供(娘)ともみあいになり母は

転落して下のフェンスにぶら下がる。

死んだのか?動かない、、。

生死は不明のままで、、。子供たちは監禁の城から脱出するところでこの映画は終わっている、、。



近親相姦と

呪われた血筋という何とも中世因縁的な主題の復讐物語。


まさに「ゴシック小説」の王道を行くダークな展開の物語


それが


「屋根裏部屋の花たち」


なのです。








なおこの映画2014年にリメイクされていますが

それは

日本では未公開です。

オリジナル版よりも

けっこうマイルドタッチ?に仕上がっていますね。

オリジナル版のほうがずっと、怖いです。

内容的には、オリジナルが優れています。



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