やっぱり転生と言ったら魔法だよね
目が覚めると俺の隣で赤髪の美しい女性が寝ていた。後で知ったがこの女性が俺の母カリン・フォン・ブレイドだ。
「男の子だ」
ん?今話したのは誰だ?俺は声がしたほうを見てみるが誰もいない。
「キャハハハ、見えるわけないよ。だって私たちは精霊って言って精霊眼の持ち主か自分から顕現しなければ見えないから。でも貴方は私の声が聞こえるみたいだからまた会いに来るね」
全くなんだったんだか、ってなんで俺異世界の言葉がこんなにわかるんだ。
「あーあーこちら女神様です言い忘れてた事があるので伝えます。異世界の言葉が分からないと大変そうなので異世界言マスターのスキルつけといたよ~」
なるほど、それで異世界の言葉が分かったのか女神様ありがとう。
あっやばい眠くなってきた。まあしょうがないまだ子供だもん。
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まあ、そんなこんなで一年が経ちました。えっどんなことがあったか知らないって、言えるわけないだろ。
おむつ変えてもらったり桃原境に顔を突っ込むといった羞恥プレイしかしてないなんて。
まあそんなんはどうでも良くて俺はようやく家族全員の名前を覚えることができた。ちなみに俺は5男だった。
父 ガリム・フォン・ブレイド
長男 カシム・フォン・ブレイド
次男 ライト・フォン・ブレイド
三男 マルコ・フォン・ブレイド
四男ロック・フォン・ブレイド
そして俺 カイン・フォン・ブレイド
母 カリン・フォン・ブレイド
そして俺の可愛し妹 ルイン・フォン・ブレイド
後父の愛人二名、仲良好。
家族はこんな感じだ、ちなみに家はなんと辺境伯でした。そしてついに今日俺の誕生日なはずなのですがいつも騒がしいはずの家がとても静かで不気味だそれにどこを探しても誰もいない、えっどうやって探してるかってそんなのハイハイに決まってるだろ!!
そんな無駄話も終わりにして探してない最後の部屋に入るとしますか。
パン、パン、パン
「お誕生日おめでと~」
えっ、きっと誰から見ても驚いてるとわかるぐらい顔に出てたのだろうみんな笑っている。
「ささ早くおいで」
とお母様が言うのでハイハイで近づき思いっきり抱きついた。
その後は特に何もなく俺の転生してから初めての誕生日が終わった。
初めての誕生日から3か月が過ぎ、ようやく二足歩行ができるようになった。
だから、今度は魔法を覚えてみようと思う。父の書斎にはこの世界の様々な本が置いてある。
例えば、魔法の本・世界の歴史・種族について・他にもいろいろあるが本の紹介はここまでにしておこう。では、今から魔法の入門書を読みたいと思いま~す。
「ふむふむ」
分かったこと。
どうやらこの世界の魔法にはランクがあるみたいだ。下から 初級、中級、上級、超級、聖級、神級となっている。
そしてこの世界ではみんなが魔力を持っているがその量は人それぞれで少ない人のほうが多く、量が多い人は三人に一人みたいだ。もう少し先を読んでみようと思う。
「ふむふむ」
「あった」
目当てのものは見つけたのでどうやら魔力量は魔水晶で測れるみたいだ、確かうちの物置にこれっぽいのあったな。探しに行ってきます。
ヨチヨチヨチ
到~着。さて探すとしますか、10分後帰り~す。
ヨチヨチヨチ
では、部屋についたので早速計測したいと思います。えっと何々、計測方法は水晶に魔力を流します。えっと魔力どうやって流すんだよ~~。本に戻ろ・・・・・・・・・お、魔力の流し方書いてあったー!!
まず、魔力を感じます。魔力は心臓の隣にある魔力臓って所から放出します。
どれどれやってみるか、おおおおおおおおおおーーーー解る解るぞこれが魔力か、じゃあ計測してみますか。
「フォォオオオオオオオオ、とりゃーーー」
でた、俺の魔力は23。低-----まじか俺の魔力はこんなもんか。
「そんな貴方に耳より情報」
でっでたー。ナイスタイミング女神様。
「魔力は魔法を小さいころから使えば使うほど多くなりま~す」
なっなんだと~
「ただし、5歳位になると伸びなくなるよ。でも、レベルが上がると全ステータスアップします。その際に魔力量も上がるかも?」
なんで最後疑問形なんですかー!!
「えっだって増えない人もいるんだもん。じゃ~あね~」
あっ行ってしまった。
まあいいか、魔力の増やし方もわかったし、練習するぞ~。
「カインんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん」
やばい親父が来た。
「いたーどこ行ってたんだ、心配したぞ」
「そんなどこにも行きませんって、まだ一才なんだから」
あっお母様が来た。
「そんなこと言ったってよー。ほかの子は皆王都の学校行っていないしよー。ルインは寝てるしよー」
「だってじゃありません。子供たちは頑張って勉強していると言うのに、親がそんなんでどうするのよ。もっとシャキッとしなさい」
おっ恐ろしや、お母様。
「わっわかりましたー」
今はこんな頼りなさそうだが、実は親父は超一流の剣士で頭もキレるひとだ。
「ほらカイン遊んでていいからね。」
こう、言葉を残してお母様は親父を連れてった。ま、いっかこれで集中して魔法の練習ができる。
じゃあ、魔法の練習をはじめるとするか。
まずは、やっぱり火魔法だよね。
と言いたいところだけど、部屋が燃えたりしたら嫌だから水魔法をやってみよう
あっちなみに、この世界の魔法の基本属性は火・水・雷・地・治癒・無・召喚、闇・光となっていて、火の上位互換に炎、水の上位互換に氷がある。そして、特殊魔法として転移魔法がある。
ちなみに、魔法を発動させる方法は2つある
1つめは 詠唱
2つめは 魔法陣
この2つの違いは、口で言って発動させるか魔法陣を使うかだけだ。
ってわけで、早速詠唱してみた
「近くの水たちよ我の元へ集まれ」「ウォーターボール」
恥ずかしいーーーでも、何回できるか知りたい数えてみるか。いーち にーい さーん しーい ごーお ろーく しーち はー、バタン
ここで、俺は気を失った。
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目を開けて周りを見回すと床がびしょ濡れになっていて、さらに俺の服も濡れていた。
「カイン~」
まずい、お母様が来た今の現状を見られたら’’’’’’
「あら、カインおもらししちゃったのね♪」
遅かったか。こうして俺の初めての魔法の練習は新しい黒歴史となり終わった。
まあ、そんなこともあったけど二回目の練習を始めようと思う。
まず、昨日やってみて思ったのだが詠唱がとても恥ずかしい。そこで考えたのだが、本当に詠唱は必要なのだろうか?
俺は必要ないと考えている。詠唱は詠唱することにより起こる現象をイメージしやすくするためにあるんだと思う。
だから、詠唱により起こる現象を完璧にイメージすればいいのではないのか。ってなわけでやってみよ~
水、いっぱい出ろ~
「ウォータアーボール」
出ない・・・だと。
なんでだ、やはり詠唱は必要なのか?詠唱・・・・・そうか!!確か詠唱では、水よ集まれみたいなことを言っていたな。今度は水が集まるイメージをしてもう一回やってみよ。
水よ集まれ~。「ウォーターボール」
で、出た~。
成功だやっぱり詠唱は必要なかったんだ。この調子でどんどん練習しよう。