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縊鬼の呪い  作者: 躯
8/8

犠牲者

其処にはいつも会話が無い一番後ろで景色と同化してる山瀬博史が首を縊って亡くなっていた。

僕達、生徒が来た十分後に教師が来て其の30分後に警察が来た。

警察曰く窒息死に寄る縊死として自殺の線で進むが…。

「首を縊って自殺するなら…こんなに首はへなら無いと思が…。

其れに理論上、首を括る時山瀬君の口から内臓が嘔吐する。云うことは結論から、此れは硬化なロープで天井に輪を作り自殺と工作しテコの原理で首をへし折った…。」

綾野は口ずさみながら推測した。

すると邪魔をするなと云うかの様に荒木警部が腹を立てていた。

「何だね。君は…。」

親父のように怒鳴り散らすが冷静に論破を反した。

「名を名乗って無かったですね…。

俺の名は綾野雪羅と云います。今は憑き物落としの拝み屋を営んでいますが、氷室くんとは長い付き合いをしたものだ。」

彼とは初めて遭っただから氷室京介警視総監の名を知っていることがあり得ないのだ。

「荒木警部と云いましたか…。

何故、俺が氷室くんの事を存じているのか、人間は詞に踊らされる…。覚をご存知だろうか。心を読み取る妖。私の歴史は其は次の機会で知るはずです。」

俺は、憑き物落としだ。謂わば霊能力者の部類に入るのだ。

伝奇小説の中でこんな議論が合った。超能力、占い師、霊能力者、占い師は“奇跡”を求めて仕事をしている。

例えで云うと…

博打でチップをつぎ込んだ若者Aが最期の最期にチップを一枚だけ賭ける。

残高が一両。一両を全部だし一万両反ってくるという“山勘”というのだ。

京極堂が書いた魍魎の匣の中で議論があるのだが俺は此れに賛同する。

超能力者=彼等の場合仕掛けがあればお話に ならない。ただちに偽物だと糾弾されてしまう 。

占い師 =仕掛けがあってもそれは客寄せに しかすぎない。占いの本分は未来予測の方なの だから。

霊能者 =彼等の目的は救済。仕掛けがあっ たとしても、その先に行う祈祷などに効き目が あるのなら文句を 言う筋合い ではない。客としては仕掛けうんぬんより救済 されるかどうかが問題。

宗教者 =彼等の目的は布教。彼等も救済を口にするが、それは信仰によってのみ成される と唱える。

仕掛けがあってもそれは奇跡 と言い、仕掛けがバレても教義が正しければ糾弾できない。

「だから反って俺の職務(憑き物落とし)は探偵に似ている。何か謎が起こったら探偵は調査しましょう。何モノかに憑依した場合、憑き物落としは霊障を取り除きましょうなのだから。」

そう云って学校を後にした。

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