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200文字小説集 vol.2

眼鏡の下の本当の自分(200文字小説)

作者: 日下部良介

 鏡を見ながら溜め息をつく。

「もっと美人に生まれたかったな…」

 眼鏡を外す。

 途端に自分の顔がぼやけた。


 身体検査の視力測定。

 いちばん憂鬱な瞬間。

 両目とも0.1以下。

 眼鏡が無ければ何も見えない。


 検査の後、保健委員の男子生徒に声を掛けられた。

「あの…。付き合っている人居ますか?」

 バカにされている!

 そう思った。

「僕と付き合ってください」

「えっ?」

 彼は私の眼鏡を外して言った。

「君の様な美人を僕は見たことが無い」





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― 新着の感想 ―
[良い点] いつも日下部さんは凝縮して凝縮して、更に凝縮しますね。 懐石料理のように一品、食べ終えて一品。 この話はお猪口に盛った雲丹くらげみたい。 口いっぱいに潮の香りが広がるようです。 自分を一…
[一言] こういうシチュエーション、創作の中は多いですよね。 現実だと、メガネかけてる方が、目が大きく見える分だけ美人に見られるとか……ほんとかな? きっと、メガネを外したほうがっていうのは、きっ…
2015/07/09 19:34 退会済み
管理
[一言] 拝読しました。 眼鏡を外すと美人は幻想です。
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