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麦茶と緑茶2

作者: 山田かん子

これまた暇つぶしに読んでも良いよ。という寛大な方!!

お願いします。




この夏も

あなたと一緒に




------------------------




「はい、藤田さん。お茶どうぞ。今日も暑いから沢山水分とりましょうね。」



「いつもありがとうねぇ。でも今は何にも飲みたくないし、お茶もコーヒーもいらないよ。ごめんなさいねぇ」


「そんな事言わずに少しだけでもどうですか?何か飲まないとこの暑さじゃ夏バテしちゃいますよ。それか何か飲みたいものとかは無いですか??」


「飲みたいもの......。」



---------------------------------






「また知枝は麦茶ばっかり飲んで。確かに上手いけど毎日飲んでたら飽きるだろ~」



「そういう茂だって。このあっっつい時期でも緑茶じゃん。淹れてるだけでも暑いのに....。」



「そりゃ。お互い様だろ。何年一緒にいると思ってんだ。諦めてさっさとあったかいの淹れてくれよ。」



「はいはい。全く....別に私が淹れなくて味なんて変わらないじゃない。こうなったら、あっつい麦茶飲ませてやる。」




「おーい!!聞こえてるぞー!」


「ワザと言ってるの!!それぐらい分かりなさいよ!」


「何度も言ってるけど俺はお前のが良いんだよ。他の奴が淹れたのじゃ意味がねぇ」





「.....................................ちょっと待ってなさいよ。」


「はいよ。」













--------------------------------------






「そうだ!!私麦茶なら用意できますよ。こんな暑い日に緑茶ばっかりじゃ飽きちゃいますし、藤田さん麦茶お好きですもんね!私ここに来てからすぐに覚えちゃいましたよ笑」



「あら。まぁ恥ずかしいよぉ。覚えてくれたの?

 麦茶...............そうね。いただこうかねぇ。おねえちゃんいつもありがとうねぇ」



prrr..



「あっ!電話!!ごめんなさい藤田さん。電話でてくるので麦茶は少し待っててくださいね」


「気にしないで。ほら駆けると危ないから気をつけなさいな。」


「はーい!!!」


ぱたぱたぱたぱた


「はい、お待たせしました。3階窪田です。...........................はい。わかりました。少し時間がかかるのでお待ち下さいと伝えておいてください。」


がちゃ...。


「藤田さーん!!2階の旦那さんが来たみたいですよ~。早く準備して会いに行きましょう!それにしても、毎日会いに来てくれるなんて、素敵な旦那さんじゃないですか。羨ましい限りですよ~。」


「そりゃそうよ。昔は旦那さん、藤田さんに会いたくてほぼ毎日ココに通ってたって話しだし。愛だよね~。私の旦那も見習ってくれないかしら。」



「そうなんですよ!!さっきの電話の時の話しだと「俺の嫁さんには麦茶が一番だから!!」って職員と一緒に淹れてきたみたいなんですよ。良かったですね!藤田さん」









「........やっぱり緑茶にしようかねぇ」













----------------------------------------


 



 あなたと一緒に

 あなたの隣りで

 お茶を飲んでいきたいです。





余談ですが、

旦那さん[藤田茂ふじた しげる]さんは、89歳ぐらいで。少し年上の熟年夫婦です。



ここまで読んで頂きありがとうございます。

確実に誤字脱字等々あると思うんですが、その時は教えて下さい!

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