第一話 自分の能力を知る
俺は今きれいな人の腕に抱かれて食事中だ。
え、内容?俺は0歳だ察しろ。ちなみにきれいだった。
この世界の名前はアナザーという。この世界の言葉も理解してきた。
俺の名前はエドワード・スミスというらしい。スミスというのは家名だ。家族は俺のことをエドと呼ぶ。
ちょうどいいから家族の話しをしよう。家名は省かせてもらう。
父親はアルベルト、茶髪で翡翠色の目を持っている。顔はそこそこかっこいい。剣に精通していていくつか免許皆伝しているらしい。地方の末端貴族だ。この付近の地主をしているらしい。だからそこそこ裕福。
母親はサリー、金髪碧眼で胸と顔のきれいな女性だ。24歳だというが16前後にしか見えない。こちらは魔術(この世界には魔法があるのだ)に精通していて火水土風無の五大魔術のほかにさまざまな魔法が使える。
兄弟は姉が一人。名前はエリス、母親似の金髪碧眼の女の子だ10歳だというが将来美人になることが約束されているといってもいいぐらい可愛い。幼いながらも魔術の才能を見せ始めている。
俺の話に戻るが、俺が1歳になったとき、物に掴まりながらだが自立歩行が可能になり、文字を読めるようになった。まだたどたどしいがしゃべることも可能だ。
この家にはたくさんの魔道書が置いてあり、俺はこれらを読み漁った。
ちなみに魔術は初級、中級、上級、伝説級の四つに分かれている。
初級というのは初歩、家でいうエリスがここだ。中級というのは応用、上級はプロだ。宮廷魔導師やサリーなどが上級だ。ここまでは努力すれば誰でもいける。
だが伝説級だけは才能が必要だ。それこそ勇者や英雄と呼ばれるような人にしか使うことはできない。
ちなみに俺は上級まで使える。まぁ、生後半年からMPを鍛えてたから今の総量は宮廷魔導師の5倍くらいだ。
この世界で確認できる情報は名前、HP、MP、それらの最大値、使える魔術そして固有魔法のみだ。HPやMPは最大値まであがりきらない場合もある。
俺のを例にしよう
エドワード・スミス
HP 500(2500)
MP 100600(630000)
使用可能魔術
火 上級
水 上級
風 上級
土 上級
無 上級
固有魔法 なし
だ。
俺が3歳になった時家族の中で変わったことといえば、エリスがすべて上級まで使えるようになったことと俺のMPが200000になったということだ。
そのころになると俺は一人で近くの森に入って狩りをするようになった。中には強い魔物もいるが、上級の敵ではない。
そうして順調に成長していたある日、俺は調子に乗っていつもより奥の洞窟に足を運んだ。
その中には龍族(この世界で2番目に強い種族)の龍帝がいた。
俺は、余裕で殺せるだろうと思ったが相手は対魔術障壁を張って俺の攻撃を防いだ。魔術が無くては所詮3歳児、勝てるはずも無く、逃げのびるためにすべてのMPを使って防御をした、が相手は防御を易々と貫通し俺は死を悟った。
そのとき俺は時間が止まったかのように感じた、否、止まっていた。
直後俺の目の前に俺をこの世界につれてきた自称神が現れた。
神は「君と取引するために来たwwまぁ気まぐれだから気にしないでww」といった後に「時間が再び動き出したら君は間違いなく死ぬよwwでも君に固有魔法をあげよう。そしたら助かるよwwもちろんただではないけどねww」
おれは何が対価か聞いたところ
「それはいえない」といってきたので何でもいいから助けろ!というと
「分かった、じゃあちょっと眠っててねwwこいつは屠っとくからww」
そういわれて俺は気を失った。
3日後俺は目が覚めたとき家族の心配そうな顔を見て俺は生きてるんだと安心した。
俺は起きたとき自分の体を見た...五体満足だ
次にステータスを見た。
エドワード・スミス
HP 700(2500)
MP 0(0)
使用可能魔術 なし
固有魔法 神召喚&神使役(神の意思無視)
な、なんじゃこりゃぁぁぁぁ
ひょんなことから俺は神を使役することができるようになったのだ。