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金髪、青目の美人エルフに転生!  作者: 鏡田りりか
第五章  外国での冒険
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第六十九話  魔物狩りに行きましょう!

「ソフィ、ギルドに行こう。お金稼いで、さっさと進みたいじゃん」

 ということで、私は黒いコートに身を包んで外に出た。なぜか三人も同じものを着ている。


「ジェイドさんに、私たちも目立つの飽きたって言ったら、くれたわぁ」

「どうやら、もともと準備してあったみたいね」

 だ、そうだ。






「ふうん。ワイバーンにキマイラにヒッポグリフ。いいの揃ってるじゃん?」

「ショゴス。ん、ディオメーデースの人喰い馬もいるのか。これはやりがいがありそうだな」


 う、怖……。この子達、大丈夫だろうか?

 とにかく、私も一覧表を見てみる。


 ウォーグが20エル。ワイバーンが60エル。キマイラが60エル。ヒッポグリフが100エル。ショゴスが100エル。ディオメーデースの人喰い馬が100エルとなっている。


「知らない生き物、いますか?」

 ジェイドが聞いてきたが、特にいなそうだ。


 ウォーグは、邪悪で、人くらいの知能を持つやや大きな狼だったはず。

 ワイバーンは、小型のドラゴン、といった感じだったはずだ。飛行の速度が速いのが特徴。

 キマイラはライオンの頭と山羊の体、毒蛇の尻尾を持っている混合獣。

 ヒッポグリフは、全半身が鷲で後半身が馬の混合獣。馬肉や人肉を食べるけど、なんとか乗馬にも利用できる。

 ショゴスは、漆黒の粘液状の生物。知能も大して高くなく、よく奴隷として使役される。

 ディオメーデースの人喰い馬は、四頭の馬で、人を食べ、とても獰猛で、大きい。トラーキアの王、ディオメーデースが飼っていたけれど……、ヘーラクレースが殺したんじゃなかったっけ?


「ああ、殺した、って嘘ついてて、大量に増えて、このあたりでは常に討伐命令が出てますよ」

 ああ、そう。って、え? ショゴス、高すぎない?

「ショゴスねぇ、行けばわかると思うわよ」

 職員さんはそう笑っただけだった。






 ということで、私たちは街から出て討伐命令の生き物を狩りに来た。シナモンもついてきた。けど、なんだか、いつもよりおとなしいように見えるんだ……。


「ソフィ! 危ない!」

 私がハッと顔を上げると、ワイバーンが目の前に迫っていた。リリアーナが私を突き飛ばしてくれたから、怪我はなかった。


「何をやってる! 危ないじゃないか!」

 マリアは手早くユニコーンを召喚しながら私に怒鳴った。怖い。少し涙目になる。

「ご、ごめんな、さい。私、あの……」

「いい。とにかく、集中しないと、痛い目にあうぞ」


 マリアはもうユニコーンを撫でて抱いて可愛がっていたから、私もそれ以上何か言うことはできなかった。






 私のヘイルは全部のキマイラに当たったようだ。


「うまい! ソフィ、今、十匹くらいいたよね?」

「魔法を操る練習もしたいからさ。あ、でも、ちょっと疲れた……」


 私がそう言って前を見ると……。ドキっとした。冷や汗が伝う。

「ね、ねえ。ショゴスって、あれのこと……?」


 周りの木をすべてなぎ倒しながら真っ黒な物体が来る。家一個分くらいあるんじゃ……?!


「……。ソフィ、あのお姉さんの言っていたことは本当みたいね」

 嘘だろ……?! あれ、もうショゴスじゃないだろ!

「あ、そうか。多分、元は知能低かった。でも、そのうち作った人が操れなくなくほど強くなっちゃった、だよ」

 ああ……。そりゃ、よくある話だね。でも、だからって、こんなの、異常でしょ?!


「おい、ソフィ! 離れろ! いでよ、ズメイ!!」


 またまた手早くマリアはズメイを召喚した。あの時の……。

 なんでよけなくちゃいけないかはわかるよね? 大きすぎるんだ。って、あ、ズメイ? それ、まずい……。


 言う前にズメイは毒と火を噴いた。と、どうなるか。簡単だ。火を纏った黒い物体に襲われることになるのさ!

 ショゴスだって無事なわけじゃないけど、暴れてもっと危ない!


「うわああ?! こんなのないよ?!」

 エベリナが叫びながら逃げ出した。でも、それじゃダメだ。私は魔力を集中させた。

「! ソフィ? どうしてぇ?」

「どっちみち、倒さないといけないのよ」


 硬石弾ダイヤブレッド。一発しか撃ったことないけど。一発なんかじゃきかないでしょ? 連射だ! 体を細かく砕いていく。

 小さくなった物体にかけるのは大滝キャタラクト


「はあ、はあ、なんとか、なった?」

「一応ねぇ。すごいわぁ。ソフィ、そんなに強くなったんだぁ」

「ソフィ、それはまだダメだ。神級連射なんて……」


 あ、ほんと。まずいね。使いすぎた。うーん、まあ、そんなに困るほどじゃないか。


「じゃあ、もう帰ろう。だいぶ奥まで来たから、帰る途中にも魔物いるだろうしね」

 後ろを振り向くと、そこにいたのは、馬、ペガサス……?


「ヒッポグリフ! 気をつけろ、襲ってくるぞ」


 ふさふさの羽がついたその馬は、確かにこっちに向かってくる。

 ただ、それより私が注目したのは、マリアの表情だ。


「今! しゃがんで!」


 私が叫ぶと、みんなは慌てたようにしゃがんだ。すると、だ。

 ヒッポグリフとて、すぐには止まれない。木に盛大に突っ込んだ。さ、ジェイド?


「悪魔の光線デヴィルビーム


 小さく呟くようだったが、真っ黒のそれは確かに発動した。

 で。さっき見た感じ、マリアは欲しいんだよね? ほら、今!

「ソフィ、助かるぞ! ――」

 これで、この子もマリアの使い魔だね。マリアは自分の使い魔大切にするみたいだから、幸せだよ。


「ソフィア様、これでいいのでしょう?」

「ええ。よくわかったね。偉い」


 そう言うと、ジェイドは嬉しそうにニコッと笑った。

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