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金髪、青目の美人エルフに転生!  作者: 鏡田りりか
第二章  ソフィアの街
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第十九話  住人の振り分け2

 桃色魔法衣ピンクローブは決まったので、残りの人の仕分けに入ろうと思う。

「私は、魔力の色がピンクだからこうなったけれど、みんなもそうでいい?」

「構わないよ」

 私はその返事を聞いて、話を進めようとした。すると、クララが心配そうに言った。

「あのさ。中級魔法一発分くらいしか魔力ない私のでも、見えるの?」

 ああ、そういうことか。私は、細かく説明していくことにした。


 まず、魔力探知を持っている人しか、魔力の色は見えない。実際、この前、部屋が赤く染まったと見えた人は、ほとんどいないだろう。

 私のローブがピンクなのは、母が私の魔力の色を見たからだろう。ただその時、私は自分の魔力の色を知らなかった。

 その理由は、小さい時は、魔力の色が薄いから。二つ目に、魔力の色が見えるまで魔力探知が発達していなかったから。三つ目に、この能力にはオンとオフがあって、いつも見えるわけではないから。だ。


 というのも、大きくなると、私は魔力探知をオフにすることができるようになった。

 この頃ようやく魔力の色が濃くなり、色が見えるようになったことで、自分の魔力の色が見えるようになった。

 でも、自分の魔力の色を見ないでオフにしてしまった。

 それで、今までほとんどこの能力を使わなかったのだ。


 何故かというと、私の魔力は多すぎて、常に解放したときのような形になってしまっていた。

 そこで、私は先生に教わり、魔力を自分の体に濃縮してしまっておく魔法を覚えたのだ。

 これは、オフにした理由だが、外に出た魔力は、それ以上のものとぶつかれば、相殺して消えてしまう。

 私の能力では綺麗に体内に仕舞いこむことは出来ず、みんなのものと相殺されてしまっていた。


 そう、この能力、みんなのものも相殺されて見えないから、あまり意味はなかったのだ。


「って、それ、大丈夫なの?」

「ああ、それで、相殺されないくらい、少し離れてくれれば問題ないよ」

「なるほど」


 で、問題なのだが。

「誰が回復役やるの?」

 この中に回復役はいない。だって、エベリナがやっていたから。


「私がやる。高等部で、回復を上級まで上げた」

 なるほど。では、アラーナにお願いしよう!


 ということで、アラーナの魔力からいこう。魔力探知をオンにして、アラーナを見る。

「紫。少し青っぽい、鮮やかな青紫パープルブルー

 魔力は、人そのものだ。紫の魔力は、ほとんど見たことがない。アラーナの変わった魅力が、この魔力のせいだとしたら、納得だ。

 どこか怖いけど、綺麗。目を合わせられないけれど、見ていたい。

 なるほど。アラーナも魔力は変わっている。だけど、マリアにそっくりだ。だから、似た魅力があるのか。まあ、マリアはブラックだけど。


 あぁ、ちなみに、魔力の色は血のつながりのあるものは似ている。勇者の家では、レルフは赤、カリディは青、ララは緑、クリスティションが黒だ。

 ただ、私はピンク、リリアーナは青緑シアン、エベリナはエメラルドグリーンといったように、少しは違うけど。


 魔法のサウルは綺麗な瑠璃色ラピスラズリ

 弓は男子がニコライ、女子がナタリアだが、二人は黄色っぽい桃色の珊瑚色コーラルレッド

 槍の担当レオンは青緑の青磁色セラドン

 バリアのヴェリは金糸雀色カナリア

 影で動く暗殺に入ったルアンナは銀灰色シルバーグレイ


「……、あのさ、剣は、男女分けるほどの人数いないんだけど」

 つまり、フェリオスとクララのことだが……。

「あ、私たちは二人で一つでいいよ」

 クララがそう言うので、私は納得して色を見る。クララは洋紅カーマイン、フェリオスは蜂蜜色ハニーだ。


「でも、それじゃ、色はどうする?」

「そりゃ……、分けるか?」

「あ、じゃあね、私、いろんな武器極めたんだ。いろんな武器の連合、でどう?!」

「そりゃいい! 状況に応じて武器を変える軍団か!」

 ヴェリが大笑いしながら言った。


 さて。軍の正式な名前を決めよう。まあ、私のものを真似てあっさり決まった。


 まず、アラーナたち回復役が青紫治癒師パープルヒーラー

 サウルが率いるのは瑠璃色魔法兵ラピスマジシャン

 ニコライ、ナタリアの軍は珊瑚色射手コーラルアーチャー

 レオンの担当は青磁色槍騎兵セラドンランチャー

 ヴェリのバリアは金糸雀色守護者カナリアガーディアン

 ルアンナの配下は銀灰色盗賊グレイシーフ

 フェリオスが蜂蜜色剣士ハニーフェンサー

 クララが洋紅戦士カーマインウォーリアーとなった。なったというか、私が付けた。


 結構適当だけど、まあいいよね。あとで衣装は支給しよう。

 人数は、瑠璃色魔法兵ラピスマジシャンが一番多くて百五十人くらいと、珊瑚色射手コーラルアーチャーが男女合わせて百十人くらい。

 次が洋紅戦士カーマインウォーリアが八十人くらい、青磁色槍騎兵セラドンランチャーも八十人。

 金糸雀守護者カナリアガーディアン蜂蜜色剣士ハニーフェンサー青紫治癒師パープルヒーラーが六十人ずつ。銀灰色盗賊グレイシーフが四十人だ。

 

 なんだかめんどくさいか? まあいいか。色で呼べばいいしね。

 ……えっ、じゃあ、何のための名前なんだろう。結構頑張って付けたのにな。

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