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金髪、青目の美人エルフに転生!  作者: 鏡田りりか
第二章  ソフィアの街
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第十八話  住人の振り分け1

 さて、そろそろ住人に仕事を与えないくてはいけない。

 とりあえず、基準を決めよう。ということで、この世界のことを細かく知る必要があると痛感させられた。


 まずは、魔法を使える人の人口。と思ったら、戦える人の人口が必要なことがわかった。


 基本、戦う、というのは、対魔物だ。どうやら、『動物』と『魔物』は別らしい。

 動物は、地球でもいたものが多い。条件は、親から生まれる。魔法が使えない。人に懐く。だそうだ。あ、シナモンこっちじゃないな。


 魔物は、魔力から生まれる。基本人には懐かない。といったところで、大して細かくは決まっていないらしい。

 よくわからないが、懐くか懐かないかって、召喚はどうなるんだ?と思ったら、召喚は強制的に従わせる魔法でもあるから、とのことだった。

 じゃあ、シナモンはどっちなんだ? やっぱ、ハーフだからかな。


 因みに、魔物は多い。どこにでもいる。それに、狩りというのは、つまり魔物と戦闘でもあるから、ほとんどの人が戦える。が、女性はまだ少ないようだ。

 魔法使いは、女性が多い。多い、といっても、他の職業に比べれば多少、といったものだけれど。

 ということで、大人が百人いたら、八十人は戦えて、そのうち三十人は魔法が使える、くらいだろう。

 また、三十人の中でも、うまくコントロールできるのは半分くらいとなる。

 ただ、それは世界的に見た場合であり、種族によって違う。

 エルフは、百人いたら、八十五人は戦えて、四十人は魔法が使え、二十五人はうまくコントロールできるだろう。


 と、これらは本を写しただけ。この前、マリアが貸してくれたものだ。本当かどうかわからない。


 ひとつのことを知るつもりだったのに、だいぶ増えている。まあいいか。ともかく、こんな感じらしいな……。

 この街は、今のところ人口が八百人で、大人が六百五十人といったところだろうか。


 次は、ある程度、この村の法律について調べることにした。

 一番最初に見つけたのが、レルフ、カリディ、ララ、クリスティションに逆らった場合、死刑。だそうです。

 ……、法律で決まってることなの? 死刑ってなんだ?


 い、いや、次に行こうか。なんか、法律は少なかった。申請なしにこの森の外に出てはいけないとか、エルフを殺してはいけないとか、そんなものばかりだ。

 あと、ついでに、私たちには最高権限があるそうだ。別に、これは知らなくてもよかったな。


 というか、これだと、この森に住んでいない人なら、容赦なく殺して良いそうだな。それもどうかと思うが。この法律、森に住んでいないものには適用されない。


 とりあえず、これ以上調べるのはやめて、さっさと決めてしまおうか。


 まず、この村の決まりをつくる。

 九人とも話し合った結果、(エベリナはララ家令嬢だから、家に住んでいるので除く)だいぶまとまったのが、こんな感じだ。


 一つ目に、ソフィアに逆らった場合、街から追放する

 二つ目に、二十歳未満の子供と、その母親は働かなくても良い

 三つ目に、仕事を丸一日何もしなかった場合、強制労働一週間

 四つ目に、仕事をしなくてもいい日は、家族の誕生日、体調不良、村の祭がある日となる。

 五つ目、喧嘩をして相手を傷つけた場合、街から追放する ただし、稽古の場合は問題ない


 こんな感じだ。ちなみに、これを作るのに私は関わっていない。いただけで、勝手に話が進んでこうなった。製作者の欄にも名前が無い。どうして呼ばれたのか、不思議なんだけど……。

 いや、考えても仕方ないよね。うん。


 さて、決まりも出来たし住人達に仕事を振り分けよう。

 まず、働ける大人は、約六百人。そのうち、戦えないのは、約百人だ。

 今のところ、野菜は五万平方メートルくらい畑があれば十分かな、と思っている。ここの主食はパンだから、小麦も作る。両方合わせて二十五万平方メートルくらいでいいと思う。


 百人で……、なんとかなるだろう。野菜三十人、小麦七十人で何とかしてもらおうか。今のところ、私が魔法で使える状態にしてあるから、ほかのところを開拓してもらおうか?


 次に、寮の食堂で働いてくれる人が必要になる。女性の中で、四十人くらい欲しい。これは、子供を産んだことのある方にお願いすることになった。


 残りは五百人。こちらは戦いに回す。戦いの中には、狩りも入る。

 こんなに多いのは、レルフ家の街というのは狙われやすいからだ。何故って、みんなにとって都合が悪いから。何かするつもりはないけど、強い忠誠心のある住人が多いというのは、それだけで、ほかの街にとっては嬉しくない。森の外から、大量に来ると予想される。

 それに、じきに勇者になって魔王を倒すことになりそうなので、魔族が大量に入ってくるということも考えられる。


 大体、この辺では、万といるような魔物の群れが街を乗っ取る場合がある。魔力中から生まれるのなら、この辺に多く生まれそうだし。その上、ほとんど食事の必要がないものまでいるんだから。


 ところで、彼らのリーダーが必要なんだよなぁ。誰に任せればいいんだろう。基準が分からないな。

 誰か気軽に頼める人っていたかな?


「あ、そうか」






「じゃあ、俺たちがリーダーになればいいの?」

「そういうこと」


 私は九人に声をかけた。すると、みんな嬉しそうに了承してくれた。

 では、決めよう、そう言おうと思ったら、後ろから声がかかった。


「ソフィア様、私たちは、ソフィア様の配下が良いのですが……」

 あの二十人だ。そうだなぁ。確かに、この子達は、私に懐いているから、急に突き放すのは可哀想か。


「いいよ。問題ない」

「では、チーム名はソフィア様の魔力の色、ピンクをもらってもよろしいですか?」

 あぁ、チームの名前か。別に、私の配下なのだから、ピンクでいいよね。

桃色魔法衣ピンクローブになるかな」


 すごく嬉しそうな顔をした。ってか、これでほんとにいいの? 適当に言ったのに。

「じゃあ、次、どんどん行こう」

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