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デュラハンが行く!! 〜異世界漫遊記〜  作者: 八嶋ユナ
第一章 クエルタム大森林編
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05話 気がついたら救ってました

「すみ...ません...婆様...私は...どうしても....ッ」


少女の涙を見た瞬間、俺の身体は動いていた。


(やめろぉぉぉッ!!!!!)

「―なッ!!!」


剣を抜き終えかけていたエルフへとタックルを

かましにいく。


(オラァァァァ!!!!!)

「ぐあっ!!」


突進のスキルによる補正が掛かったタックルを

食らったエルフが体を地面に強く叩きつけられる。


「ぐふっ....」

(まだぁぁぁ!!!)


俺はすぐに掌に魂の炎を纏わせ、エルフに馬乗りになり、その手をエルフの首へと即座に伸ばし、

〝こいつを燃やす〟と、強く意識しながらその首を締めた。


(オラァァッ!!!!)

「ガァァァッァァァァッ!!!!!!」


首をがっしりと掴まれたエルフは、首から上をすぐに燃え広がった炎により焼かれていた。


「シッ!!」

(ガフッ...)


仲間の危機にすぐに対応した篝火をつけたエルフの内の1人が、俺の脇腹を前蹴りで強く蹴り飛ばし、

俺が首を締めていたエルフから即座に剥がす。


「何故ここに魔物が..?この女に引き寄せられて来たのか..?」


俺を蹴ったエルフが何かのたまっている。


(このぉぉぉッ!!)

「―何だとっ!!」


確かに思いきり脇腹を蹴られたが、すぐに動けた。

衝撃はあったのだが動けなくなるようなことはならなかった。デュラハンの体がこんなにタフとは...。


(くらえッ!!)

「これはっ!?」


俺は魂の炎が纏った掌で相手に向けて拍手をした。すると、―パァンッ―と乾いた音が鳴ると同時に、掌の間から炎の波動が発射される。

慣熟訓練の途中で見つけた俺の奥の手。

大盤振る舞いのLPを2pt消費する飛び道具だ。


「くッ!!」

(ウラァッ!!)

「ブッ..!」


波動を浴び、面食らっているエルフの顔面を

思い切り殴り抜く。


「ぐっ..クソっ...!!」

(いけぇッ!!)

「なッ...!ガアァぁぁぁぁッ!!」


よろけて隙を見せたエルフの首を掴み、焚べる者で思い切り燃やしてやる。


「ひっ...うわぁぁぁぁっ!!」

「...っ..」


残ったエルフが少女を俺の下に蹴飛ばし、

その場から逃げ出す。


(逃がすかぁぁぁッ!!!)


あいつらはクエルタムの民とか言っていた。不特定多数の組織に属しているのではと予想できる。

もしこいつを逃がして他の仲間に俺の存在を伝えられた場合、非常にまずい。今こそ奇襲や初見殺しでなんとかなっているが、ネタが全部バレてる状態で討伐に乗り出されたら容易に死ねる。


「うわぁぁぁぁぁ!!(オラッ!!)うっ...ぐぶッ...」


逃げたエルフにすぐに追いつき、後ろからタックルをかます。


(燃えろっ!!!)

「ガァぁぁぁぁぁッ!!!!」


うつ伏せになったエルフのうなじを掴み、思い切り炎を浴びせる。

すぐに炎は頭を覆い、また一つ生命が潰えた。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


(な..なんとかなったか...)


勝算無く衝動的に飛び出していったが、焚べる者と勢いでどうにかなった感じだな...。


(あの子は...?)


少女は腰を抜かしてその場で俺を見ていた。


(ヤベっ、怖がられてる...ってそりゃそうか...)


剣を携えたエルフの大人3人相手に無傷で制圧した謎の首無しに友好的な意思を向けるはずもないな。


(俺の声、わかるか...?)


とりあえず手を上げながらゆっくり少女に近づいてみる。やばい...どう見てもめっちゃ危ない奴だな。


「え...喋った...?」


意思疎通可能と自分が喋れないデュラハンじゃないことに喜びが溢れるが、早く安心させんと。


(俺は君に危害を加えない...ってか君がなんか生贄になりそうなのと泣いているの見たら、飛び出してきちゃったんだ)

「え...あ..そっそう..なんですか...?」


少女は困惑し、目に見えて動揺しているとわかる。


(あの...怪我とかしてたりする..?)

「....あ、えっと.... ありませんっ!!!!」

(あぁ、良かった、怪我とかなくて)


少女が元気良く答える。怪我なくて良かった...

もし怪我があってもポケットにあったハンカチで 傷を覆うぐらいしかできないがね。

焚べる者でいけるか?とも考えたが、あまりにも リスキーすぎるので、本当に良かった。


(それと...〝アレ〟は全部もらっても...?)

「ん~と、はい..?」


アレとは今俺がガっとやってエイヤってしてボワッとさせた奴らのことね。

少女に聞くのも変だが、同じエルフだし一応ね。


(よし、じゃぁ、......やるか)


頭を燃やされ、すでに動かなくなってる元エルフが3つ。すべて頭が焼け焦げている。俺がやったんだよな...そうだよな...。


(や、やるぞ!いくぞ!)


手に焚べる者で己の焚き木にするために蒼い炎を

纏わす。

とりあえず一番近い篝火そばのエルフの肩に触れてみる。

すると炎はすぐに全身に燃え広がった。

あ、あれ?なんか速くね?


(もしかして死体だからとかあるのか...?)


感覚としては石を燃やしたときと同じだ。


(安く済むに越したことはないか)


そうと決まれば早くしよう。残りにもすぐに触れに行く。

どれもすぐに燃え広がった。うーん...やはり死体は燃やしやすいのか?


(後は待つだけだな。あとは少女に...)


死体の後処理は終わったので、燃え尽きるのを

待っている間に少女に色々と聞いていきたい。

スキル 突進:体当たり行動に際し、威力に+補正が掛かる

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