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デュラハンが行く!! 〜異世界漫遊記〜  作者: 八嶋ユナ
第一章 クエルタム大森林編
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04話 たぶんこれは運命の出会い

ホーンラビットとの遭遇から少し経ち、ちょうどHPが減っていたので、LPがHPを回復させる効果があるのか試していた。


(魂の灯っていうんなら、何かしら応用ができるんでは...?)


身体の内側に感じる魂の灯が燃えている感覚、ここから少量の炎を取り出し、怪我をしている箇所に 集まるようにイメージしてみる。


(........ん?....おぉっ!!)


左胸にできていたホーンラビットから受けた傷が燃え盛り、傷口が塞がっていく。


(治った...いや?傷口を燃やし尽くしたのか...?)


万物を燃やすって言ってもここまでできるとチートと言われても仕方がないと思う。


(これで消費はいくらだ?)


オビト ロクロウ Lv1

種族:デュラハン

HP:50 MP:25 SP:60 DF:46 AT:10  AGE:38(+8)


スキル

鑑定Lv2 瘴気回復Lv1 瘴気吸収Lv1 俊敏Lv1 突進


EXスキル

焚べる者〈28〉


(12回復するのに1消費か...)


10前後のHPの回復にLPを1か...LPが5残っていれば全快になると考えれば破格ではないか?


(もしLvが上がってHPが増えていったら、その分回復のためのポイントが増えてくだろうけど)


それでも今は回復手段がある、というだけでかなり救われていた。


(よし、移動を再開しよう)


外は夕日が下がってきている、暗くなりでもして、魔物なんかに出会えば、かなり危機に瀕するだろう。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


移動を始めて30分くらい経ち、周りが暗くなり始めた頃、遠くで灯りが見えた。


(灯り...灯りだ!!)


ひたすら森を移動してきたが、やっと希望が見えてきた!!


(少し近づいて見よう...!!)


ジャケットで頭を覆い、なるべくでかい物音をたてないように素早く移動する。

何故ジャケットで頭を覆っているかというと、暗くなってきてやっとわかったが、どうやら自分はあの首から炎があがっているタイプのデュラハンだったようで、暗くなり始めた時、頭からぼやっと蒼い光が発せられているのに気づいたのだ。


(まぁ、焚き木になったやつが頭に向かってくる時点で予想はしてたが...)


自分の頭にどれだけ触れても空を切るだけだし、熱くもないし、確認しようにもあいにくと手鏡は持っておらず、鏡の代わりになるような水辺もなかったので、確信が持てなかったのだ。


(よし、バレずに近づけたな)


灯りの元へ移動し、その正体を確認する。


(ん~~...エルフ?)


目を凝らす(?)と灯りは松明であったと判明し、それを持つ者は長い耳と金髪を持つ、エルフであると思われた。


(何か連れてるな)


松明を持つエルフは誰かを囲む様に3人いて、前を行く2人のその手には縄が握られていた。縄の先は、3人に囲われている麻袋を被った子供?が手にかけられている手錠に結ばれており、時折縄を強く引っ張るなりと荒く先導していた。


(あれ...奴隷かなにかなのか...?)


遠目から見てもボロく見える服を着て、まともな 扱いを受けていないと理解するのは簡単だった。


(やっと会話ができそうなやつを見つけたと思ったら何やら不穏な連中だとは...)


見ていて気持ちの良いものではなかったが、

周りは暗く、このエルフたち以外の原住民を探すのは無理と考え、エルフを尾行し、人里近くに着いていこうと決めた。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


(こいつらどこまで行くんだ?)


尾行したは良いが...もう20分はこうしてずっと歩いている。護送中には見えないし、もしかして、生贄だったりするのだろか?


(ん?何か見えてきたぞ)


エルフ達は円形に開けた場所に着いていた。

真ん中には祭壇のように真ん中が少し窪んだ平たい石があり、その後ろには鎧を着た誰かをかたどったような石像が祀られていた。


(これは...生贄を捧げるみたいなやつか...)


先導していた2人のエルフが祭壇めいた石の脇にある篝火に手に持つ松明で同時に火をつけると、麻袋を被った子供?は残ったエルフに祭壇に首を置くように跪かされ、周りのエルフは何か言っている。


「汚れし我が同胞の魔女よ、我らクエルタムの民を代表し、汝の命を我ら手ずから清め、捧げ、いざ〝厄災〟を鎮めん」


(厄災!? 何か関係があるのか!?)


よく見えるように後ろからではなく横から見えるように移動する。

すると、エルフの1人がひざまずく子供?の麻袋を外すと、その下からは漆黒の肩口で揃えられた髪と月のような金色の眼を持った少女が現れた。    その肌は褐色に染まっており、耳はエルフのように長く、いわゆるダークエルフというやつか?

麻袋を外された少女は何も言わず、ただうつむいている。


「…………」


少女を跪かせたエルフが、少女のすぐ横へと移動する。エルフの手は自らの腰に下げられた剣へ伸びていた。


(人身御供...介入するか...?)


このままだと少女が生贄のために殺されてしまうのだが、救うにしてもエルフ3人相手に勝てる勝算は浮かばなかった。


「すみ...ません...婆様...私は..どうしても.....ッ」


少女はすべて諦めたように力なく涙を流す。


俺はすでに身体が動いていた。

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