試験
時を流れ、特に何も起きずに俺は15歳になっていた。
ん? よく見たら親の死体が落ちてるな。どういう状況だ?。
横にはいかにも犯罪者って顔の奴がいる。まぁ正直どうでもいい。
俺がぼーっとしていると、犯罪者顔の奴が僕に魔法を撃ってきた。これは炎の魔法かな?。
そのまま魔法は俺に直撃した。魔法が当たると俺は焼け焦げた。
だが、なぜか何かしたわけでもないのに俺の体は瞬時に再生した。
「きも!?」
犯罪者顔のやつは気味悪がって逃げていった。
いや気持ちわるがって逃げていったのかもしれない。これからどうしようか。
両親が殺された以上。俺を世話をする人がいない。つまり死ぬ。
いやこういう時こそ何か感じるために努力するか。
部屋にいても何も起きないので、俺はとりあえず外に出た。
その時、一枚のチラシのようなものが飛んできて僕の視界を塞いだ。文
そのチラシを見てみると、それは魔法学園の宣伝のチラシだった。
行ってみようと思った。なんとなく。初めて自分から行動した。
2
入学試験の当日になった。両親が死んだあの日からご飯も水も口にしていないが、なぜか僕は生きてる。
試験は魔法に関する筆記試験と、実際に魔法を打つ試験、体術の試験の3つだ。
すべて同じ日に行うらしい。
まず僕は筆記試験を受けた。一つもわからなかったので白紙で出した。
次に魔法を実際に使ってみる試験を受けた。魔法の使い方なんて一ミリも知らないので何もしなかった。
最後に体術。これだけは日ごろからとても練習させられていたので全員ボコボコにした。
という事はなく。ボコボコにされた。
これは、落ちたかもしれないな。
初めて行動しようと思ったのに、とても残念だ。その時試験官に話しかけられた。
「お前は一体何をしに来たんだ!」
「入学試験を受けに行きました」
「すべて0点だぞ!」
「すみません」
「ふざけているなら帰ってくれ」
「安心してください、言われなくても試験はもう終わったので今、帰宅するとこです」
「ちっ」
なぜか舌打ちをされた。
「ああ、そういえば」
「ん?」
「このままじゃ多分試験を落ちるんで試験合格させてくれません?」
「ふざけてるのか」
「いえ、いたって本気です」
「お前みたいなやつ、誰が合格させるか!」
「魔法学園っていうのはな!強い人間を育てるところなんだよ」
「お前みたいな奴が来たところで何の意味もないだろう!」
「つまり僕はあなたより強ければいいってことですか?」
「冗談はよしてくれ」
冗談だと勘違いしているようなので少し強めに言うことにした。
「お前みたいなクソ雑魚、一瞬でぶっ飛ばせるって言ってんだよ。もうちょっと頭回したらどうだ?」
「は? てめぇ、大人を舐めるのもそろそろいい加減にしろよ」
もうちょっと感情乗せて言えるようになりたいな。さっきからずっと棒読みだ。
これじゃ先生を怖がらせられない。
「じゃあ殴ってきてみてくださいよ」
その瞬間、その言葉を持っていたかのように、本気でぶん殴ってきた。
「へ! 雑魚が!」
殴られた衝撃で僕は後ろに吹っ飛んだ。
「やっぱりぬるいですね」
「思ったよりねばるじゃねーか」
「じゃあ次は俺の番だ」
「ほら来いよ」
僕は全身の力を込めてこいつの心臓ら辺を殴った。
その瞬間、こいつの上半身がなくなった。