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3.とりあえず散策

アコギーと出会い馬車に乗り込んだ俺は何処に行くのか聞いてみる。


『アコギーさん、この馬車は何処へ向かってるの?』


『ああ、言い忘れていましたね、今向かっている場所は聖都パンティーンです。先程話をした巫女様が作られた都市です』


巫女様の頭もヤバい世界らしい、パンティーンってコチラの世界では神聖な意味とかあるんだよね?


『アコギーさん、パンティーンとはどのような意味があるか分かりますか?』


『巫女様がパンティーだとしっくり来なかったので最後に[ン]を付けたそうです。』


行きたくねぇな聖都、嫌な予感しかしないよ。


『到着予定はいつ頃ですかね?』


『そろそろ外壁が見えてくると思いますよ。』


そろそろ到着らしいのでアコギーさんに色々とこの世界について聞いてみた。お金はライクと言う全能の神様の名前から頂いているらしい、アコギーさんはお金を持ってないと言ったら10万ライクもくれたのだ、アコギーさんはマジで良い人だ。


『カブロー様、聖都の外壁が見えて来ましたよ』


『そういえば俺って身分を証明する物とか無いんだけど大丈夫かな?』


『カブロー様でしたら問題無いかと思いますよ』


本当にアコギーさんは良い人だ、いつか恩返し出来たら良いなと思っていたら馬車が止まる。外を見てみると護衛さん達が鎧を着た人にカードを提示して渡された紙に何やら書いている。護衛の人達が書き終えると鎧を着た人がこちらにやって来る。


『すみません、身分証と署名をお願いします・・・って貴方のそれは!?』


鎧の人は俺・・・では無く神々しいパンツを見たのだろう急に取り乱し始める。


『祈るとかはやめて下さい、それでですね私は身分を証明する物が無いのですがどうしたら良いでしょうか?』


『貴方様に粗相があれば聖都で暮らすどころか入る事すら出来なくなります!ですがこの紙にお名前を書いて頂きたいのですが・・・』


俺は渡された紙にカブロウとカタカナで書いて渡す。


『有難う御座います!カブロウ様!ではアコギー殿も署名をお願いします』


アコギーさんも署名をすると聖都へ入れて貰えた。


『言った通り大丈夫でしたでしょ?その下着を身に付けている時点で女神様より身分の保証をされているのですよ』


なるほど・・・全く分からんが分かった事にしておく。


『アコギーさん案内有難う御座いました。この恩はいつかお返ししたいと思います』


『いえいえ、恩だなんて、貴方様のお役に立てた事を生涯皆に自慢してしまいますよ!あっ後困った事があればアコギー商会に来て頂ければご相談に乗りますので』


そう言うと名刺を渡される。


『何から何まですみません、困った事があれば伺わせて貰います』


俺はアコギーさんと別れ、とりあえず聖都を見て周りながら宿を探す事にした。歩いていると俺を見た人達が涙を流しながら膝をつき祈り始めさえしなければとても綺麗で良い街だ。


『急に祈り始めるの怖えよ、でもお店も結構あるし1つの問題を除けば住みやすい街だなぁ』


ある程度街を見た周ったので泊まる場所を探そうとした時正面から修道服を着た綺麗な藍色の瞳の女性がこちらへやって来た。


『失礼致します、カブロウ様で御座いますね。誠に勝手ながら泊まられる場所をお探しでしたら教会にお部屋を御用意致しますが如何致しますか?』


俺は女性に話し掛けられ緊張する。


『あっ、えっ、えっと良いんですかね?』


パンツを被った男が教会に入っても良いの?神様怒らない?あ〜神様はエロス様だったな、大丈夫か!


『貴方様が望むのでしたら聖都パンティーンの全てを捧げても良いと巫女様も申し上げております』


怖えよ狂信者ってやつ!?全てを捧げるって重すぎぃ!

でもお姉さんとイチャイチャ出来たら嬉しいな!


『カブロウ様?体調が悪いのであれば回復魔法をお使いしますが?』


心配そうに顔を近づけ心配してくれる。とても良い香りがした。


『い、いえ少し考え事をしてました。今日は疲れてしまいましたので教会まで案内をして下さいますか?』


咄嗟に顔を離して誤魔化す。修道服の女性は笑顔になる。


『ではご案内させて頂きます。名乗るのが遅れました私の事はレイとお呼び下さい』


女性はレイと名乗ると前を歩き始める。しばらく歩くとお城の様な建物に到着した。


『おおー、お城みたいですね!』


俺が建物に感動していると袴を着た女性が出てくる。


『あぁぁ、貴方様がカブロウ様・・・何と神々しい事でしょう!ああ女神エロス様ぁぁぁ!』


俺は恐怖に後退り全力で逃げる選択をしようとした時


『巫女様、カブロウ様が怯えてらっしゃいます』


『ぶげっ!!?』


レイさんは袴の女性の頭に踵を落とす。一瞬スカートの中が見えたが俺の被っているスケスケ下着だった。


『レイ!お前は私の頭に踵を落とすとは不敬であるぞ!


『カブロウ様を怯えさせた巫女様は極刑ですね』


『ギギギッ!少しばかり私より胸が大きいからと調子に乗りおって!』


少しばかり?どう見ても巫女様は絶壁だ、それに比べてレイさんは俺の乳眼(しんがん)によればDカップある。比べるのが烏滸がましいレベル差だった。




次回も書けたら投稿します。

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