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1杯目 朝起きたら美少女になってました

ピピピピッピピピピッピピッ


「んあっ、もう朝か…」


 目覚まし時計を止めて体を起こす。ふふっ今日は土曜日。そう、休みだ。12連勤した後の休日なんだ。しかし、今なんか声が妙に高くなかったか?うーん…。まっ、どうせ気のせいだ気のせい。爽やかな俺の朝は、まず歯を磨くことから始まる。寝た後の口は汚いからね。ベットから降り、洗面所へ向かう。


「まずは顔を洗おうかn…」


 今は、蛇口から出る水を手に貯めて顔にかける為に下を向いている。何故止まったのかというと、下を向くまでの間の視界で、鏡に白みがかった長めの銀髪の人が映っていたのが見えたからだ。え?幽霊?いや、え?困惑しているが、幽霊などはいないと信じて顔を上げて鏡を見る。するとそこには、


「あら可愛い…じゃなくて!誰だよこいつ!?」


 先程見た銀色の長めの髪で、透明感のある水色の目をした美少女がいた。しかも、俺の言った言葉に連動して口が動いていた。コノビショウジョハオレナノカイ?ほっぺたをつねってみる。


「痛い…」


 そして、柔らかい。弾力がありましたね、若々しい肌です。夢じゃなかったよパトラッシュ。マジで肌がフレッシュ。うぇ〜〜い。なんて頭の中でしょうもない洒落を効かせているととあることに気がついた。そう!おっp…んんっ!胸の大きさはどれぐらいなのかということだ。それと、二十数年連れ添ってきた息子がいないということだ。このことは、トイレに行くたびに思い出すだろう。さらば、息子よ。


「あれ?そうするとこれから俺は今まで通りの名前だとまずいよな…」


 性別が女になったため、元の名前では女性らしくないので変えた方がいいと思う。つまり、息子に加えて自分の名前ともお別れということだ。


 新しい名前はどうしようか…。銀髪ってノルウェーとかフィンランドの人に多いらしいし、どっちかの国の人みたいな名前にしようかな。


 スマホで調べてみる。


「んー、これとか可愛いんじゃないか?」


 マリアという名前とか良さそうだな。ついでに一人称も俺ではなく、私と言うようにして口調も変えよう。服も買いに行かないとね。服については、服屋に行って女性の店員に任せればいいか。そうと決まれば早速行こう!


 そして、マリアはブラという存在を忘れて家を出ていった。


            ◇◇◇◇


 見た目が女子高生ぐらいだから車に乗ってるとパトカーに捕まりそうなので歩きで向かっているのだが周りからの視線が辛い…。周りからたくさんの視線を向けられることに慣れていないため、とても緊張してしまう。


「私の髪がボサボサすぎるのかな?」


 マリアは思いっきり勘違いをしていた。視線を集めているのは、主にブラを付けていない胸なのだ。そして、その胸は揺れているのだ。大きさはDに届かないぐらいなのだが、揺れていると男ならつい見てしまうだろう。


 視線を感じながらも服屋に着き、店員に話しかける。


「あの、どのような服を選べばいいかよく分からないんですけど教えてもらうことって出来ますか?」


 マリアは初めての試みで緊張していた。しかし、店員の方が身長が高かったため、上目遣いの様になっていた。それに加えて幸か不幸か話しかけられた女性店員は可愛い子が好きというベストマッチで即落ち二コマだった。


「…え?あっ、もちろん!任せてください!」


「…!あ、ありがとうございます」


 店員の勢いに少しビクッとするが何とかお礼を言い後をついていく。


「綺麗な銀髪ですね。ハーフですか?」


 店内を後ろについていって歩いていると店員が話しかけてきた。まさか自分のことについて聞かれると思ってもいなかったので、ちょっと反応に困った。


「…そんな感じです」


「そうなんですね。うーん、白もいいし目の色に合わせて水色とかも…。赤とか派手な色は嫌な感じですか?」


「目立つようなのはちょっとあれですね。銀髪ですでに目立っているので」


「ふふっ、そうですね。じゃあ、これとか…」


            ◇◇◇◇


 女の子になってから初めての服選びは、以外と楽しいものとなった。


 しかし、服選びはなかなか時間がかかり、お金もかかった。持っている袋には、服やスカート、ブラやパンツなどがそれぞれ数種類入っている。それと、着てきた服とズボンだ。服屋で買ったものに着替えてきた。結果として財布は軽くなったが、鏡に映る自分が可愛かったので良しとしよう。

メリークリスマス!私は今年もクリぼっち!今年はもうあと少しなので、最後まで健康に気をつけて過ごして行きましょう!

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