母には何も出来ない子の苦しみ
咲叶の母、愛子は、リビングで椅子に座り、飾っている家族写真を手に取り俯いていた。
どうしても、咲叶に愛をあげられない。
アタシと同じ血をしたあの子に、酷い言葉を吐き続けた。
酷い言葉しか浴びせていない。
あの子の一生分————すべてに優しさをあげたことが無い!?
アタシが幸せを望んであの人と結婚したから、咲叶たちを産んだから——全員が不幸になった。
幸せを望んだせいで、全員が首を括る家庭という名の絞首刑台。
アタシの血が入っているばかりに、あの子たちに不幸を背負わせた。
何十年も悩みに悩み、お父さんに出会い幸せを求めて結婚した。
幸せいっぱいで満たされると思った。
みんな笑顔で過ごして人生を歩むと思った。
結婚は人生を変える。
どういう家庭が幸せか? 決まっている。苦しまなくて済む、笑顔が絶えなくて幸せいっぱいで愛が溢れる家庭だ。
いいも悪いも、アタシとお父さんの血で子に遺伝として能力、幸せなどを得る。
親の血は、子にとって望んで得る訳ではない。
望めないのだ——どうしたってアタシたちの血は、子に遺伝する。
どう足搔いても、どうしたって望んだ形で子は産まれない。
それが試練なら子は受け入れるだろうか?
——否、子は地獄を見るだろう。
親を憎むだろう。
呪うだろう。
恨むだろう。
親が死んでも子は生き残る。
たった一人で。
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