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のた打ち回る毒蛇5
「ホントは苦しんでいるんじゃないのか? 咲は」
「何よ・・・・・・っ!? 何が言いたいのっ!?」
「お母さんに言い過ぎたなってさ?」
「苦しんでいるってドロドロした気持ちを吐いてるぞ?」
「猛毒って、自分が言っているじゃないか? 苦しんでいますって、言っているんだよ? 咲は。素直じゃないが、吐いているぞ? いまのお前の顔を鏡で見ろよ? 泣いてんぞ? お前はー・・・・・・素直に苦しんでいますって、言えよなー。いままで黙っていやがって、ホントに、このバカは・・・・・・」
咲叶は、自身の頬に伝う涙を指で拭う。
苦しんだいままでの気持ちが、涙となって流れる。
人はどうしても吐き出せない苦しみを分かってもらいたい相手がいる事で、吐き出す——助けてと。




