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キミが空を飛ぶならば!  作者: 白桜有歩
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それでも彼らは

「さきっち! 諦めるな! 諦めて生きるのは楽にはならないんだよ! 一生引き摺って人生を歩むのか?」


「そうだぞ! 咲。勝手にテメエの未来を決めてんじゃねえ! お前の未来は明るいよ? 絶対にな! だから諦めるな!」


 俯いていた咲叶に、二人の男子生徒が駆け寄ってきた。


 晴太と大輔が来たと声で分かる。


「咲よー? 人生はこれからだしさー? 未来なんて分かんないのに悪い方向に想像しても意味無いんだぜ?」


「この身体でどう未来を明るく考える事が出来るの!?」


「そんなのさきっちの偏見じゃないか? 自身で傷つけたらいけないよ?」


「じゃあいままで幸せになった人がいるの!? 咲叶はそんな人知らないよ!?」


 咲叶は、二人を潤んだ眼で睨みつけて叫ぶ。


「おやまあ、これは重症だな? 大傘?」


「ああ。重症だ」


「——っ!?」


「二人して咲叶を苛めるの!? だったら帰って!?」


「いや? 帰らないぜ? 泣いている友達をほっとく屑じゃないからね?」


「同感だ。さきっちをほっとかない! こういうときは勇気付けるモノだ。友達ならね? でも前向きに人生を歩んでいくと気持ちを切り替えるのはさきっちだよ?」


「咲?」


「帰ってよ!? 声を聞きたくない!? 勇気付けられても気休めにもならない!? こんな身体になってしまったら、未来は決まっているの!? 咲叶なんか、どうせ・・・・・・っ!?」


「これだから馬鹿は。はあー、咲?」


「帰ってよ!?」と三人の顔を見ないように俯いた。


「聞け馬鹿!」


「——っ!?」


「自信を持ってもいいんだぞ? 咲。咲にしかない魅力があるじゃないか? 誰よりも奇麗なもん持っているんだぜ? 咲の魅力をいつだっていいから分かったとき教えてくれ? もし正解だったらそのとき咲は自信と優しさを持った素敵な女の子になるんだぜ? 

たくさんあるから考えろよ? 自信と優しさは絶世の美女よりも魅力的な女にさせるんだぜ? いまのお前は魅力的じゃないな? オレを惚れさせろよー?」


「うっさい!? 帰って! 咲叶には何もないんだから、魅力なんか・・・・・・。このままじゃあ、将来一人で生きていかなきゃいけない!? また幸せが逃げた・・・・・・!?」


「はあー。魅力は自分で考えろよ? 教えてやるよ? どうすれば将来幸せになるか? 聞けよ? いまは俯いていてもいいからな? 前向きになったら顔上げろ? 咲の素敵な——ああ! いまのは忘れろよ! いいな!」


 肩がピクッと動いた咲叶に、大輔は被せるように怒鳴る。


「自分を成長させて相手の心を癒す栄養剤を育てて誰かに愛をあげなさい。傷ついた分だけ成長がありその傷から生まれた優しさは相手の心を癒す薬になる。

相手の笑顔が大切だと思って笑顔にさせる努力を重ね、相手が笑顔で過ごせる毎日にさせなさい! 相手の笑顔は咲叶自身の古傷を癒す薬になるし守りたいという気持ちが大きくなる!

愛は自身の気持ちから生まれて相手を幸せに出来る人生分のギフトよ? 自信を持ちなさい? 咲叶に足りない分は自身と相手に愛をあげていない事と自信を持っていない事、心の成長がない事!」


「世界の誰よりも自身と相手を愛してあげてね? 自身を成長させるとき過去を思い出すと痛むかもしれないけど成長が相手の心を癒やす特効薬にもなるんだよ? 成長で相手にも認めてもらえるしね? 出来るよ! さきっちなら! 自身を憎むな、恨むな、呪うな、苛めるな、全力で愛してあげてね? さきっち自身と相手を! 

心中を覚悟するぐらいの本気の愛をあげないと相手に愛は伝わらない! 自身を成長させないと相手に本気だと思ってくれない! 熱い情熱を忘れなければ出来るはず!」


「一番相手に愛をあげなきゃいけないのは誰だ? 自信を持っていないのは誰だ? 成長しないのは誰だ? 咲? 自信も必要だが自身を成長させて相手を愛してあげろよ? 

そうすれば愛の大切さがよくわかって誰かを好きになったとき本物の愛をあげる事が出来る。相手と自身を愛せ! 

本気になって愛をくれる人がいるのに自分自分と我がままになれば愛が無いと見抜かれるぞ? 成長なしで相手に振り向かれないんだからな? 自分本位は相手の心を癒す薬にならない!

素敵な恋がしたいなら相手を振り向かせるぐらい自身を成長させて愛を命賭けてでも伝えろよ?

相手は自身の人生を咲にくれるんだから咲自身の人生を懸けて、相手を生涯愛する素敵な人になれよ!

魅力があるのに自身と相手を愛さない、成長しない、自信がないって言って嘆いて生きるのは魅力を削ぎ落しているようなもんだぜ? 魅力がある事を忘れないでくれよ? 奇麗に輝いているんだからよ? 咲は! ——」



「——俯いて泣いていたら素敵な男性が通り過ぎるだけ。一、二、三、ハイっ!」


 パンッと両手を叩く音が響いた。


 びっくりして肩が跳ねた咲叶は、涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔をあげる。


 大輔が両手を叩いた痛みで痺れた手を振って、「いっ、た・・・・・・っ!」と呻き、


「自身の魅力に気付き諦め癖に勝って、自分と向き合って成長して相手に本物だと言われるような愛をあげる人にならなきゃ素敵な男性は咲の手を取ってくれないんだぜ? いい出会いは咲の気持ち次第なんだからさ? 

自分に勝てよ? そうしたら咲を愛してくれる人に出会えるからさ!」


「咲叶? ホントは幸せになりたいんじゃないの? 恋って言うのはね? 自身の魅力を否定せずに気持ちに向き合って、痛む傷にも向き合って成長して相手に本気の愛をあげなきゃ気持ちは伝わらないし恋は成就しないのよ?

諦めたら幸せは遠くに逃げてしまうから自信を持って、成長も忘れずに自身を鍛えて相手にも自分自身にも愛をあげる人になって生きなさい! そうしたら咲叶に愛をくれる素敵な人との出会いがあるよ!」


 晴太も続いて、


「『咲叶なんかどうせ』って言っちゃいけないよ? さきっちの魅力と可能性を自身で潰しちゃいけない! さきっちは考え過ぎだ。諦めて俯くな! 

幸せを手に入れる為には自信を持って自身と相手に愛をあげる素敵な子に育ってね? 恋の勝負に挑むために経験を積み重ねて素敵な人に成長しても、経験を更に積み重ねて人生分の愛を相手にあげ続けてね? 

愛をあげる人にならなきゃ相手が振り向く魅力は生まれないんだよ? 俯いた時代を今日終わらせてね! きっと幸せな毎日を手に入れるからさ! 大丈夫! きっとその日は来る!」


「咲? 諦めて生きていたら駄目だぜ?」


「世界で活躍する全員に当てはまる答えになるんだけどよー」


「————負けない強さより諦めない強さの方がカッコいいんだぜ? 咲? カッコいい人は諦めずに頑張るから後から自信もついてきてカッコいい人になるんだ! 何事もネバーギブアップ! 諦めずに挑戦し続ける咲にたくさんの幸せが訪れるよ?」


「築き上げた諦めない根性は揺るがない強度を持ち崩れても再生する! 根が腐っていな

いからだよ? さきっちには何度も立ち上がって欲しいな? 熱い情熱の持ち主だから!」


「一生懸命に走る力が咲叶にある! ときには泣いて立ち止まってもいい! でもポッキリ折れないで欲しい! 泣いて泣いてを繰り返して落ち着いたとき頑張ろうと思ったら空を見上げて欲しい! きっと俯いていた時代の空とは違うから!」


「ホントに諦めずに挑戦し続ければ、咲叶にたくさんの幸せが訪れるの・・・・・・?」


「そうだよ! 諦めない強さは人生を変えるのさ! 大きくな!」


 大輔自身の胸を握り拳で叩いた手を差し出して、


「幸せは努力し自分を信じた者にしか訪れないんだよ!」


「うん・・・・・・っ! 信じてみる!」と笑顔を大輔に向けた。


「う——っ!」


 大輔自身の胸を掴んで呻いた。


「ん?」


「はあはあ。来るな、ここに・・・・・・ほれっ・・・・・・手を貸してやる!」


「うん!」


 大輔の手を強く握り締めて立ち上がるのを手伝ってもらった。


「お笑いタレントになれないのは残念だけど・・・・・・、友千の夢を否定しちゃいけないよね! 友千、ごめんなさい! 

信じた道を歩みたいのに邪魔して友千を傷つけて弟が苦しんでいるのに二人にあんな酷い言葉を言ってしまってごめんなさい! こんな奴、許せないよね?」


「相手に思いを伝えなければ咲叶が無理をして苦しむんだよ? そんな苦しい思いをしたら咲叶自身も友千に対しても酷いことをしているんだからね? だから咲叶の過ちは友千が許す! 

誰にどういわれても意見を変えないよ? だって支え合う友達でしょう? 友千たちは!」


「ホントに見つけろよ? 咲の魅力、約束だからな?」


「うん・・・・・・! 頑張って見付けてみる!」


「咲叶の意見を聞いて思ったんだけど、夢諦めようかなって、思った・・・・・・、どうやっても叶いそうにないし・・・・・・」


「諦めないでよ!? さっきみんなが言った事と真逆のことを言っているよ?」


「咲叶は表現力を武器にした職業が向いているよ。素質がある。でも友千は学力が無いから合格できない。最初から無理だったんだよ!?」


「そんなことを言わないでよ!?」


「『志望している大学諦めた方がいいんじゃないの』ってお母さんにも言われたんだよね? みんなに言われるともう無理だなってね? 流石に限界を感じていたしここで終わらせるのもいいと思うよ。

家族一丸となって陽の面倒を見なきゃいけないし、それに全然志望している大学に届かない学力でさー。馬鹿だからね? 友千は・・・・・・」


「みんなが言っていることが正解なんだよ? エンジニアになる前に学力が無い時点で無理だったし、仕方ないんだよ・・・・・・っ! みんなの意見を最初から聞けって話だよ!? 諦めて近くの大学にするよ・・・・・・」


「そんな事ないよ! 友千!」


「自分を信じて目標に向かって努力していけばみんなも協力してもらえるよ!」


「ここから努力しても無駄よ? 諦めた方がみんなに迷惑かけずに済むし・・・・・・!?」


 顔を伏せて涙を堪えている友千に、咲叶は、自分の所為だ、と目の前が真っ暗になった。


 ここで友千が諦めて頑張る意欲を無くしたら、この先の人生良くない事になる。


 どう励まそうにも思いつかない。


 何か言ってあげなきゃ・・・・・・。


 運でどうにかなるわけでもないのが人生だ。でも、ここで諦めたら今後の人生に大きくかかわるかもしれない。


 彼女をほっといて自由に空を飛べるわけがない。


 彼女を助けて約束を果たすことになる。


 約束を破りたくない。


 絶対に。


 彼女が夢を諦めたら今後、どうなるかは咲叶がよく知っている。


 だけど、この問題は、気休めにもならない言葉で人生を変えるターニングポイントにならない。


 でも、運も味方に付ける人は、諦めないからこそ仲間が出来て理想の道へと向かう。


朝に、『キミが空を飛ぶならば!』を読んでくれてありがとうございます! そして、おはようございます! 


昼休憩に、『キミが空を飛ぶならば!』を読んでくれてありがとうございます! そして、こんにちわ!


夜に、『キミが空を飛ぶならば!』を読んでくれてありがとうございます! そして、こんばんわ!


寝る前に、『キミが空を飛ぶならば!』を読んでくれてありがとうございます! そして、お休みなさい! いい夜を! いい明日を!


多分ですが、名言と迷言作りにいい歌は、緑黄色社会 『Shout Baby』です。


では! いい夜を!

いい明日を!

明日もお空の下で声を弾ませて歩きましょう! あなたたちが空を飛ぶならば! 

光りは隣の大切な人の胸の奥にある! あなたの胸の奥にも光りがある!

輝かしい未来に向かって走っても歩んでもいい! あなたたちの歩幅で人生を歩んでね?

ではさいなら~!

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