あなたしか
あなた自身を大切にしなさい
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胸を掴んでしゃがみ俯いた咲叶の目から涙が零れ落ちて、アスファルトを濡らす。
苦しくなる胸を押さえて私は、涙で歪んだ地面を見るしか無かった。
「こんな人生ならワンチャン狙って自殺して生まれ変わった方がいいかもしれないよ!?」
「『生まれ変わった方がいいかもしれない』ってあのね?」
どうせいいことないんだ・・・・・・こんな身体じゃあ。
「幸せになれないのに何を望めばいいのよ!? こんなの無理ゲーだよ!?」
「お母さんの所為でもあるのにこんな身体になったのは!? あいつらが苦しまない事をいいことに咲叶を傷つけて苦しませた!? あいつらの所為で嫌な事が遭ったらすぐに落ち込んでしまう弱い人間になってしまった!?
いつも落ち込んで自棄になってしまう弱くてカッコ悪い自分が嫌になるよ!? 生きていてもいいことないのよ!? こんな個性で生れなければ咲叶は・・・・・・!?」
溜息を吐いた友千は、咲叶の肩に手を添えて話す。
「咲叶? 弱くても闘う気持ちを持たなきゃいけないのよ? 不治の病で苦しんでも頑張って生きているじゃない?
一生懸命に頑張っているのよ? そんな子をカッコ悪いなんて思わないよ?」
「相手の痛みに出来る限りの努力で助けようとする素敵な個性で生れたいい子なんだよ? でもね? 咲叶自身の価値ぐらい自身で見つけなさい? たくさんあるわよ? 人から愛される素敵な子なんだからね? 自信を持ちなさい!」
「個性があってもこの社会でどう生きるのよ!? 役に立たないのよ!? どう愛されるのよ!?」
「どんな人間でも心が無ければ誰からも愛されないの! 咲叶の優しさで友千は救われたんだよ? 咲叶の個性は傷つきやすい代わりに人に一生懸命になって優しさをあげる素敵な個性なの!
弱いなんて! カッコ悪いなんて言わないで! もっと自分を大切にしなさいよ!」
「嫌だ! 来ないでよ!? 咲叶を捨てるなら優しくしないで!? 役に立たない個性なんて要らないよ!?」
「傷つきやすいって事はそれだけ人に優しくしようと考える素敵な個性なのよ? 健常者よりも倍以上に苦しんだから優しさをあげようとするいい子なのよ! 役に立たないって言って自身を傷つけないで! 手を差し出すからこの手を取って! 逃げちゃだめよ? 友千から!
逃げるって言うなら逃がさないからね!」
「自身を傷つけちゃいけないのよ? 約束したでしょう? 支え合うって? だから友千を頼って?」
「友千はどうせ咲叶と組んでもいいことないからって理由でコンビを組まないんでしょう!?」
「違うよ。友千は自身の夢を大切にしたかったの・・・・・・」
「死んで生まれ変わったほうがいまよりマシだよ!?」
「咲叶以外の誰になるの? 結局特別なのは咲叶しかいないんだよ? 特別で価値のある咲叶自身を大切にしなよ!」
「咲叶自身を大切にしても意味ないじゃない!? 最期は誰も周りにいないのよ!?」
「自分自身を大切にしなきゃ誰も守れないのよ?」
「咲叶自身を大切にして未来には咲叶を大切にしてくれる人がいるとでも言うの!? いまの時点で価値も生まれやしないわ!?」
「誰かが咲叶の価値を教えても咲叶自身で価値を見つけないと、また価値を忘れてしまって自身を傷つけてしまう!
だから咲叶? 自身の価値を見つけなさい!
甘やかさないわよ? とっても素敵な価値が咲叶にあるの! 誰にも負けない価値がね! 悩んででも最後には見つけるのよ? どこにあるか考えなさい!」
「でもね? 咲叶が苦しいと感じて大切な心が壊れそうになったら落ち着くまで支えてあげる! そばにいて支えるのは友達の特権よ?
でもね? 弱くたっていいし何度だって涙を流してもいいけど最後でもいいから勝つのよ? 勝つまでそばで待ってあげる! 咲叶が勝たなきゃ意味ないの!
咲叶の魅力を見つけるの? 見つけないの?」
「咲叶が大切だから友千の気持ちを教えるのよ?」
「だから自暴自棄になっても咲叶自身の魅力に気づいて勝って欲しいの! 自分自身に勝つまで支えるからね? どうすんの? 負けてしまうの? 勝つの?」
「大切で価値のある人は自分自身なんだよ? 生まれ変わりたいって考えたとき思い出してね? 大切にしなきゃいけないのはどこの誰だろうってね?
答えはいつも素敵な咲叶自身なんだって答えを自身で見つけなさいね? 咲叶自身を大切にしなさい? あなたは特別で価値のある存在なのよ?」
「いままで生きて来て自分の価値を見付ける事が出来なかった咲叶にどう見つけろと言うの!? 諦めた方が人生楽でいいわよ!?」
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いい明日を!
明日もお空の下で声を弾ませて歩きましょう! あなたたちが空を飛ぶならば!




