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こんなアリとキリギリスはもっと嫌だ
夏の間遊び呆けていたキリギリスは冬になって飢えと寒さに苦しみ、なんとか助けてもらおうと、アリの家を訪ねます
「アリさん、虫のいい話だということはわかっているのですが、どうか助けてください」
アリたちは満面の笑顔でキリギリスを迎え入れました「これはこれはお困りえしょう。さあ早く中へおはえりなさい」
そう言ってキリギリスに沢山の食料を食べさせます。
「保存食なのでお口にあうかわかりませんが、どんどん食べてください」
キリギリスは思います。夏の間散々バカにしたのにこんなに親切にしてくれるなんてアリさんたちはなんていい人なのだろう。泣いて喜び思いました。心を入れ替えて来年からは自分もしっかり働こう。
別室でアリさんたちは・・・
「保存食に飽き飽きしていたところに新鮮な食料が向こうからやって来たよ。ラッキーだね」
「でもだいぶ痩せちゃってるよ」
「どんどん食べさせて太らせなくちゃ」
「早く太らないかなー」