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こんなマッチ売りの少女はもっと嫌だ
最後のマッチが燃え尽きた時、少女は幸せな夢とともに天に召されていきました
「警部、ホトケはこちらです」
「まだガキじゃねーか。こんなのが麻薬の売人だって?嫌だねー」
「自分が売っているのが麻薬だって、自覚あったのでしょうか?騙されてマッチを売っていると思ってい可能性は?」
「さーどうだかね?」
「それにしても黒幕はマッチに混ぜ込んで麻薬を売るなんて上手くいくと思ったのでしょうかね?一度使いだしたら自覚しないうちに中毒になって常連客の出来上がりって?」
「犯罪者ってのは、バカバカしいアイデアでも自分の思いつきなら上手くいくと思い込んじまうものさ。よくある心理だよ」
「売人が使っちまっちゃ世話ないですよね」
「だな」
「このヤク幻覚作用かなり強いやつですよね。それをこんなにいっぺんに使ったらひとたまりもないですよね」
「売人が商品に手を出して中毒死するなんてよくあることさ」