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古代魔術の研究室  作者: らきゃっと7
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見習いの塔

見習いの塔は、森を抜けた湖の辺りに聳え立っていた。


しかも四方の塔がぐるり城壁を携えて囲み、堅固な様相を呈している。中央に一段と高く聳え立つ塔の最上階が〝賢者ガタザフ〝の住まいだと言う。


「まさに中世ヨーロッパの城だな」

「なんか言った?ご主人様」

「いや、気にするな」


マリーベルは立ち止まった。

「そう言えば結局、名前を聞いてなかったわ?」

生贄の鳥頭をクルクルと廻しながら聞いてくる。


明るくなってよく見ると、鳥頭は切れっ端の布で出来た縫いぐるみだった。


「ラクジロウだ」

「ら、く、じ、ろ、う、さま?」

そうだと頷くと、ふーんと言って、

「変わった名前ね、でも古代文字の発音に似てるかも?」


「その古代文字とか古代魔術とかってなんだ?」

「うん、それがね、よく分からないのよ。何故かって誰も教えてくれないと言うか、教えられる人がいないからかな」


「そうか」


「でも古代の文明やら遺跡やらは、世界中に散らばっていて、とても強大な伝説魔法があるらしいよ」

(伝説魔法ね、なんだか関わりたく無いなあ)


マリーベルは、天を指差した。

「空を飛んだり」


マリーベルは、地面を指差した。

「ダンジョンにワープしたり」


最後に両手を広げた。

「空から火の玉を降らせたり」


「とにかく、まずは〝豊かな魔女〝に会ってほしいの、私のお師匠様よ。これから私たちは何をすべきか?導いてくれる筈」


厳かな城壁を眺めながら、俺はすでに考えていた。魔法が蔓延るこの世界は面白い。ここで家族を持ってのんびりと暮らせないだろうか。古代魔術にも興味がある。


それにしても気になる。〝豊かな魔女〝の名前だ。

いったい何が?何処が?豊かなのだろうか。


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