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異世界ギルド、グランシャリオ  作者: 低血圧魔王
1/2

あん 説得(言いくるめ)

※主人公は女子です。

どこを見ても真っ黒な空間。

1年前に発売された僕が楽しみにしているVRゲームFreedomFantasy Neo、通称FFNのチュートリアルを実施する空間だ(断定)。そして僕の目の前に現れた西洋風の青年(チュートリアルキャラ)が言った。


「異世界転生してくれませんか」

「断るよ」


…………………。


「…ど、どうしてですか?」

「発売された時から楽しみにしてたVRゲームを初起動した時に言われたらそうなるだろう。旧版をやりこんでいれば尚更だ」

「他の人達はすんなり承諾してくれたのに……」

「ちょっと待ってくれ」

「何ですか、行く気になってくれました?」

「他の人達って誰だい?」

「貴女が作ったギルドのメンバーですけど」

「……2つ程質問をしたい。返答によっては行くのを快諾しよう」

「本当ですか!何でも答えますよ!」

「彼等は新作(Neo)の方をプレイしたのかい?」

「え?はい、異世界に招待し始めたのが半年前なので長い人は半年程遊んでいるはずです」

「……そうか」

「え、あの、何か黒いオーラ出てるんですけど」

「………それより、君は僕が行くと言ったらすぐにでも異世界に送るつもりかい?」

「そ、そうですよ」

「…………そうか」

「…黒いオーラ、濃くなってません?」

「気のせいだよ。所で、僕は異世界に行こうと思うよ」

「…!本当ですか!」

「ただ」

「?」

「慰謝料代わりの特典を要求するよ」

「………え?」

「数少ないバイトの給金を振り絞って買ったVR媒体が無駄になるんだから当然だろう?」

「で、でも他の人達にはそんな特典あげてないし……」

「だが、彼等は多少の日数はプレイしたんだろう?僕だけが全くプレイしていないのに彼等と同じなのは気にくわない」

「そうですか……」

「というわけで、旧版で使っていたキャラのステータスの完全再現とギルドハウスを要求するよ」

「ギルドハウスは元からやるつもりだったから良いですけど……旧版キャラの完全再現ですか………」

「なにかマズイのかい?」

「……貴女、自分のキャラの種族覚えてます?」

小さな神(プティットゥデュー)だけれど」

「何ですか!その"それがどうした"的な顔は!?神ですよ、神!チート過ぎるでしょ!」

「だが彼等は新作をプレイしたんだろう?それなら新作のシステムや変更点も知っているはず。僕だけその知識が無いのに同じ事をしろと?」

「ゔ………」


この後、30分程僕による青年の説得(言いくるめ)が続いた。

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