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銃の効かない操縦士  作者: 木樵蝋梅
1日目
7/65

ウェイパーって言う中華調味料があるんです

僕ん家だけでしたねー

使っている人は僕と同士!

「年時。館内アナウンスのマイクはどこにあるのだ?」


「和音の尻の下ー。机なんかに座ってるからだよ。すぐ横に椅子があんのにさー」


「机は足がプラプラして心地よいのだ」


私は今、年時、綾火、私で司令部にいる。その理由は館内アナウンスだ。


今回の私の目的である、第3勢力としての戦争への参加、そしてその戦力になって欲しいと言わねばならない。


この状態では確実に統制が取れない。戦力にはコミュニケーションが必要不可欠だし、裏切るような輩をここで締めておくという意味合いもある。


私はマイクを取った。少しばかり緊張する。


「な、なぁ。司令官という者はどの様な話し方なのだ?ぜひ参考にしたいのだが」


「和音ってでも普段から司令官っぽいzy」


「そ れはですね、ぶら●とさんです!!」


「なるほど●ライトさんか。ありがとう綾火。わかりやすいぞ」


年時が何やら言いかけていたが綾火の説明で分かったし、これでいいか。


「ホワイト●ース、発進ッ………おいこら笑うなよ」


まったく……これだから男は何時までも低脳なのだぞ。わかってくれ。


「あーあー。テスト、てすと。聞こえるか?私はここの管理費のような者だ。ユニ、とでも名乗っておこう」


和音→ユニゾン→ユニだ。センスがあると思わないか?


「前置きは面倒だ。単刀直入に言おう。諸君らをここに招いたのは言うまでもないだろう。私は、この戦争に第3勢力として参加したいのだ」


「はぁ!?ふっざけんじゃねぇよ!!そんな死ににいくマネできっかよ!!」


答えたのは17 ほどの男だった。


髪は茶色っぽいが黒に寄っている。ガタイもかなり良い。兵士向きの人材だ。


ここからが、私の話術か?説得せねばならん。大方、人の下にいることが気に食わないだけの人間だろう。力でねじ伏せればいい。


「では問おう御人。そなたはあのような穴に居れば安全だったと申すのか?ただ戦争に駆り出されるのを待つだけのあそこに?はっ、笑わせるな。


あんな場所にいたからといって戦況が変わるわけなかろうに。ここ何年か、戦争はジリ貧で双方力が衰えてきていると、私はみた。


だから今こそ、勢力を伸ばし、この戦いに終止符を打ちたい。そなたらの両親はどこへ行った?帰ってきたか?


参加してくれるというのならここでの衣食住は保障しよう。それでもなお、参加しないのか?それ とも私が気に食わないのか?私は能力所持者だ。


決闘なら承るが、御人。どういたすのだ?」


軽く挑発をすれば、簡単にのってくる。愚かな人種だな。


「上等だよコラ。さっさと俺と勝負しやがれ!!」


「承知した。そこまで言うのなら私は御仁に圧倒しなければなるまい。ならば私はナイフ一本、御仁はどんな重火器を使っても構わない。


ハンドガン、ショットガン、バズーカ。何でも良い。私が支給しよう。では、また後ほど」


「木っ端微塵にしてやr」


ふぅ・・・疲れるものだな。予測していたと言ってもああも馬鹿の相手をするのは疲れる。


重火器を使ってくれなければ困るのは私なのだがな。さて、行くとするか。顔は隠しておこう。


もし相手に能力がバレてしまっては死ぬかもしれんからな 。


「なぁ、年時。何かヘルメットでもないか?顔を隠したいのだが」


年時はニカッと笑って紙を手に取った。


「おっけー任せとけ。超格好良い仮面作ってやんよ」


設計図を描いているようだ。デザインにこだわりもないし、まぁ任せてもいいか。


こんな風にすぐに設計図を描くことが年時の才能に繋がるのかもしれんな。


私はナイフを懐に入れてひとまずバイクのヘルメットを被った。サイズは問題ないだろう。


「では、行ってくるぞ。できれば年日にジャッジを頼みたいのだが・・・」


「和音姉。報酬はもらうからなぁ・・・そうだ、チュッパチャップス10本なんてどうだぁ?」


「うむ。問題なかろう。チュッパチャップスなら倉庫にあったはずだ」


なぜか、な。


「うっひょーおっけ ー年日がんばっちゃうよー」


「年日。できれば銃を持っていってくれないか?」


「ん?どして?」


「私がもしもの時は相手を射殺してほしいのだ」


私は ナイフ一本で と言ったからな。頭に血が登っているバカはこれだから困る。


「ん、解った和音姉。そんなことにはして欲しくないけどね」


「承知した」


私は外に出た。


馬鹿を懲らしめるため。


勢力の安定のため。


戦争の終結のため・・・


「テメェがさっきの放送の声の主か?えらくちっさいじゃねぇか。」


せっかく武器をやると言って挑発したのに少ないな。これだと下手すれば肉弾戦になりかねん。


すぐに蹴りをつけなければな。


私はいま、ヘルメットを着けて彼の前にたっている。仮面は年時が作ってくれている。


いかした仮面つくるからまっとけよ!!だそうだ。


正直、何でもいいのだがな。


ヘルメットはとてもよく蒸れる。どうしてくれる。


「どうした少年?武器はそれだけでいいのか?悪いな。私は顔をだしたくないのだ。この様な硬い物を被ってしまったことを、お詫びしよう」


「ケッ、かまわねぇよ。元々ヘッドショットなんてする気もなかったからな。


頭の骨が丸いせいで、弾丸が少しでもずれたら殺せねぇんだよ。常識だぜ?


こんな戦争真っ只中に銃を使ったことがないなんて、珍しい人間もいるんだな」


私は[使わない]のではなく、[使えない]のだがな。


能力の弊害で、銃にも火薬が入っているため、その銃弾まで無効化される。不便なものだ。


自分がナイフ好きというのもあるけど。


「顔を見せねぇってのは気にいらねぇな。戦闘中に邪魔になっても知らねぇぜ?」


「どうしてもと言うのなら外してもいいなだが……その場合は口封じとしてその口を焼き切らねばならないのだが……どうしたい?」


肉弾戦は本当に私が損をするだけだから止めて欲しいのだが。


「必要ねぇよ。テメェを殺してその面晒してやるよ。………本当に銃はいらないのか?」


「生憎、能力のおかげで必要なかったのでな」


嘘は言っていない。


「能力所持者の予裕か?つくづく気にいらねぇ野郎だぜ。スタンバイオーケーだ。審判。武器を」


「ほれ、支給の武器だ。ハンドガン、ショットガン、マシンガン、バズーカ。以上4つ。マガジンはもう持ってるんだろう?問題ねェよなァ?」


問題ない、と言って彼は武器を手に取った。


少年はバズーカを担いで、中指を引き金にかける。人差し指でハンドガン、ショットガンは左手で扱い、背中にマシンガンを背負った。


「うし。これでオッケーだ……バラバラのぐちゃぐちゃにしてやるよ」


私は左手のこう甲を軽く切って反射を適応させた。時間も惜しいし、何よりも年日ちゃんには作業に戻って貰わねば。


パァン!、と少年のハンドガンから銃弾が放たれた。


私はナイフを懐から取り出し、心臓部分にナイフの腹を当てる。能力をできる限り察せられないようにするためだ。


この行動に意味はない。銃弾は体を少しそらして反射させた。


これならば、銃弾をナイフで封じたように見えるだろう。


「ルールは死守してもらわんと困るな少年。私でなければ死んでいたぞ?」


まったく……それにしてもこの司令官モードって難しいな。そう簡単にはブチ切れられん。


ブライ〇さんは優しいからな。


「ちょっと暴発しただけだって。ほら審判、早くはじめさせてくれ」

「承知した。では、銃声で開始の合図にするが、問題ねェなァ?」


年日は銃口を空に向け、銃の引き金を引いた。


ふと思ったんだが、上に向けて撃った銃弾はいつ落ちてくるのだろうか。少し気になるな。


おっと、勝負の最中だったな。少年はバズーカを私の周りに1発ずつ撃って爆風を巻き上げる。


小石などが飛んできたが、私に火薬を使った攻撃は聞かない。


大袈裟に右手のナイフをバサッと横一閃に振り、炎を払った。


能力を誤認させるためだ。自分の能力を知られないというのは大きい。


「炎をどうこうする力なのか?随分いいもん持ってるじゃねぇか」


「大方その通りだな」


私は地面を蹴り、少年の背後に回り込んだ。首にナイフを突き立てる。これで終わりにしてくれないだろうか。


兵士の無駄な消費は避けたいところだ。


「それで、まだやるつもりなのか?私が手を動かせば少年は死ぬが、どうし」


私が言う前に少年動かせば口を開いた。


「炎をいじれても、自分から出すことはできなさそうだな。こりゃぁ、好都合だ。零距離からの銃弾は流石に避けられんだろ?そこで手?止めたのが、運の尽きだな」


少年は握っていたハンドガンを私の心臓部分に当て、引き金を引いた。


勿論、銃弾何て放たれない。私はニヤリと笑うと、少年は驚いて体勢を崩す。


そのために、一緒に体勢を崩してしまい、私も倒れてしまった。


その衝撃でヘルメットが取れてしまう。外の空気を直に感じた。


時間が永遠に続いていると錯覚する。


少年に私が押し倒された構図となっていた。超高速で顔が赤くなるのを感じる。


「…………お、女?」


「……ッ!っだぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!!」


少年を突き飛ばして私はヘルメットを被り直し、ナイフを少年の口内に入れた。


「今見た事は全部忘れろ!!さもないと殺すからな!?!?」


「ひぐぅ!?はかっは、はがっはははーーーーーーー!!!!」


「本当だろうな?」


「ほんほほんほ!!」


「なら、良い」


私はナイフを口から出して、懐にしまった。


ふぅ、取り乱してしまったようだな。

そして、


「あの少年を殺して、年日」


「承知」


「ちょっと待てぁぁぁぁあああ!!何!?どうせ殺すつもりだったの!?!?」


パァン、と少年の少し横に銃弾は突き抜けた。少年の顔は明らかに青ざめている。


「チッ、次は当てる」


「違うだろ!?今舌打ちしたよなぁ!?本気だっただろアンタ!?!?」


「構わん。殺せ」


「承知」


「だからやめろっつってんだろうがぁぁぁぁあああああ!!」


「冗談だ。年日、もう作業に戻ってくれて構わない。感謝するぞ」


「チッ、承知した。報酬のチュッパチャップス10本。忘れんなよなァ」


「あぁ、任せておけ」


「今また舌打ちしたなテメェ!あ、いや、こっちに銃口向けるのやめろってぁぁぁっぁああああああ!!!!!」


まぁ、コヤツにバレたところで変わらんか。私の所で監視しておけばよかろう。


戦闘能力もあるし、判断力も申し分ない。


「少年、名を何という?」


「え?あぁ、俺?室咲だ。室咲•M•ウェイパー」


「……………………中華調味料?」


「違ェよ!いや違わないけども!!元々西出身だからウェイパーが本名。室咲が自分で付けたんだよ。向こうで日本語を勉強しててな。MはマリアのMだ」


「中華なのにキリストか……?ふむ。異文化とも良く関わっていたのだな」


「だから中華は関係ねぇ!!」


えらく楽しい少年、室咲に出会ったのはこの時、この瞬間だった。


次回予告

「その他にも犬耳、猫耳など様々な耳が・・・」

ー[悪魔界の涙]製作者、年時・B・グリモア

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