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終幕

吹き荒れる地球を見て、私は美しいと感じる事が出来なかった。身体を舐め回すかのように何かが私を襲ってくる。罪悪感、疲労、虚無感、原因は他にもあげられただろうが、私にはその正体が掴めないでいた。地球は死んだ。文明機器は死に絶えて、全てが更地となり、人類はしぶとく生き残っていたものの、これだけの数では存続すらも危ういとされる程に減った。


「和音」


「室咲、どうした」


「いや、何考えてるのかなって」


閉鎖された空間に私はいる。室咲とたった二人で、ここなら私が何をしても外に情報が漏れ出す事はないだろう。私は深くため息を吐いた。


「もう、いやだ」


短く私はそういった。世界の崩壊から数日しか経っていないというのに、私はこの現状に既に嫌気が注していた。理由は、欠けたから。欠けた輪程つまらないものはない。私は自暴自棄だった。


「いらない。こんな世界が欲しかったんじゃない!私はただ、平和な世界が欲しかっただけだ!あの穴の中で震えながら生活するのに耐えられなかっただけだ!それなのに私はどうしてこうまでして悲しくなくてはならないんだ!?私はただ、ただ!!」


「───ただ、何だって言うんだよ」


室咲は低い声でそうつぶやいた。


「……ただ、私は」


答えは無かった。何処に問いを投げかけても、その答えは存在しない。私の中に答えが存在している筈がなかった。だってそうだろう。逃げて逃げて逃げつづけて、結果気を抜いたが為に輪を欠けさせて。私が何を作ったというんだ。私が一体何をなし得たと言うんだ。世界を変えたのは私じゃない。壊したのも私じゃない。壊した張本人は死んだ。死体は見つからず、ただその現象を起こした人として私の中で生きている。生きていても邪魔なだけなのに、私に強く根を這って生きていた。


「俺だって何かしてやりたかったさ。あの選択は誤りだったと言える。だって恩人が死んでるかもしれないんだぞ。俺は恩人をみすみす殺したも同然だろう?薄情者にも程がある。だけど、俺はお前がいてくれただけでまだ救われてる。お前は、俺がいることで救われてるか?」


答えを絞るようなその言い回しに私は腹が立った。これで私が否定出来るわけがないだろう?だって、好意を否定することは関係を断ってしまうことだから、私は肯定しか出来なかった。私はコクリと頷いて是とした。言葉にすれば、私は嘘を言ってしまう様な気がして私は曖昧な返事をする。


「ずっと、ずっと。人類が滅んでも生きつづけような」


「バカ」


幸せな訳がなかった。

総じた後書きとなります事をここに書いた上で、物語を簡単に振り返って行きたいと思います。この作品は、中学生の時にリアル準拠で、なおかつ報われない話を、という物で書き始めたものです。そのもっと前の段階では、友人に、『こんなものを書いてほしい』と頼まれた題材を汲み取ったものであった訳ですが。これが、僕の世界が思い切り発揮されているものだということは僕自身にも分かります。話は詰まらないし、キャラクターたちが大好きでした。物語の分岐点は、室咲くんの行動にあります。もし彼処で室咲くんの行動が変わっていたのならば、話は百合方面へと進んだに違いない。因みに、選ばれなかった方には元から死んでもらうつもりでした。主人公には申し訳ないけど。選択の重要さを知ってもらう為には必要な要素だったと言えます。


さて、軽く初期の投稿を読み返していて気付くのですが、文章能力は上昇している事がわかります。今から加筆してもいいのかもしれませんが、あえて僕はこのままの拙い文章で掲載したままにしておきたい。理由は、進歩が分かるから。記録の改変が容易なネット掲載であるが故に、記録を正確に残していて、なおかつ劣化しないものという事を理解しての判断です。決して面倒だからとかそういうのじゃないです。ブラウザバックにカーソルを合わせるのを止めて下さい。


打ち切りエンドみたくなったのにも理由があります。物語を進行していく上で僕自身が気付いた事。この事に関してはあとでエッセイにでもして掲載しておきます。……黒歴史とかになるの嫌だなぁ。これはこえで貴重な思い出だという事は分かっていても、痛々しい事には変わりない。だからこそ、創作を始めたいと思っている人には是非、その羞恥心を捨てていただきたい。そして、僕のささやかな成長をみて『これならできそうかも』と思っていただきたい。プロトとなっている作品は十ヶ月前から更新していないあの作品は僕のいわば始めてようやくストーリーになった話です。それより前の話はもはや文章にすらなっていないレベル。戦闘シーンがまさかの一行で終了します。『しかし、それは強かった。うわぁぁぁぁぁ』これで戦闘シーン終了。どれだけ進歩したか分かりますかこれ。さぁ筆を取ってみて下さい。あなたが持っている世界は妄想の域なんかで止まっていいものじゃありません!これだけは断言出来ます。創作とな、いわば思想から趣味まで様々なものが現れる素晴らしいジャンルです。創作は影響しあって創作としていく。最初はパクリでもなんでもいいんです。それから変わっていくのが、創作者たる私たちなのですから。


では、ここで改めて多大なる謝辞を。十ヶ月ものの駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。新年度より、新シリーズの掲載を予定しているので、よろしければ暇つぶしなどに目を通していただければな、と祈っています

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