第六話:師匠と弟子の適切な関係
昨日は休みだったんで「猫物語・白」を一気に読んで「デモンズソウル」を遊んで、デモンズソウルの小説の加筆修正をして遠くから来た親戚となんやかやしたあと時間あったので書いちゃいました。
不定期更新も気まぐれ更新も似たようなものですし、書いた以上、投稿したかったので投稿しました。今日もデモンズソウルの書きあげた分のチェックして時間があったらこっちの次話も執筆しようかな。
この世界のニホンの首都ヒロシマ県では観光ついでに銀行から現金を十億ほど下ろしておいた。
なんせ電化製品(こっちの世界では電気ではなく魔力を使う)がひとつもないような田舎の村だから物々交換が主流で金が必要ないのだが外部に何かしら工事の依頼を出すと金がかかるからな。
現金も必要になってくるわけだ。
そしてこれから外部への仕事の依頼などでも必要になってくるだろう電話だが、もちろんあの村にはなかった。
ネット環境もないので電信柱は自作するにしても金属部品はさすがにゼロから作るのはきついのでヒロシマである程度買いそろえたというわけだ。買い物の方はクレジットカードでお支払だ。
あと弟子にとったアスカなんだが予想以上に頑張るもんだから買い物の荷物持ちに使ってたんだが、調子に乗って買い物しすぎて途中で気絶してしまってな。
やはり十億円の入ったケースと色々な機材を持たせすぎたようだ。
「し、師匠。
すいませんでした。
あたしとしたことが荷物持ちごときで気絶するなんて……」
「気にするな。
俺も買い物しすぎたと反省してる。
現金だけでなくパソコンや電線などもあるんだから女の子に持たせるには重すぎたな」
俺におんぶされたアスカが謝ってくる。
俺は18tまでなら重さではないのでアスカの代わりに荷物を肩に担ぎ、さらにアスカのこともおんぶしているのだ。
「それよりそろそろ電車が来るぞ。
あと一時間もすればトーキョーだ」
俺達は周囲の視線を浴びながら電車に乗り込みトーキョーの村へと電車は動き出した。
村に着いてみると、俺が優勝するのがわかっていたらしく、村の入り口に『謎の仮面鍛冶職人がいる村』と書かれた看板まで建っていた。
おいおい、これじゃあミステリアスなかっこよさが演出できてねぇだろうが。
「あ、カブラさんお久しぶりです。
ずいぶんと大荷物ですね」
迎えてくれたキヌちゃんが笑顔でこっちに手を振ってくる。
「ああ、この村にとりあえずネット環境と電話回線を繋げようと思ってね。
これさえできれば外部に仕事の依頼ができるし」
「ところでその子はどうしたんですか?」
キヌちゃんは俺の後ろについてきているアスカを見て聞いてくる。
アスカは電車の中で寝ていたのですっかり回復していた。
「よっくぞ聞いてくれた!
あたしはカブラ師匠に弟子入りした史上最強の刀鍛冶を目指す一流の剣士ソウリュー・アスカだ!」
「と、いうわけだ。
この子も俺の弟子としてこれからこの村で世話になるからよろしく頼むよ」
「……それはいいんですけど、この子どこで暮らすんですか?」
「それはもちろん俺の店であり、家でもある試作品変態刀『守刀・城』で生活するぞ。
師弟関係を結んだ以上寝食を共にするのが達人への第一歩だからな」
「おう!あたしもなんかドキドキしてきたな。男の人と一緒に寝るのは初めてだけどよろしく頼むぜ師匠♪」
俺とアスカは互いに拳を打ち鳴らしあって熱く語る。
「だ、だめですよ!
未婚の女性と同棲なんて!!
アスカちゃんもいいんですか!?
カブラさんは変態ですよ襲われちゃいますよ!!」
キヌちゃんってば俺をそんな目で見てたのか。
俺は変態刀を作りはするが俺自身は変態じゃねー!
それに女の子が好きな男ってのは正常だろうが!!
「あたしは師匠のためならなんだってできるぜ。
それに金がないんだから仕方ないじゃん」
嬉しいことを言ってくれるじゃないか我が弟子よ。
そう、実はアスカはヒロシマ県で一番の鍛冶職人ではあったのだが、刀を作ることに熱中しすぎて代金を受け取るのを毎回忘れていたためとても貧乏だったのだ。
「とりあえずさっそく修行だアスカ!
お前には俺のすべてを教えてやる!!」
「はい師匠!
あたしってば天才だからすぐに師匠を越えてやるぜ!!」
「そういうセリフは代金を受け取り忘れることがなくなってからいいな」
そして俺達二人は店に向かって歩き出す。
「もー、話は終わってませんよ!
カブラさん本当にその子に手を出しちゃだめですよー!」
HAHAHA!俺が弟子に対して何かヤラシイことをすると考える時点で発想が貧困なのだよキヌちゃん。
そして最強の鍛冶屋俺の弟子育成が始まろうとしていた!……って街づくりはどうなった?
アスカの修行が次回からスタート。いずれは虚刀流でも教えようかな。でもアスカは剣士としても最強という設定にしてあるからもったいないかも。
あとデモンズソウルの方もよければ読んでみてくださいw