番外編:カブラよ、永遠に
「お知らせ」としてこの物語を修正することを伝えた話をそのまま消すよりは番外編的な話で上書きする方が面白いと思ったので最終話の続編的なものを投稿。
この物語の第二部にも少しふれる話となっております♪
「さぁてと、少し前にこの物語の修正作業を通知した『お知らせ』の話をそのまま削除するのもなんだから、そのまま番外編がまた書かれたのはいいんだが……」
この俺、マンジ・カブラともあろう者が少しばかり困惑する事態に巻き込まれてしまっている。
今朝は日課となっている岩の上での結跏趺坐から目覚まし時計で目を覚ましたのだが(ようするに寝てたわけだ)、何故か囲まれているのだ。
両隣と膝の上、それもキヌちゃん、チウちゃん、アスカの三人にがっちりと抑えられ、はて身に覚えはないはずだが? などと考えているが、三人は何故か離してくれない。
「あー……、三人とも、なんか用か?」
「カブラさんに用がありますと答えるべきでしょうね」
「もちろん、僕の大好きなカブラに僕は用がなくても来るけど、用があるから今はここにいるわ」
「あたしは腹が減ったから飯を食うついでに師匠に甘えている二人を見かけてついでに一緒にくっついてしまおう作戦を決行中だから用は無いが、すぐに思いつくから待ってほしいんだぜ!」
「おいおい、三人ともセリフなげぇよ。
特にチウちゃんとアスカは無理して伸ばさなくてもいいから」
この物語は短くあっさりと1500文字前後が基本だろうに。
あさりのスープよりあっさりさせなきゃな。
「だってさぁ~、師匠~、番外編って言っても特にネタないんだから少しくらい文字数稼いだ方がいいじゃ~ん」
「僕はカブラとくっつく機会が得られるのなら、幾らでもセリフを増やすわよ。
引っ込み思案系僕っ子魔法少女としてだけでなく、僕はカブラ一人のアイドルなんだから。うふふ♪」
「まぁ、いいけどさ」
ところで用事は何なんだよ。
「あぁ、そういえば忘れていましたよカブラさん。
この後の展開ですが、私たちが住むこの城はこれから何年も先ですが、隕石によって破壊され、私たちが死亡するので、それまでに結婚して子づくりしておこうかなぁ~と思いまして♪
あ、私には超能力者って設定があったんでそれの拡大解釈で予知能力があるってことにしてください♪」
「突然だな。
だが隕石云々はいいとして、何で俺が三人と子づくりせにゃならんのだ」
俺が作るのは街と国だけだ。
「それよ、カブラ。
アスカは何の考えもないでしょうけど、僕やキヌの目的はカブラと結婚して子供を産むことなのよ」
「おぉ、あたしも今思いついたが師匠と結婚して子ども生みたかったんだ♪」
「私は最初は勘違い系暴力ヒロインを目指していましたんですけどね」
アスカはとってつけたような理由だな。
そしてキヌちゃんはやっぱそっち系を狙っていたのか。
「それで? 俺は三人と結婚して、子ども作って、それで隕石に潰されて死んでどうするってんだ?
流石の俺も、隕石を殴り返すなんて人間離れしたことはできないぞ」
「早い話がこの物語の続編へと続く話をこの段階から作っておこうってなことですよ」
「えらくぶっちゃけたなキヌちゃん。
確かにもうメタな話になるが、作者は次回作の始まり方はある程度考えているみたいだしな」
現在12作目と13作目の投稿を控えているが。
「師匠! 次回作なんかよりも、あたしはこのまま師匠と一線を超えた関係になりたいんだぜ!
師匠にその気があるんなら、だけどな」
「話しの腰を折らないでよアスカ。
まぁ、そういう訳で、すでにカブラも一国一城の主なわけだし、僕らと結婚を前提にお付き合いを初めてほしいってわけよ。
いい加減、第二部始めたいしね」
「と言っても、第二部の予定は全て未定だから、私たちの子どもに丸投げになるんですけどね♪」
「おいおい……」
だが……、それはそれで面白いかもしれないな。
次回に続く何かで最後を締めくくるってのも。
「こうして伝説的な刀鍛冶にしてカブラ帝国初代皇帝マンジ・カブラは三人の嫁と一緒に幸せに暮らしましたとさ♪
……という言葉で自伝を締めくくってもいいかもな」
「ちなみに私はカブラさんとの間に子どもが出来たら超能力を受け継がせる予定です」
「僕は魔法の才能を受け継がせるわ」
「あたしは『スイカの種を遠くに飛ばす才能』を継がせるぜ♪」
「おいおい、一人だけ可哀想なもん継がすなよ。確かに俺が欲した才能だけどさ。
それと、三人ともまだ若いどころか幼いんだから結婚はしても子どもはまだまだ先だぞ。
せめて成人するまで待て」
「「「ええええぇぇぇぇ~~~!!!」」」
「いや、だって俺ロリコンじゃないし……」
こうして俺は、街づくりの次に国づくりを達成したのだが、その後に待っているのは子づくりであった。
第二部は俺達の死後の話らしいし、それが終わったら幽霊になった俺らの、閻魔相手に地獄の国取りも悪かないな。
まぁ、天国にいくかもしれないけど♪
と、言う訳で、こんな感じの話に書き換えてみましたがどうでしょう?
正直、需要は大してないだろうなぁ~、と思ってずるずる先延ばしにしていましたが、今回この「お知らせ」を投稿してからのアクセス数が物凄かったので、もしかしたら待ってくれている人が予想以上にはいるのでは? と思って第二部を真面目に考えるようになったのですよ。
一応、執筆途中にして佳境に差し掛かった「王道的恋愛作品」の12作目と、ゲームのプレイ日記風の13作目がある程度形になってきているのでそれの投稿以降だとは思いますが。
まぁ、書きたい気持ちはあるので少し落ち着いたら本格的に書いてみようと思います。
私のことですから書き始めてしまえばネタは幾らでも沸いてくるでしょうし、少しバトルものっぽいSFな展開を思いついたのでw
そんな訳で、修正した分も含めて、お読みいただきありがとうございました。
あとカブラが街づくりの後に国づくりをしたのはともかく、名称が「カブラ帝国」なのは単なるカブラの趣味です。
王よりも帝の方がカッコイイというノリですので大した意味はなかったりします♪