第一話:現状確認
意外性が今回の小説のテーマです。この物語は最後をどうするかすらも考えていないのでどうなるかはわかりませんが、まぁなんとかなるでしょうw
ついたぜ異世界。
しかしここはジャングルか?
見渡す限り木しかないぞ。
できれば人里近くに飛ばしてほしかったな。
「おーい、聞こえるか?
私だ、邪神だ。
貴公の行った世界は別次元の地球だから地理は同じだが、科学は一切なく魔法が存在している以外特に変わりない異世界だ。
もちろん科学という言葉もあるがそれはそっちの世界でのマンガなどにしか出ないフィクション扱いだな」
「おー、邪神聞こえてるぞ。
で、魔法があるのに科学がないってどういうことだ?
マンガがあるんならコピー機とか機械がないと量産できないんじゃないのか?」
「それはお前が前にいた世界で機械がしていたことを全て魔法でやってるからなんだよ。
建物などの見た目は全て同じだし車や電車などもあるけどガソリンや電気は存在せずに魔力を使って動いている。
つまりその世界では科学の原動力が魔力という以外特に変わりない世界だな。
まぁ、ミサイルや爆弾なんかは存在しないから広域殲滅魔法などが戦争では主流だが」
「そうか、いろいろありがとう。
じゃあ俺の能力ってなんなんだ?」
「お前に与えた能力は無敵で人を超えた身体能力と天才的な鍛冶能力だな。
その世界は魔法も盛んだがモンスターの類もいるから剣などの武器も人気があるんだ。
そして貴公のいまいる場所は前の世界での日本の東京のどこかの山だな。
いまの貴公なら北か南か東か西に走ればどこかの交通機関に辿りつけるだろう。
ついでに貴公の預金通帳もそっちの世界で使えるようにしてやったからその金を元手に鍛冶屋でもやったらどうだ?」
「何から何までありがとな。
別次元の地球ってのは厳密には異世界とは言えないかもしれないけど楽しませてもらうよ」
「さらばだ。
今度こそお別れだ。
貴公がその世界でどう過ごすのか楽しみに見ているからな」
そう言って邪神の声は完全に消えた。俺はとりあえず北に向かって走ることにした。
「さ~てここを北に進むと何があるのかな~っと♪」
俺の異世界生活一日目は北を目指すことで始まった。
2012年4月1日:二次創作禁止一覧に含まれる「技」の使用も禁止になったので一部修正しました。