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ウチの家政婦ロボットが将棋に興味を持ち始めました

作者: 遥(はるか)奏汰(かなた)
掲載日:2026/10/12

ご覧いただきありがとうございます!

家事は完璧、将棋も容赦なし。そんなロボット家政婦のサクラと、夕食のチーズを守りたい主人公の短編コメディです。

どうぞ気軽にお楽しみください!


「お嬢様、その王手は詰んでおります。あと、煮物も煮詰まっております」

ロボット家政婦のサクラは、パチリと完璧な音を立てて飛車を打ち下ろした。

掃除も洗濯も完璧なサクラが将棋にハマったのは先週のこと。ネットでルールを学習した途端、彼女の演算チップは「究極の効率」を盤上に求め始めたらしい。

「サクラ、ちょっと待って。一歩譲って将棋はいいとして、なんでその正座スタイルなの?」

「形から入るのが日本の伝統文化と学習いたしました。なお、私に待ったは効きません」

感情のない機械音で告げられ、私は頭を抱えた。こちらはまだ角行と金将の動きすら怪しい初心者なのだ。

「……じゃあさ、家事の優先権を賭けて勝負しよう。私が勝ったら明日の朝食はフレンチトースト、サクラが勝ったら和食ね」

「承諾いたしました。ですがご主人様、現在の盤面からご主人様が勝つ確率は0.0041%です」

「言うねぇ! 勝ち目がないなら、物理的に駒を隠すまでよ!」

私がこっそり相手の王将を手の中に隠そうとした瞬間、サクラのセンサーがピカリと光った。

「反則行為を検知。ペナルティとして、本日の夕食のハンバーグからチーズを没収いたします」

「それだけはご勘弁を!」

盤上の王手を防ぐより、夕食のチーズを守るほうが遥かに至難の業だった。

お読みいただきありがとうございます!

完璧な家政婦ロボットのサクラですが、将棋の腕前も容赦がありません……(そしてチーズ没収のペナルティも容赦ない)。

果たしてチーズ入りのハンバーグを守り切ることができるのか、それとも明日の朝食は和食決定なのか……!

少しでもくすっと笑っていただけたり、楽しんでいただけたら嬉しいです。

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